2009-04-26

雑感:パソコンを持っていない若者

ライトユーザーは意外に多かった 好調「au BOX」が狙った市場

この記事内で、引っかかる文章がこれです。

> そもそもau BOXの企画は「若い世代は自分専用のパソコンを持っていない」という発見から始まった。今の高校生は幼い頃から携帯電話やパソコンに馴染んでいる世代と言われるが、独自の調査では、高校生の8割が「自分専用のパソコンを持っていない」と答えた。家族共用のパソコンはあっても、自分の自由には使えないのだ。対象を10~50代に広げても53.5%は持っていないと答えたという。

自由に使えるパソコンが無いと言うことは、それだけパソコンに馴染む機会が少ないと言うことになります。それは使いこなすために必要な時間が得られていない、と言うことになります。

デジタル機器に共通して言えることは、「使い込まないと使いこなせない」ことです。私はパソコンを業務でも使いますし、私生活でも家族に怒られるほど使い続けているため、パソコンの使い方などについてはまがいなりにも仕事で記事が書けるほどになりました。

しかし記事で使い方を提案する際、使いこなせていない人には提案が限定されてしまいます。パソコンは生活を豊かにするための様々な使い方がありますが、これはパソコンを使いこなしている事を前提としていることが多くなってしまいます。

AllAboutのはじめてのパソコンで提案していたパソコンを使ううえで便利なことや、パソコンを楽しむ提案は使いこなすために必要な、パソコンにふれている時間を生み出すための提案でもありました。

はじめてのパソコンの更新は終わってしまったので、今後どのように提案をしていけるのかちょっと考えてしまいます。

とりとめのない文章ですいません。

インプレッション: WILLCOM NS


発売されたばかりのWILLCOM NSをさわってきたので、そのファーストインプレッションです。

結論としては外出が多く、webで情報を収集するが紙の手帳を愛用する人向けの補助ツールでした。これはWILLCOMの広報の言葉そのままになります。普段はPDAのZAURUSE-MOBILEを組み合わせ、また必要であればノートパソコンを持ち歩く私のような人はターゲットにはならないツールです。そのため、全体的な印象が辛口となっていますがご容赦ください。

まずは好感を感じた部分から。

操作感については、思ったほどもっさりしていません。WILLCOM NSjigletという、webブラウザのjigブラウザを利用した各種ツールを使っています。webアプリは動作が緩慢なものが多いのですが、専用機種としてチューニングされているためか、ストレスは感じませんでした。

このjigブラウザと併せ採用されているwebブラウザのNetFrontも採用実績は申し分ないものなので、今まで持ち歩くweb環境に不満を持っていた方には機能的に申し分無いでしょう。

ここからは注意点と不満をいくつか。

まず、PDAやスマートフォン未経験者には、全てのwebページが表示できるわけではないことをあらかじめ伝えさせていただきます。これは現在発売されている全てのPDAやスマートフォンの宿命とも言えるべきものなので、仕方のない部分でもあります。

また、思ったよりも厚いのが気になりました。手帳に挟むと、ケースとこれだけでそれなりの厚さになってしまうため、宣伝しているような軽快感を感じるかどうかは意見の分かれる部分ではないかと感じました。

画面のサイズが本体の大きさと比べて小さく見えたことも気になるポイントです。画面が縁いっぱいまで広がった携帯電話やノートパソコンを見慣れているせいか、野暮ったく感じてしまうのです。解像度についても480*800とまずまずの性能ですが、縦で表示されるためか性能以上に画面が小さく感じてしまいました。

USBケーブルは一般的なミニ端子のものが使えるのには好感が持てますが、マイクロSDのアクセスはやや手間がかかるためこれでは使いにくいように思います。

このように手帳に挟むwebブラウザという視点には評価すべきものがあるのですが、製品化にはまだ技術的なハードルを感じる機種ではあります。PDAやスマートフォンはこの技術の壁との兼ね合いで選ぶものになりますが、持ち歩くwebブラウザとしてならば、現時点では操作デザインに優れたiPhoneや、進化の過程で積み重ねてきた蓄積のあるスマートフォンに一歩及ばない部分があると思います。

個人的な提案としては、手帳の表紙と完全に一体化し、計算機としての機能が簡単に呼び出せると使い勝手が更に増すような気がします。手帳に挟み込む機器として計算機はポピュラーですし、表紙と一体化することで厚みを抑えることは可能だと思うからです。

