2011-12-29

【レビュー】NEC Lifetouch Note その6 この製品はモバイルコンピュータの進化の方向性である

Lifetouch Noteのレビュー、最期はこの製品の立ち位置について考えます。

このLifetouch Noteはパソコンと比較すると非常に貧弱な機能しかありません。
しかし持ち運びが出来ます。

スマートフォンと比べると、入力装置のキーボードや大きな画面を備え、便利に補える製品です。しかし大きくて持ち運びしにくい製品です。

つまり、パソコンとスマートフォンのどちらを多く使っているかで、感じ方が変わってしまう製品です。そしてどちらも使っている方であれば、それらを補完する「丁度良い」製品と感じるでしょう。

パソコンやスマートフォンを繋ぐ「ハブ」。これこそLifetouch Noteの真価と言えます。

実は過去にも、このようなハブとなるキーボード付きコンピュータはありました。

例えばパソコンでは、私もつい最近まで所有していたVAIO typePや今は無き工人舎の画面が5~7インチのミニパソコンがありました。

スマートフォン寄りの製品では昨年auから発売されたIS01や、古くはdocomoのシグマリオンシリーズもそれに当たりますし、 NECのモバイルギアや、SHARPのZAURUS SL-CシリーズのようなLinuxを採用した小型キーボード付きPDAもこれに含まれます。

私のパンフレットのコレクションにも、それらの実機サイズとなるものが沢山あります。


過去に様々なサイズの製品が生まれ、そして消えていきました。消えていく理由は様々ですが、私が最も問題として感じるのはハブとして繋ぐ機器達へのデータ連係の煩雑さでは無いかと考えています。

先に挙げた機器達でデータ連係をするには、USBケーブルを繋いだり、SDカード経由でデータをコピーしたりとなにかしらの手間がかかります。

しかしLifetouchNoteはAndroidマーケットで配布されているアプリを使うことで、殆ど意識せずともクラウド経由でのデータ連係が出来ます。これこそがLifetouch Noteの最も大きな魅力なのです。

タブレットとスマートフォンしか想定していないAndroidマーケットを、このような小型パソコン風のLifetouchNoteに対応させるのは大変な事だったとインタビュー記事でも書かれています。何故それが必要だったのか。それはアプリを使うことでLifetouchNoteが進化が出来るからです。

これはiPhoneやスマートフォンをお使いの方なら分かるでしょう。これらもアプリを入れなければ、(ちょっと乱暴ですが)インターネットが出来る携帯電話でしかありません。
しかしアプリを入れることでどんどん使いやすくなっていきます。この進化が出来るようにした開発陣の先見の明は素晴らしかったと思います。

そしてEverNoteやDropBoxなどのデータをクラウド連係できるアプリが充実している今だからこそ、このLifetouchNoteが今までのハブとなる製品と一線を画していると思うのです。

iPhoneやiPadを使ってきた方なら、何を今さらというかもしれません。
実はこの感想は、昨年iPadを入手した時に感じていた未来です。iPadにもEverNoteやDropBoxのアプリがあり、同期が出来ます。ただし快適な入力が出来るキーボードはついていません。それにはMacbook Airという素晴らしい製品がありますが、ビューアとして優秀なiPadと同時に持ち歩くにはちょっと重すぎます。

ここにLifetouchNoteは潜り込んできたのです。
つまり私の中では自宅で使うパソコンと異動時に立って使うスマートフォン、それに座っている時に情報を見るためのiPadがあり、そこにそれらの機器とデータのクラウドが出来、かつ持ち運べる文字入力装置としてLifetouchNoteがあります。
鞄にiPadと仲良く収まった瞬間、私の中でLifetouchNoteの魅力が増したのです。

その上で製品をチェックすると、モバイルのための様々な工夫が魅力となっていきます。

ひたすらカドをラウンドさせたことで画面とキーボードの間に大きな隙間が産まれ、とても開けやすくなっています。

太いヒンジと肉厚なプラスチックエンジニアリング製の筐体は高い剛性感を産み出し、道具としての安心感を演出してくれます。

ハードウェアが持つモバイル性能がアプリと融合した時、より高い使い勝手が産まれます。これが所有する満足となり、製品への愛着となるのではないでしょうか。

OSのバージョンが2.2とスマホ用のものを採用しているため、アプリやOSの処理の所々で画面が横方向に表示されるなどの弊害があります。感圧式のタッチパネルは認識が甘いですし、光学ポインタも後付の実装なのでかなり癖があります。

