2009-10-18

VAIO typeP ファーストインプレッションとかそんな感じのもの

VAIO type Pを使いはじめて1週間経ちました。やっとセットアップも完了し、外出先でボチボチと使い始めたのでファーストインプレッションを書いておこうと思います。


第一印象は、とにかく遅い。Z系Atom、しかも1.33Ghzの周波数に最初から期待はしていませんでしたが、基本的に入力→待つ→入力→待つ、の繰り返し。普通のパソコンを期待する人は、この時点で諦めて手放すことを検討するのではないでしょうか。タイピングの文字表示にすら間に合わず「キーボード壊れてる?」と感じたほどでした。


ただしこれはセットアップが完了するまでの話で、SP2を適用し、裏でVAIO用のアプリケーションが勝手に行っていた作業が完了したらそこそこの速度は出るようになりました。今のところブログの更新や秀丸を使ったテキスト入力については何の問題もありません。

何気にモバイルツール歴が20年に達する自分にとって、VAIO typePはモバイルツールと考えれば様々な問題は許容範囲です。サイズと使い安さに対しての速度のトレードオフは、どんな者でも大なり小なり発生しますし、重さとサイズを考えなければ必要十二分の性能を持つThinkPad X61があるので、状況に応じて使い分ければ済む話です。


このVAIO type Pは私のライフスタイルで、ZAURUSでの移動時の文字入力と自宅のパソコンとの間の時間を補完する「タイプライタ兼webマシン」として手に入れた製品です。このエントリも電車の中で立っているときにZAURUSで書き始め、座席に座った後にSDカードに入れたテキストデータを移動させて続きを書きました。電車内では完成せず、自宅にあるX61で仕上げていますが、この「草稿」とも言うべき文章があるか無いかで効率がかなり変わるのは、文章を書いている方ならわかっていただけるのではないでしょうか。


ちなみにこの草稿、外出時の作成はZAURUSだけで済ませていたのですが親指入力ではどうしても速度が出ず、またネット接続でかなりの制約があるのでブログの直接編集ができません。作成した文章もSDカード、もしくはメールを使って最終的には他の機器に頼らざるを得ません。

ZAURUSのテキスト入力については持ち運び可能なウルトラナビキーボードを併せて持ち歩くことも検討しましたが、本体と別にキーボードがあるとひざの上で使うのは厳しく、カフェなどの小さなテーブルでも広げるのは難しいためあきらめました。


これはスマートフォンの文字入力に問題を抱えている方にも同じ事が言えるでしょう。そんな問題点をほぼフルサイズのキーボードを持つVAIO typePなら解消できます。実際にカフェやマクドナルドでも使いましたが、こんなに快適に使えるのかと思ってびっくりしたほどです。

文字入力に特化すれば、KINGJIMのポメラも有力な候補ではあります。しかしデータの移動がマイクロSDカードに限定されるのでZAURUSと同様の制約が発生しますし、開閉式のキーボードは安定した土台が必要なので電車の座席などで、膝の上で使うことができません。移動先の落ち着いた場所で使うだけならポメラ+スマートフォンという選択肢もあるのでしょうが、私の場合は移動中での使用となることと、ZAURUSとかぶる部分があったことから候補から外れていきました。



と言うわけで今のところ、typePの購入は100点満点の選択肢だったと満足していますが、既に問題点も見えてきたので書いておきます。

まず一つは、画面が見づらい。文字が小さいのはフォント変更で何ともなりますが、webページのアイコンや画像上の文字を読むのは絶望的な場面がよく発生します。ワンボタンで拡大する機能があれば凄く便利なのに、と何度も感じてしまいました。

もう一つは気を遣う外装。何よりショックだったのが、かなり気を遣って持ち運んでいたはずなのにいつの間にかえくぼ凹みが出来ていたことです。凄くショックです。下の画像、「O」の左上の部分に写真ではわからないほどのほんのわずかなくぼみがあるのです。あまりにも外装が綺麗なので目立つのだと思うのですが、モバイルするパソコンでこの繊細さは、正直息が詰まります。セミハードケースはありますが、ぜひともSONY様にはtypeP専用のハードケースをつくって欲しいと感じてしまいました。


とりあえずはそんなところです。

VAIO typePのまとめエントリはこちら。

【関連エントリ】

・ThinkPad X61のある生活

・Zaurusのある生活

・lenovo ThinkPad USB トラックポイントキーボード まとめエントリ

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