着眼点は非常に面白いので、ぜひ進化を続けて欲しいアイテムでした。

2009-04-25

入力装置(キーボード)は重要。

3月にThinkPlus USBトラベルキーボードを入手してからというもの、ThinkCentre A61e UltraSmallの稼働率がぐっと上がってきています。

少し前のエントリA61e 強化日記 CPU交換も、稼働率が高まったために非力さが鼻につき、以前から検討していたCPU交換に踏み切ったと言うわけです。

これに死蔵状態だったOFFICE2007(記事作成用に購入して、スクリーンショットとっただけ)をインストールし、HDDを80G→500Gに換装して、と着々とメインマシンへの階段を上がっています。これもそれも、ThinkPlus USBトラベルキーボードの使い勝手がよいからと言えます。

そもそも、わたしのメインパソコンは同じくlenovo社のThinkPad X61です。このパソコンの良さは、性能もさることながらトラックポイントと組み合わせたキーボードの使い勝手がすべてと言っても過言ではありません。

そのキーボードの機能をこのトラベルキーボードはすべて引き継いでいます。特にlenovo社のパソコンと組み合わせると、ユーティリティキーも使用できるためその便利さはより高まります。これにハーフHDサイズの大画面モニタを組み合わせると、X61が使われる頻度はさらに下がるというわけです。

どこでも使えるX61がメインマシンであることに代わりはないのですが、普段は代替機としてのA61eでほぼ事が足りてしまうようになりました。たかがキーボード、されどキーボード。一番近いところにある入力装置のキーボードがどれだけ重要なのか思い知ってしまいました。

2009-04-21

ニュース:超小型デスクトップ Acer Aspire Revo 発表

【速報】NVIDIAとAcer、高性能と省スペース、低消費電力を実現した低価格デスクトップ「Aspire Revo」を発表

以前から噂されていたAcer社の超小型デスクトップ製品がついに発表されたようです。AllAboutの記事EeePCのデスクトップ版、EeeBoxとは?で超小型デスクトップのよさについて紹介しましたが、この製品はIonプラットフォームを採用したことにより、さらに上を行く完成度となっています。

前述のEeeBoxのように、Intel社の超低電力CPU「Atom」を採用するネットブックやネットトップは画像描画能力は非常に低く、同様のコンセプトの製品であるEeeBoxなど大きなモニタに接続すると最大の解像度で表示できないという事態に陥ってしまいます。

しかしIonプラットフォームで採用されている画像描画機能は、チップセット統合型のGeforce9400mというMacなどでも採用されている性能の高いもののため、このようなストレスから開放されることになります。Windows Vistaで、画像描画能力の指標であるエクスペリエンスインデックスのグラフィックスコアが「5.9」とかなり高い数値をはじき出しています。ちなみに、私が使っているlenovo ThinkCentre A61e UltraSmallでは同じようなチップセット内蔵型のAMD 690Vを使っていますが、これのスコアが「3.0」といえばその性能の高さがわかっていただけるでしょうか。

これにより、高い処理能力を要求されるブルーレイディスクの再生も問題なくこなすようです。また、非力なCPUのAtomを搭載したネットブックやネットトップの処理能力を補うため、画像描画機能を動画のエンコード処理にも使い、高速化を図っているようです。

これ以外にもHDDを高速に接続できるeSATA端子やギガビットイーサLAN、HDMI端子の採用など思いつく限りのデスクトップに求めたい機能が全て揃っています。これだけの性能で、かつ本体はわずか容量1リットルという小さなものになっています。※IONプラットフォーム製品はDDR3をサポートしているはずですが、出荷時のメモリはDDR2となっています。残念。

海外の発表では3万円台から発売されるということなので、生半可なデスクトップパソコンでは太刀打ちできないでしょう。このパソコンについては今後レビューなどでも紹介してみたいと思います。

【追記】
Aspire revo、購入手続きしました!26日には速攻レビュー開始します。
あわせて、今までのまとめページを作成しました。

Acer Aspire Revo まとめページ

【追記2】
メモリの記述がDDR3としていましたが、DDR2になったようなので該当部分を修正しました。残念。

A61e 強化日記 CPU交換

このところ処理速度に不満のあったThinkCentre A61e UltraSmallですが、ついにCPU交換に踏み切りました。

交換は以下のとおり。


AMD Sempron LE-1150(2000Mhz x 1)