しかしこの製品はモバイルキーボードを持つコンピュータの、一つの完成系を示しています。このブログでは毎年「これは!」というジャンルや製品に目を付けています。一昨昨年はEeePCに代表されるネットブック、一昨年は超小型デスクトップのネットトップ、そしてタブレットブームの引き金となった昨年のiPad。そこに今年はこのLifetouchNoteが年も差し迫った12月に滑り込んできたのです。

もしこのまま消えてしまうとしたら、あまりにも惜しい製品です。ぜひNECには自身が発売した製品の可能性に気付いていただき、進化させて寄り素晴らしい製品にして欲しいと思います。

そんなわけで、全くまとまらない文章ですがLifetouchNoteのレビューはこれでおしまいです。

【関連リンク】
・NEC Lifetouch Noteまとめエントリ
 Lifetouch Noteのレビューや関連リンクを集めました。

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2011-12-28

【レビュー】NEC Lifetouch Note その5 活用される状況と、ユーザー像について考えました

ちょっと間が空きましたが、年内完結を目指しライフタッチノートのレビューを進めていきます。今回はどのような状況でLifetouch Noteが活かされるかと、ユーザー層について考えます。今回が一応まとめ的なエントリとなりますが、あと一回だけエントリを追加します。なお、今回もテキストオンリーで更新します。

さて。

このLifetouch Noteを活用する状況については、まず外出時という条件になります。自宅で寝っ転がっている時や、パソコンの傍らに置いておき処理待ちなどの時にtwitterやFacebookのチェックにも利用をしますが、主な使い道は外出時のテキスト入力マシンです。外出時にテキストを入力しない方には必要性を感じられないでしょう。

もし自宅で利用するなら、パソコンと10インチ程度の画面を持つタブレットの組みあわせがお奨めです。入力の快適度はLifetouch Noteはパソコンには敵いませんし、ビューアとしては画面のサイズも解像度、そして発色いずれも貧弱です。画面はあくまでもキーボードを使うための道具として割り切る必要が有り、過度な期待をしてしまうとガッカリすると思います。

また、外出時でも電車などテーブルなどの固い置き場所が確保できない場所でしか使わないのなら、最大で4.5インチという大画面を持つ最新のスマートフォンの利用をお奨めします。安定した置き場所が無いとLifetouch Noteはどうしても使いづらいですし、片手で操作出来るスマホならば満員電車や狭い座席でも気軽に扱えます。


ユーザー層については、モノ書きをする人にはお勧めできる製品ではありますが、作家などの文筆業を生業にしている方にはどうだろう?と疑問符を付けておきます。

その理由は縦書きソフトの不在。特に紙で出版されるものの文章は縦書きのものが多く、このLifetouch Noteでは縦書き表示でのプレビューが出来ません。この点は文字入力に特化させたPOMERA DM100ではしっかり対応していますので、NEC Lifetouch Noteではぜひアプリでフォローしていただきたい点ではあります。

この製品が最もはまるだろうと思われるのはブロガーでしょう。メモ程度のカメラを備えるこのLifetouch Noteは文章を書きながらメモ撮影をすることが出来ますし、何よりイベント等で提供される狭い机でもこの製品なら全く問題ありません。仕事帰りのイベントでもビジネスバッグの片隅に押しこんでおけるサイズなので問題ありませんし、利用しているブログによってはライフノートの投稿機能が利用できるのでイベントレポートもこの製品だけで仕上げることができてしまいます。

もちろん本業の記者の方にも向いていると思いますが、一日中外出して取材をするような場合ではバッテリーの持ちが4時間強ではちょっと心許ないと思います。記事にする際には媒体用のフォーマットに起こすため、単体で編集を完結させることも無いでしょうし、作成した文章も会社に帰るまで他の媒体にうつすこともないでしょう。バッテリーも単3乾電池なので入手も用意ですし、考え場考えるほどPOMERA DM100のほうがしっくり来るのです。

ちなみに上記で挙げたLifetouchNoteのネガティブな点は、スマホやタブレットと組み合わせることで緩和されます。特にバッテリーについては状況に応じて前回の記事で紹介したEverNoteやオンラインストレージのDropBoxとを利用してタブレットの初代iPadやスマートフォンのdocomo L-04Cと組み合わせて利用することで、半日外出していてもバッテリーに不安を感じることはありません。クラウド上にデータを置くことでデメリットが打ち消せる。クラウド上にデータを置くgoogleという会社のOSであるAndroidを採用した思想は、使い方も示していると考えると納得です。

最期になりますが、この製品は良くも悪くも様々な端末を中継する「ハブ」であるため、単体では完結しない製品です。ごく特定の状況でその真価を発揮しますが、殆どの環境で代用品が存在しますし、コストダウンとの兼ね合いからかバッテリー持続時間も含め気になる点は多々あります。これらを考慮し割り切れるかどうかが購入できるかどうかのポイントとなるでしょう。

しかしツボにはまれば、これ以上の製品はなかなかありません。そしてツボにはまる「ブロガー」というジャンルの書き手は今増殖中なので、定期的に製品をアップデートし続ければ以前のSHARP ZAURUSのようなコアなユーザーを掴める製品だと思っています。

というわけで、最終回となる次回は、この製品のPCとスマホの中間にある「ハブ」としての性格についてさらりと説明しておきます。周辺機器を繋ぐことで昨日の拡張が出来た「パソコン」の時代から、最低限の機能のみ持って、拡張は別の機器やネット上の機能を借りる「スマホ」の時代に突入しつつある今、こういうニッチな製品は重要度をあげていくだろう、という予測をしています。三年前はEeePCから始まったネットブック、一昨年はネットトップパソコン、そして去年はiPadと、コンピュータの進化を単一の製品で感じていましたが、今年は複数の「ガジェット」と呼ばれる小型コンピュータ達がそれを教えてくれたことに年末になってようやく気がついた気がします。

【関連リンク】
・NEC Lifetouch Noteまとめエントリ
 Lifetouch Noteのレビューや関連リンクを集めました。

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2011-12-26

【レビュー】NEC Lifetouch Note その4 インストールすべきアプリ

※とりあえず暫定的にアップします。
今回はLifetouch Noteを活用させるためのアプリを紹介します。

Lifetouch Noteはモバイルキーボードをどこまで活用できるかがポイントとなる端末ですが、試行錯誤しながら試した結果私は大きく分けて以下の5種類のアプリを入れています。

1,文章作成
2,データ共有
3,メール・SNS
4,リモート操作
5,スマホインストールアプリ
  ※Android標準機能のカレンダーや地図(ナビ)等

重要度は先に挙げたものが高いのですが、どれも必需アプリなのでどれが欠けてもLifetouchNoteが完成しなくなると考えています。そこでそれぞれのカテゴリでインストールしているアプリを紹介しながら、どのようにこの製品を活用しているか紹介していきます。なお、これはパソコンとスマートフォンを持っていることが前提条件となります。

1,文章作成

モバイルキーボード端末としてはこれは外せないところです。私は以下の3つのアプリをメインに利用しています。

・ EverNote(プリインストール)

 文章作成をする上で、外せないアプリといったらこれでしょう。LifetouchNoteではプリインストールされているので無料版がすぐに使えます。
 3G通信機能の付いていないWi-Fiモデルの方は、ローカルにデータが保存できる有料版(年額4000円)にしておきたいところです。

・Googleドキュメント

 これもクラウド上で文書作成をするのに外せないソフトの一つです。レスポンスや操作性でまだまだと感じますが、まだベータ版という位置づけなので今後改良が進むにつれてパソコン版なみの使い勝手が実現されると思います。

・ライフノート(プリインストール)

 当初はそれほど重要視していなかったのですが、上記2つのアプリをヘビーに使えば使うほど活用するようになりました。
 その理由は上記アプリの編集能力の貧弱さ。特にアンドゥが直前のものにしか適用されないため、パソコンとキーボードの操作体系が異なるLifetouchNoteでは致命的な失敗が復旧できない事が多々あります。
 そこでこのライフノートに文書をコピーして編集、その後アプリ側に戻すというやり方が多くなっています。ライフノートはネットワーク環境にも依存しないので常に安定して文書を使うことができますし、LifetouchNote専用アプリだけあってキーボードとの親和性も高くなっています。
 できればもう一声、パソコンのテキストエディタ並に操作性が高まるとうれしいところではあります。

2,データ共有

上記の文書作成アプリ以外で重要なのがこのカテゴリのアプリ。作成中の文書データや各種参照資料などをこのサービスで管理しておけば、アプリ経由でデータを呼び出すことができます。
 パソコンやスマートフォンを補助するLifetouchNoteにとって、それらとデータの同期ができるインターネットストレージはとても相性がよいのです。ちなみに私が利用しているのは以下の2つです。