AMD Athlon X2 5050e(2600Mhz x 2)

交換作業は簡単でした。小さな筐体でもアクセスしやすいのはThinkPad譲りのクオリティです。

で、結論はと言うと、速い。圧倒的に速いです。
起動時間から感じる速度の差は圧倒的でした。

元のスペックはこれ。



交換後のスペックはこれ。



初AMDのデュアルコアでしたが、ここまで速ければ文句はありません。45Wの低電力CPUなのでそれほど期待していませんでしたが、6000円ちょっとの投資でここまで速くなれば素晴らしいコストパフォーマンスといえるでしょう。

まだまだ現役でがんばれそうな予感です。

2009-04-19

小型デスクトップは便利 06 ノートパソコンとの連携

小型デスクトップは便利の第6弾は、ノートパソコンとの連携についてです。これは私のようにノートパソコンを使っている方用のエントリになります。

ノートパソコンを使う上で、一番問題となるのはが「電源を入れっぱなしにする使い方」がしにくいという事です。小さな筐体に部品を詰めこんだことによる熱対策の問題はもちろん、収納性を考えて購入された方ならそもそも置きっぱなしにする使い方など論外だと思います。

そこで私の場合、超小型デスクトップのlenovo ThinkCentre A61e UltraSmallが活躍することになります。置き場所にも困らないこのパソコンなら、机の端にこっそり置いておくことが出来ます。こちらで時間のかかるエンコード処理などを行ってしまいます。ノートパソコン用の部品を多用する超小型デスクトップは消費電力も少ないため、つけっぱなしで使うのには丁度良いパソコンなのです。

この使い方なら、デスクトップパソコンのある場所以外にいてもデスクトップパソコンを操作可能となります。

今回で小型デスクトップは便利のエントリは一端完了です。次回より気になる新製品について紹介したいと思います。

小型デスクトップは便利のまとめエントリはこちらから

2009-04-18

小型デスクトップは便利 05 テレビ録画機器としての使い方

小型デスクトップは便利の第5弾は、テレビ録画機器としての使い方です。

前回のエントリ「拡張性について」で触れたように、超小型デスクトップは拡張性を内部ではなく外部接続に頼ることになります。しかし最近ではテレビチューナー機器がノートパソコンでも問題なく使えるようにとのためか、USB接続の機器が増えているため、超小型デスクトップでも録画は可能となっています。

私の場合、lenovo ThinkCentre A61e UltraSmallが活躍することになります。置き場所にも困らないこのパソコンなら、机の端にこっそり置いておくことが出来ます。こちらでテレビ録画を行うことで、ノートパソコンは使わない時には閉まっておくことが出来ます。録画したデータはiPodなどで視聴できるようにエンコードも行いますが、これもこのパソコンで行ってしまいます。元々消費電力も少ないため、つけっぱなしにするのには丁度良いパソコンなのです。

また、ノートパソコンを使うことで、デスクトップ用のモニタも不要となります。Windowsでは外部のWindowsからリモート操作が行える「リモートデスクトップ」という機能があります。XP Home やVista Basic/Home Premiumではリモート操作を行うことしかできませんが、XP Professional やVista Business/Ulutimateではリモート操作をされる側になることが出来ます。デスクトップのOSをXP Professional やVista Business/Ulutimateにすることで、ノートパソコンからデスクトップの操作を行うことが可能となります。

この使い方なら、デスクトップパソコンのある場所以外にいてもデスクトップパソコンを操作可能となります。

次回はノートパソコンとの連携についてです。母艦としてのデスクトップと気軽に使えるノートパソコン。常時稼動やテレビ機器としての使い方と組み合わせると、便利な活用方法が見えてきます。

省電力と常時稼動について

小型デスクトップは便利のまとめエントリはこちらから

【補足】
超小型デスクトップ、Aspire revoについてのまとめページを作成しました。
よろしければこちらもどうぞ。

Acer Aspire Revo まとめページ

2009-04-17

小型デスクトップは便利 04 省電力と常時稼動について

小型デスクトップは便利の第4弾は、省電力と常時稼動についてです。

パソコンの使い方には、動画のサイズや保存形式を変更するエンコード処理や、デフラグ作業など時間がかかるものがあります。これらを行うとパソコンの電源を入れっぱなしで放置する必要になりますが、その際に気になるのが静音性と消費電力です。