・DropBox
・Yahoo!ボックス

 DropBoxは無料版で容量2G、Yahoo!ボックスはヤフオクを使うためYahoo!プレミアム会員になっているので容量50Gで合計52Gあります。これだけあれば文書作成で必要なデータは全部入ってしまいます。
 ちなみに無料で25Gの容量があるWindows SkyDriveもつい先日(2011/12)iPhoneアプリを出したので、今後Android端末でも使えるようになるかもしれません。

3,メール・SNS

 キーボード端末のLifetouchNoteとメールも相性の良い組み合わせです。私が利用しているのは以下の3つです。

・メール(プリインストール)
・GMail(プリインストール)
・HotMail

 プリインストールされている「メール」にパソコンで使うメールアドレスを設定すれば全く同じメールが外出先でも受信・返信できますし、GmailやHotmailなどのWebメールアプリは通常のメールアプリと同じような使い勝手を実現してくれるのでこれもおすすめです。

 ただしメールでやりとりする文書はセキュリティの関係でパスワード付き圧縮をするのが通例となっていますが、これを解凍するために必要なアプリも必要です。私は以下のアプリを入れています。

・PassZIP

 SNSもメールと同じようにモバイルキーボードと非常に相性の良いアプリです。最近のSNSは位置情報と写真を活用するものが多いため、GPSとカメラを備えているLifetouchNoteはスマホと組み合わせることでSNSをより有効活用できるでしょう。私が使っているのは以下の5つです。

・twitter
・Facewbook
・mixi
・gree
・Foursquare

また、以下についてはSNSやメールにもカテゴライズされないコミュニケーションツールと呼べるものになります。ここで詳しくは紹介しませんが、これも必須アプリとなりつつあります。

・Skype(画面左下にはマイクが搭載されているので通話もできる)

4,リモート操作

 スマホにはパソコンやサーバと呼ばれるコンピュータを遠隔操作できるアプリがいくつかありますが、これもLifetouchNoteで活用できるジャンルのアプリです。私が使っているのは以下の2つのアプリです。

・TeamViewer
・ConnectBot

 TeamViewerはWindowsパソコンを遠隔操作できるアプリです。LifetouchNoteは光学式ポインタをノートパソコンのタッチパッドのように使えるのでほぼノートパソコンと同等の操作ができると考えて良いと思います。どうしてもWindowsパソコンが必要になったときにはこのTeamViewerを使います。

 また、Webサービスを作る勉強をしているため、サーバにインストールしているLinuxを遠隔操作できるConnectBotも使っています。これは少し特殊な使い方ですので詳細は割愛します。

5,スマホのインストールアプリ

 スマホ(スマートフォン)は片手で使えるのでとても便利ですが、画面のサイズが最大でも4.5インチと限界があります。しかしLifetouchNoteは7インチ、しかも横方向に大きいのでアプリによっては使いやすくなります。たとえばカレンダーなら月間表示でも予定の文字が読みやすくなりますし、動画ならもっと大きなサイズで楽しめます。
そこで以下のアプリを入れています。

・CalenderPad ・Googleマップ(プリインストール)
・RealPlayer

CalenderPadはプリインストールされているアプリ「カレンダー」と同様にGoogleカレンダーと同期できるスケジュールアプリです。ただし純正のものより使い勝手がいいので私はこちらを使っています。Googleマップは大きな画面が地図の確認に便利ですし、RealPlayerは動画再生に使っています。

■その他

その他にはPDFファイルの参照用にAdobe Readerをインストールしています。

■NG

ちなみに自分が使っているアプリをいくつかダウンロードして試しましたが、天気系アプリのウェザーニュースはインストールできず。ゲーム系は縦画面専用のものが多く、インストールできても快適に遊べませんでした。

さて、次回は今回までのレビューをふまえ、LifetouchNoteを活用できる状況とユーザー像について考えてみます。

【関連リンク】
・NEC Lifetouch Noteまとめエントリ
 Lifetouch Noteのレビューや関連リンクを集めました。

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2011-12-22

【レビュー】NEC Lifetouch Note その3 モバイル(持ち運び)性能について

今回は前回予告したように持ち運びについてです。Lifetouch Noteはパソコンとスマホの隙間を埋めるモバイルキーボード端末なので、持ち運んでどこでも使える状態に出来るかどうかはとても重要なポイントになります。

まずはそのサイズと重量から。閉じた状態で幅234×奥行138×厚み25mm、バッテリー込みの重量は私が所有するWi-Fiモデルで約699g、3Gモデルで約723gとなります。これにSDカードと、人によっては保護シート分が追加されます。モバイルパソコンのThinkPadX61と比べてもとてもコンパクトです。iPadも面積はX61とほぼ変わらないので、10インチ程度のタブレットと比較してもコンパクトと言うことになります。



閉じた状態ではやや厚ぼったくなりますが、見逃してはならないのは本体の剛性感とその形状です。薄さを追求したモバイルパソコンなどでは、持ち運び時にケースが欲しくなるような華奢なものが多いのですがこのLifetouchNoteは非常に堅く、そんなものは全く必要ありません。私は擦り傷防止の布袋に入れただけで持ち運んでいます。そしてカドが縦横方向にラウンドした形状なのでこれも合成アップに一役買っています。



一度ゴム一枚分覆われたような堅いカフェの床に落っことしたのだが、傷すら確認できませんでした。というわけ持ち運ぶ時のケースが不要なので、鞄の隙間に収まってくれます。幅もそれほど無いので殆どのビジネス鞄に縦に収まってくれますし、女性の鞄でも四歩dそちいさくなければ入るでしょう。

次にバッテリーの持続時間についてです。ここはLifetouchNoteのアキレス腱の一つで、実働時間はサスペンド状態で持ち運ぶ際に消費する分を差し引くと4時間位しかありません。いくら隙間時間を埋めるマシンでも、せめて6時間は動いて欲しいところ。私はビューアとしてiPadも併せて持ち歩くのでそれほど困りませんが、これ一台で外出するのは少し難しいと思います。専用バッテリーは形状的に大容量を作るのは難しかったと思いますが、それでも残念です。



終日の外出では、スマホもしくはタブレットと併用するのが現実的な使い方だと思います。予備バッテリーは単体で充電できないので手間ですし、ACアダプタはかなり大きいので持ち歩くのはちょっと考えてしまう。他のガジェットで代用できる利用方法はそちらを使うことで、バッテリーを温存することが出来ます。お奨めの組みあわせは10インチサイズのタブレットとの併用。この組みあわせなら画面が貧弱なLifetouch Noteを補えるので、ACアダプタを持ち歩くよりも建設的でしょう。

その画面についてですが、利用環境を選ばなければならないのがネックです。反射がかなり強い光沢液晶なので、晴れた日の屋外利用は厳しいです。これは最新型のPOMERA DM100やタブレットでも同じようなことは言えますが、それらと比べても一歩劣っていると感じます。利用するなら屋内環境に限定することをお奨めします。



気軽に持ち運べるけど、バッテリー消費時間と利用場所には注意が必要。スマホを補うものとすれば全て問題無いですし、カフェでたまに使う程度ならそもそも意識するほどのものでもありません。

ただし使い込んでいくうちに利用時間が増えていくので、「あれも「これも」と考える前にこれらについては良く検討しておく必要が有ります。ちなみに上記をクリアしているのが、POMERAの最新機種ではないDM20などになるのが面白いところです。

次回はLifetouch Noteに入れて使っているアプリについて紹介します。特に目新しいものは無いと思いますが、使い方の実例になれば幸いです。

【関連リンク】
・NEC Lifetouch Noteまとめエントリ

Lifetouch Note関連のリンクやレビューについてまとめました。

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2011-12-21

【レビュー】NEC Lifetouch Note その2 文章の作成について

今回はLifetouch Noteを文章の作成という視点からレビューしていきます。まずは文字入力の生命線とも言えるキーボードについてです。



前々回でこの製品を「モバイルキーボード端末」と評しましたが、この端末は持ち運んで文字入力をすることを重視された製品です。そのため固定された場所でしか者を書かない、もしくはそもそも文字入力を必要としない人には必要性が感じにくい製品でもあります。

ただしモバイル性能を重視した16.8mmというピッチサイズなので、18mm程度のフルサイズのキーボードには敵いません。自宅なの広い場所ではWindowsパソコンとお気に入りのテキストエディタ、それにIMEを組み合わせた方が確実に入力効率は高いです。モバイルするの家庭内ならノートパソコンで十分でしょう。



しかし、カフェやマクドナルドの小さなテーブルや奥行きのないカウンターでは話が変わります。モニタが10インチ程度のネットブックでもかなり窮屈です。そういう場面でこそ、奥行きが無、設置面積の小さいモバイルキーボードサイズのLifetouch Noteが真価を発揮します。縦方向が短い画面も、この特徴のために割り切りが必要な点になっています。