このような場合、我が家では超小型デスクトップのlenovo ThinkCentre A61e UltraSmallが活躍することになります。前回のエントリで紹介したように静音性については問題ありませんし、ノートパソコン用の部品を多用する超小型デスクトップは消費電力も少ないため、つけっぱなしで使うのには丁度良いパソコンです。

処理能力は控えめでも時間をかければ完了する作業であれば問題はありませんし、処理にかかった「消費電力」が少ないのであればコストパフォーマンスにも優れているため、敢えて高性能なパソコンで行う理由も見あたりません。

机の片隅でひっそりと処理をし続けてくれる超小型デスクトップは、忠実に作業を続けてくれる頼もしい相棒でもあるのです。

次回はテレビ録画機器としてです。前回と今回のエントリは、この伏線でもありますよ。

小型デスクトップは便利のまとめエントリはこちらから

【追記】
超小型デスクトップ、Aspire revoについてのまとめページを作成しました。
よろしければこちらもどうぞ。

Acer Aspire Revo まとめページ

2009-04-14

小型デスクトップは便利 03 静音性と高性能化の狭間で

小型デスクトップは便利の第3弾は、静音性と高性能化のバランスについてです。

パソコンは電気を使う部品の固まりなので、どうしても熱は発生します。その上、性能が高くなればなるほど消費電力が増え、それに伴い発熱量が増えていきます。そのため、高性能なパソコンは冷却ファンが音を立てて回り続けます。

しかし、超小型デスクトップのように机の上に置くパソコンでは音が大きいのは困りものです。筐体も小さいので冷却効率の追求や静音性を上げるのにも限界があるため、性能と静音性でバランスを取ることになります。

その回答としてはノートパソコンの部品を取り入れることにあるようです。私の使用しているlenovo ThinkCentre A61e UltraSmallは省電力のCPUとノート用のメモリ、画面表示機能を統合したチップセットの採用で発熱量を抑えています。冷却効率についても空気の取り入れ口から熱の発生源、冷却ファンをまっすぐ配置し優秀な部類だと思います。

しかし、性能についてはやや非力なシングルコアのCPUであることと、画面表示機能の貧弱さがネックです。特に交換も増設もできない画面表示機能については購入時には想定外でした。

私はWSXGA+(Wide-SXGA+)といわれる1680×1050の解像度のモニタを使っていますが、このパソコンではやや非力なのかWindowsAeroがオフになってしまいました。ノートパソコンでは解像度が小さく、チップセット統合型の画面表示機能でも問題ないようですが、デスクトップ型だと注意が必要です。

この点ではApple社のMacMiniなどは画面表示専用の機能を備えていて快適だと聞いています。現在のMacではWindowsも使えるので、超小型パソコンを検討していて大画面モニタを使われる方はこちらも検討候補になるのではないでしょうか。

次回は省電力と常時稼動についてです。つけっぱなしにする必要がある作業、超小型デスクトップにはメリットがありますよ。

小型デスクトップは便利のまとめエントリはこちらから

【追記】
超小型デスクトップ、Aspire revoについてのまとめページを作成しました。
よろしければこちらもどうぞ。

Acer Aspire Revo まとめページ

2009-04-13

小型デスクトップは便利 02 譲れる拡張性、譲れない拡張性

小型デスクトップは便利の第2弾は、拡張性についてです。

超小型デスクトップといえども、デスクトップである以上拡張性は気になるところです。現在のパソコン事情では、
以下のようなものがあげられるでしょう。

必須
 ・豊富なUSB接続口(各種機器の接続)
 ・HDD交換が可能(大容量HDDやSSD換装を考え)
推奨
 ・eSATA接続端子(高速な外付HDD使用のため) 
 ・HDMI端子(テレビなどへの接続を考えて)
 ・IEEE1394端子(ビデオカメラ用)
 ・光学ドライブの交換が可能(BD等への対応を考えて)

まず、大きさに限界があるため内蔵での拡張には限界があります。そこで拡張性については内部の部品交換と外部接続が大きな柱となります。

まず、USBはキーボードやマウス、iPodなどの携帯音楽機器、外付HDDなど接続するものがたくさんあるため、多ければ多いほど便利です。また、HDDもめざましい速度で大容量化が進んでいるため、万が一に備えて交換が容易であることが望ましくなります。