キーボードの入力タッチは堅めですが、ストロークが短いので柔らかすぎると指が痛くなるので、この方向性は有りだと思います。ちなみに以前所有していた初代VAIO typePはかなり柔らかく、2代目はこの両機種の中間ぐらいでした。個人的には2台目のVAIO typePがベストなのですが、LifetouchNoteも十分許容範囲内です。
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あと、コストとの兼ね合いからかキーボードの質感はかなり安っぽいです。全体的な仕上げでもコスト的な制約を強く感じる製品ですが、生命線とも言えるキーボードにもそれを感じてしまいます。このあたりは贅沢にコストをかけてあったVAIO typePと比べるとその差は歴然。


ただしそのコストカットは「最低限の使い勝手」を損なうレベルではありません。このバランスは長らく携帯電話やPDAも作ってきたNECならではのノウハウではないかと思います。

また、標準IMEとして添付されているATOKの存在も快適な文字入力を支えてくれます。ATOKの長所の説明は他のレビューしている先人にお任せしますが、とにかく快適に入力ができます。特に入力が不自由な携帯電話で磨かれた予測変換機能は、キーボード入力でも快適な入力をサポートしてくれます。

このキーボードとATOKの組みあわせにより文字入力そのものも快適にできますが、見逃してはならないのがデータの保存方法です。実はこの点がPOMERAとの比較で大きな優位点となっています。



前回の記事でも言及しましたが、DropBoxやYahooボックスなどのオンラインストレージサービスを使えば、作成した文書はパソコンやスマートフォン、タブレットと即時に同期されます。つまり作成した文書は直ぐにパソコンやスマホで閲覧、編集が可能になります。

スマホとパソコンを繋ぐ製品としては、このデータが直ぐに同期出来るのは大きな利点です。例えば出かける寸前までパソコンで書いていた文章の続きを外出先のカフェでLifetouch Noteで完成させる。それをスマホでチェックしながら、気になったところを帰宅後のパソコン、もしくは次の移動先でLifetouch Noteで修正する。Lifetouch Noteはパソコンとスマホの「繋ぎ」としてこのような活用が出来ます。細切れ時間をより有効に活用する。そんな場面でこそこのLifetouch Noteは活きると思います。

何か文章を作成する時、特にブログを書いているような方なら過去の自分の文章を参照する場面もあると思います。検索のGoogleが作ったOSであるAndroidを採用しているLifetouch Noteならそんな検索もお手の物です。ホーム画面の検索ウィンドウからDropBoxやEverNoteを指定して検索が可能です。

このようにLifetouch Noteは文章を作成する上で、保存や過去文書の検索等のより便利な活用についてまでカバーしています。もちろんパソコンならば可能な作業ばかりですが、このサイズ、この重量でこれだけ快適に使える製品はありません。

というわけで、次回はLifetouchNoteのモバイル性能についてレビューしたいと思います。コストと持ち運び性能との狭間で取れらたバランスをどう評価するかは、この製品を購入するかどうかの大きなポイントだと思います。

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2011-12-20

【レビュー】NEC Lifetouch Note その1 Lifetouch Noteとはどんな製品?

さて、前回はこの製品への思いを書きましたが、改めて今回からLifetouch Noteについてレビューを進めていこうと思います。




この製品は一言で表すと「便利で安価な持ち運びキーボード」です。
そう、あのKINGJYMの「POMERA」、それも最新型のDM100とよく似ています。
ただしずっと多機能です。そして文章を作成するのにとても便利な機能を備えています。この言葉を念頭に置いて説明をしていきます。
まずはキーボード。ピッチは16mmとモバイルキーボードとしては標準的です。タッチはやや堅めですが、ストロークが短いのでこれぐらいでないと指が痛くなります。初代VAIO typePがそれに近いものがありました(2代目はグッと良くなりましたが)。レイアウトがやや特殊ですが、これはOSに起因する部分もありますし、キーバインドを純正でサポートしているので気になる人は入れ替えてしまうのも手でしょう。


OSには携帯電話やタブレットに使われるAndroidを採用しています。そのためサスペンド状態でも電池の減りが緩やかなので、この状態で持ち歩くことで画面を開けば一瞬で起動します。