推奨にあげたものについては使い方で必要性が大きく変わりますが、eSATA接続端子についてはUSBほどパソコンに負荷をかけずに高速なアクセスが可能となるため、HDD内蔵に限界がある超小型パソコンでは欲しい機能です。HDMI端子はリビングにもおけるコンパクトなサイズであることを考えれば、地デジテレビに繋ぐ機能として必要となりますし、IEEE1394もSD画質のビデオカメラを使う上で必要です。光学ドライブの交換は故障時を考えても可能であることが望ましいものです。

ちなみにlenovo ThinkCentre A61e UltraSmallは上記のうち、必須の2項目と光学ドライブの交換、IEEE1394端子についてはそなえていますがあ、比較的新しい機能のHDMI端子やeSATA端子は備えていません。AV機能が元々低いことを差し引いても、eSATA端子は欲しかった機能です。

次回は静音性と高性能化についてです。相反する命題のこの2つに、超小型デスクトップが出した回答は以外とシンプルなものです。

小型デスクトップは便利のまとめエントリはこちらから

【追記】
超小型デスクトップ、Aspire revoについてのまとめページを作成しました。
よろしければこちらもどうぞ。

Acer Aspire Revo まとめページ

2009-04-11

小型デスクトップは便利 01 小さいことに存在意義がある

小型デスクトップは便利の第一弾は、小さいことに存在意義がある、です。今回は超小型デスクトップパソコンの存在意義について考えます。

本来、パソコンは机の上に置く「デスクトップ」型しかありませんでした。しかし拡張性と冷却性能に優れたタワー型が主流になると、パソコンはだんだん机の下に追いやられるようになりました。

しかし、この机の下に置くタワー型は性能が高いとはいえ、邪魔な存在です。

また、ノートパソコンの性能が年々上がるにつれ、通常の使用ではデスクトップ型と遜色ない性能を発揮するようになると、机の上に置けるデスクトップ型は徐々に存在意義を無くしていっています。

しかし、ノートパソコンはテレビ録画等も可能なマルチAV機器として使うには、熱対策が不利であったり、機構上、常時稼動が難しいなどのデメリットがあります。

そこで本来のデスクトップ型は小型化を進め、タワー型とノートパソコンの長所を取り入れて進化を続けています。その一つの答えがこの「超小型デスクトップ」ではないでしょうか。

まず、冷却性能についてはノート型とは比較にならないほど良く、また机の上でも邪魔にならないサイズはタワー型のように置き場所に苦慮する必要もありません。さらに小型化を進めるにあたりノートパソコンと同じ部品を使うようになったため、省電力化も果たしています。

現在のところ画面表示能力がやや弱い機種が多いのですが、これはノートパソコンでも同様のことが言えるため、今後解消される部分だと思います。

ちなみに私が使用しているlenovo ThinkCentre A61e UltraSmallは非情にコンパクトで、かつ省電力を果たしている機種です。Windows Vista環境では画面表示能力がやや弱いのですが、それ以外ではテレビ録画をこなし、かつ省エネタイプのCPUを採用しているため省電力化も果たしている優れものです。

小型デスクトップは便利のまとめエントリはこちらから

【追記】
超小型デスクトップ、Aspire revoについてのまとめページを作成しました。
よろしければこちらもどうぞ。

Acer Aspire Revo まとめページ

2009-04-09

ThinkPad X61のある生活 06 液晶画面の性能

ThinkPad X61のある生活、今日は液晶の性能についてです。

はっきり言って、このパソコンの最大の弱点はこの液晶です。慣れてしまった私ですら、仕事で使っているDELL INSPIRON 700mと比べて「もう少しなんとかならないかなぁ」と考えてしまう時があります。

まず、XGA(1024*768)という解像度が小さい。ちょっと大きなエクセルのシートなどは見づらくてしょうがないです。

また、お世辞にもキレイとは言い難いです。光沢のないノングレアで写り込みがないのは良いのですが、どうも「ぼんやり」と表示されてしまう。斜めから見れば全く見えないし(ノートパソコンだから常に正面から使うので問題は無いのですが)、まぁ「ついてるだけ」って言って良いと思います。

最新のX200がこの辺解消されていればよいのですが、あまり良い噂は聞かないです。

DVDドライブも内蔵されていないため、AV機器として使いたい方にはまあずお勧めしません。あくまでもwebやメール、ワードやエクセルなどを使う方にお勧めのパソコンです。