画面はサイズが7インチ、解像度は640×480という今時のAndroid端末としてはなんの特徴もありませんし、発色もそれほど良くはありません。ただし文字入力には何の問題もありません。できれば光沢は抑えて欲しかったところですが、非光沢の保護シートを付ければ問題無くなるでしょう。


その画面はAndroid端末なのでもちろんタッチパネルですが、iPhoneなどで使われる静電誘導方式ではなく感圧式と呼ばれるものでやや感度は鈍いです。
しかし内蔵のスタイラスペンで細かな指定が出来ますし、慣れてくると爪でなんの問題も無く使えるようになります。
マルチタッチには対応していませんが、ビューアとしては画面が小さめなのと基本操作はキーボードでほぼ出来てしまうためそれほど必要性は感じません。

そしてAndroidマーケットを利用して、文章を作成するのに便利な各種アプリをインストールすることが出来ます。初期状態でもEvernoteや専用メモアプリのライフノートが入っているので、キーボードで快適に文章の入力が可能です。
何より日本語IMEとして非常に評価が高いATOKを標準でインストールしているのがポイントです。私はパソコンでもATOKを利用していますが、携帯では当たり前になった予測変換機能は文書を書くのにもはや必需品になっています。

ちなみに文章を書いていて、ちょっと調べ物をしたくなった時にも全てのモデルがWi-Fi内蔵なので、無線LAN経由でインターネットが出来ます。
3Gモデル、もしくはモバイル無線LANルーターを持っていれば外出先からでもインターネットが使えます。

また、Twitterや各種ブログのアプリをインストールすればカフェなどから気軽に呟いたりブログを更新することが出来ます。

200万画素と解像度は高くないですが、メモとしては十分なカメラもついていますので画像の差し込みも問題ありません。


標準サイズのSDカードスロットも備えているので、高品位なデジカメ画像の取込もこれ一台で出来ます。


GPSも内蔵しているので、FourSquareなどの位置アプリで「カフェに来ました」なんて記録も出来ます。

USB経由でデータ通信も出来るので、パソコンとのデータ連係も簡単です。
メモリも上位機種で内蔵8G+付属SDカード8Gの16G、SDカードは最大で32Gまで対応しているので、合計48Gとなります。文書や写真の保存にはなんの問題も無い容量になります。
アプリを入れすぎるとやや厳しくなりそうですが、私は合計16Gの状態でも半分程余っています。

さらにDropBoxやYahooボックスなどのオンラインストレージサービスを使えば、作成した文書はパソコンやスマートフォン、タブレットと即時に同期されます。

もちろん文書作成時に娯楽として音楽も聴けるように、モノラルスピーカやイヤホン端子を備えています。

YouTubeやRealPlayerなどの動画視聴用のアプリを入れれば動画を見て息抜きもできるでしょう。



このように、全ての機能はキーボードを生かすために設計されているといって良いでしょう。
説明の中で気になる点もいくつか上げましたが、コストダウンとキーボード優先と考えれば辻褄の合うものばかりです。

もちろんUstreamのビデオカメラとしての使い勝手の良さや、スマートフォンを補うガジェットとしてなど他にも色々な使われ方があるのですが、キーボードでの文書入力が必要でない方はこの製品の魅力はそれほど感じられないと思います。それぐらいキーボードに依存した製品に仕上がっています。

実は開発陣も様々な媒体のインタビューで、そこそこの値段で快適にキーボード入力を行える端末という製品コンセプトであることを明言しています。 まず快適に入力できるキーボードがあり、それを表示する画面があり、入力した情報をスムーズに連係できるようWi-Fiや(グレードによっては)3Gの通信機能をつけた。ブログなどの文書を作るのならカメラもあったほうが良いでしょう、と。

「見る」事が多いユーザーならタブレットをお奨めしますし、より気軽に持ち運ぶのならスマートフォンが選択肢になるでしょう。そうではなく持ち運べるキーボードが欲しい、と言う人にこそこの製品はしっくり来るのです。

というわけで、次回は文字入力とキーボードについて取り上げます。

【関連リンク】
・NEC Lifetouch Noteまとめエントリ
 Lifetouch Noteのレビューや関連リンクを集めました。

【参考リンク】
Lifetouch Note 製品ページ
Lifetouch Note 開発者インタビュー

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2011-12-19

【レビュー】NEC Lifetouch Note その0 Lifetouch Noteのエントリを書くに当たって

先月手に入れて早三週間。やっとエントリを書くネタが揃ってきたのでブログを書き始めます。


さて。

PC界の大御所であるNECが発売したこの安価なモバイルキーボード端末(ここではあえてこう呼びます)は、正直メーカーの期待に答えたとは言いがたいのが現状でしょう。価格相場は大きく崩れ、大手家電量販店の売り場では台湾や中国系のタブレット、もしくはネットブックの中に埋没している状況です。