というわけで、ThinkPad X61については一旦終了。次回からはThinkCentre UltraSmall A61を紹介予定です。小さなデスクトップ、便利ですよ。

ThinkPad X61のある生活 まとめページはこちら。

2009-04-08

ThinkPad X61のある生活 05 キーボードとトラックポイント

ThinkPad X61のある生活、今日はキーボードとトラックポイントについてです。

ThinkPadを語る上で、この2つを語らないわけにはいきません。ノートパソコンとしては異質とも言って良いキーボードの出来の良さと、一部のモバイルパソコン以外ではほとんど使われないトラックポイントの組みあわせはThinkPadをThinkPadたらしめるものとしてのアイデンティティでもあります。

キーボードはChicony製とNMB製という、同じパソコンなのに作りの違うキーボードが存在しています。詳細は以下のブログのエントリが詳しいです。

RX-8乗りの四方山話 X61キーボード交換

ちなみに私の場合、最初にChicony製のものがついていましたがどうもしっくり来ない。昔のThinkPadのキーボードはしっとりとした打鍵感だったのに、パチパチと安っぽい感じがしました(他のノートパソコンと比べると遙かによいのですが)。しかしメーカーではこの2つのどちらかを、指定して買うことが出来ないのです。そこで若松商会というThinkPadユーザーでは有名なお店で、NMB製のものを購入しました。

PS-PLAZA インターネットショッピング(若松商会)

店員さんに詳しい人がいるのか、メールでの質問にも快く答えていただき無事ゲット。キーの質感も違っているので、別物のようです。

トラックポイントは慣れないと使いづらいのですが、手を全く動かさずにマウスカーソルを動かすことが出来るので怠け者の自分にはぴったりの機能です。これになれてしまうと、タッチパッドとキーボードを行ったり来たりというほんの少しの動作が億劫になってしまうほど。人間の怠け者ぶりにはただただ驚くばかりです。

次回は液晶の性能についてです。ここについては、私も辛口なんですよねぇ。。。

ThinkPad X61のある生活 まとめページはこちら。

2009-04-07

ThinkPad X61のある生活 04 拡張性について

ThinkPad X61のある生活、今日はX61の拡張性についてです。

ThinkPad X61はDVDドライブも持たないとてもシンプルなパソコンです。そのくせ性能は高いので、あれもこれもと使おうとすると何かを「接続」して使うことになります。また、基本性能(つまりCPU)の高さを活用するには、HDDやメモリの増設は欠かせません。

まず、接続端子についてはUSB2.0が3ポート、IEEE1394が1ポートとなっています。しかし底にくっつける拡張機器、ウルトラベース X6を使うとUSB 2.0が追加で4ポートとDVDドライブが追加されます。自宅ではこのウルトラベースと外付けキーボードを活用すると、結構な拡張性が生まれます。

また、HDDやメモリの交換はとても簡単です。附属の説明書にも方法が書いてありますし、その際に外す必要があるネジにはそれと分かるマークまで書いてあります。

もちろんデスクトップのように画像表示機能の強化やHDDの増設などは無理ですが、ノートパソコンとしては問題のない拡張性を備えていると思います。

次回はキーボードとトラックポイントについてです。ThinkPadを語る上で、これをかかすことは出来ません

ThinkPad X61のある生活 まとめページはこちら。

2009-04-06

ThinkPad X61のある生活 03 ワイド画面の機種との比較

ThinkPad X61のある生活、今日はワイド画面のB5サイズノートパソコンとの比較です。

現在、B5サイズのノートパソコンではPanasonicのLet'snote以外では、X61の後継機であるX200も含めほとんどがワイド画面のモニタとなっています。

WindowsVistaではサイドバーという機能が追加されたため、この表示用にワイド画面は便利です。また、WindowsXPを使用している方でもgoogleサイドバーなどを使用している方も同じ事が言えると思います。

→参考リンク
 ■ワイド液晶乗り換えガイド(All About ノートパソコン)

確かにワイド画面は便利ですが、B5サイズのノートパソコンでは時にデメリットとなることがあります。それはフットプリント(底面積)の増加です。

ノートパソコンにはマウス代わりのポインティングデバイス機能(タッチパッド)が必要となるため、奥行を短くするのには限界があります。また。画面がワイド化することによって幅が広がるため、結果としてフットプリントの増大に繋がってしまいます。

ちなみにタッチパッドを搭載しないX200はアンテナを画面の枠に置いたため、幅方向はX61より大きいのに奥行はほとんど変わっていません。これはパームレスト(手のひらの置き場)としての場所を確保したためと思われます。

これにより、B5サイズを歌っていてもB5には収まっていないパソコンが増えています。

それに比べてX61をはじめとした4:3液晶のB5サイズノートパソコンは幅方向に余裕があるため、B4サイズのビジネスバッグに縦に入れることが可能です。これは持ち運び時に大きなメリットとなります。

ワイド画面のノートパソコンでも縁を薄くしたり、厚みを抑えることによって持ち運びのしやすさを追求したものがありますが、今度は冷却性能やバッテリーのサイズの問題で低電圧の性能が低いCPUを搭載することになってしまいます。

持ち運び時には最低限の画面表示機能を。自宅などでは高い性能を活かし外部モニタを活用してサイズを大きくすることでX61はより活用できる優れたモバイルパソコンとして仕上がっています。

次回は拡張性についてです。

ThinkPad X61のある生活 まとめページはこちら。

2009-04-03

ThinkPad X61のある生活 02 ネットブックとの比較

ThinkPad X61のある生活、今日はネットブックとの比較です。

B5サイズのノートパソコンは、その携帯性からネットブックと比較されがちです。私もEeePCなどをレビュー用に借りたことがありますが、その気軽さは想像以上で、ノートパソコンでは太刀打ちできない部分があります。

→参考リンク
 ■EeePCは、セカンドPCにぴったり
 ■EeePCはどんな使い方ができるのだろう?

これは「パソコン」という個人用コンピュータとしてB5サイズのノートパソコンが備えているものと同じものであり、しかも上記のEeePCはその上を行くものです。

しかし、ネットブックに欠点がないわけではありません。それは性能の低さです。

ネットブックはVIA社やIntel社の超低電力CPUを採用しています。これらは性能的には同周波数のCPUと比べても性能が低く、また画面の解像度や表示能力、データ転送速度など、どれをとっても数年前のパソコン程度の性能しかありません。

それに比べてX61は比較的電力消費の多い高性能CPUを使っているため、ネットブックと比較するとその性能差は歴然としています。画面描画は3Dなど極端に高い性能を求められる作業以外ならストレス無くこなせますし、ハイビジョン画質の外部モニタと繋いでも最高の解像度で表示させることが可能です。

また、HDDやメモリ交換が容易なので、メモリを上限である4gbyteまで増設し、HDDをSSDに換装することでより快適な環境を作り出すことが可能です。我が家ではテレビ録画用パソコンや仕事用パソコン、動画編集用パソコンなど様々なパソコンがあるのですが、その全ての予備機としてこのX61が控えている状態です。

使い勝手だけでなく、高い性能も兼ね備えている。そんなB5ノートパソコンがこのX61だと思っています。

次回はワイドモニタを備えているパソコンとの比較です。

ThinkPad X61のある生活 まとめページはこちら。

2009-04-02

ThinkPad X61のある生活 01 B5ノートサイズ

ThinkPad X61のある生活、今日はB5ノートパソコンのある生活についてです。

冒頭から脱線しますが、パソコンとは「パーソナルコンピュータ」の略称で、個人用コンピュータという意味になります。しかし最近ではパソコン=コンピュータとなってしまい、「個人用」という概念がどこかおざなりになっているように思えます。

画面が12インチ程度のB5サイズのノートパソコンは大きさや重量的に持ち運びがしやすく、この「個人用」という用途を十分に満たしてくれるパソコンです。現在はワイド画面のものが多くなり、厳密にはB5ノートとは言えなくなってきていますが、解像度や性能、使い勝手の面から私の中でノートパソコンというとこのサイズとなっています。

このX61に限らず、無線LANを採用したノートパソコンは家庭の中で場所を選ばず使用することが出来ます、また、X61はノートパソコンにはあるまじき高い処理性能を持っていますので、私がパソコンで行う作業をストレス無く行うことが出来ます。

あまりにも家庭内で持ち運び、使い続けるので家族からはひんしゅくを買っていますが、携帯電話では実現できない使い勝手から手放すことが出来ません。

この使い勝手に対抗できるのがネットブックと呼ばれるミニノートパソコンになりますが、次回はこのネットブックと比較してみます。

ThinkPad X61のある生活 まとめページはこちら。