ちなみにこの製品はWi-Fiモデルで4万円、3Gモデルに45,000円という定価がつけられていましたが、今ではWi-Fiモデルが2万弱、3GモデルはNECの直販で24800円という定価はなんだったのかというほどのディスカウントがされています。

しかしこの価格破壊は、この製品のすばらしさを否定するものではありません。売り場で肩を並べている他のAndroid端末がとにかく安すぎるのです。その中でこのように「他に類を見ない」Android端末を並べたら価格競争で没落してしまうでしょう。

かくいう私もそんな一人でした。でもここまで安くなってきたことと、発売されたばかりのほぼ同サイズのPOMERA DM100がまだ価格がこなれていないことから、このサイズの端末を使うか試してみたくてこの製品を入手しました。



ところが実際にこれを手に入れ、使い始めてみるとじわじわと良さが分かってくるのです。かつてNECはモバイルギアという形状がよく似たPDAを発売していました。メールやインターネット、Office文書の閲覧と編集、そしてきびきびと動くテキストエディタを搭載したモバイルギアのDNAはこのマシンにも確実に引き継がれています。

そのDNAとは、一言で言うなら「道具」です。

このLifetouch Noteはタイピングできるギリギリのサイズのキーボードに、道具として必要なものを付けた製品です。そのため様々な制約があります。iPadのようにワクワクする感動も、高価なモバイルパソコンのような万能性もありません。しかし、製品のコンセプトを理解した上で改めて製品と向き合うと、現時点でこれだけの低コストでここまで実用性を突き詰めた製品はそう無いと思って良いでしょう。

かつて、Windowsでほぼ同サイズのSONY VAIO typePというWindowsパソコンがありました。小さな筐体に快適なキーボードと高精細な画面を詰め込んだこのパソコンは所有者の満足感を満たしてくれる素晴らしいマシンでした。しかし華奢で取り扱いに気を使うのと、フルサイズのWindowsを扱う製品なのでどうしても非力さは否めませんでした。

しかしこのLifetouch Noteは違います。非力なスマートフォンを前提としたAndroidOSを採用したことでOSの負荷は少ないものになっています。そしてAndroidマーケットに対応させたことで、出そろってきた各種アプリの力を借りてWindowsで行う様々な作業の多くが出来ます。

何より、コストとの兼ね合いを感じつつも実用性十分なキーボードがこの端末の生命線になっています。ブログやtwitterの普及で文字入力の必要性は高まってきていますが、そんな「ブロガー」やtwitter愛好者にこそ、このモバイル端末がよく似合います。

スマートフォンにない快適な入力と、パソコンにないモバイル性の融合。両者の中間に位置するこの製品は大きな可能性を秘めています。かつてSHARPのZAURUSや前述のSONY VAIO typeP、果ては各種PDAを色々と所有してきましたが、現在モバイルする端末としてこの製品は忘れてはならない逸品だと思います。ただし、誰にでもお勧めできるマシンというものではありません。

というわけで、twitterで書き溜めた情報を当ブログでまとめつつ、この製品について紹介していきます。次回エントリで、まずはこの製品について紹介してみたいと思います。 →エントリはこちら。

【関連リンク】
・NEC Lifetouch Noteまとめエントリ
 Lifetouch Noteのレビューや関連リンクを集めました。
私がtwitterで呟いたLifetouch Noteの感想
 これから書くエントリの草稿にもなっているものです。
SONY VAIO typeP まとめエントリ
 超小型パソコンのVAIO typePについてはこちらでどうぞ。
Zaurusのある生活 まとめエントリ
 SHARP ZAURUS SL-C3000というPDAについてまとめた情報です。
ある意味、このLifetouchNoteの源流にいるマシンでもあります。
SHARP NetWalker まとめエントリ
 私の中では、これこそがZAURUS SL-C3000の後に来るべき端末でした。。。

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2011-12-06

【ニュース】まさかまさかのEee Note国内発売!

過去にASUSさんへ ぜひEeeNoteを日本でも発売してください とブログエントリで取り上げていたEeeNoteが国内発売される事になったようです。ブラボー。


デジタルノート Asus Eee Note は12月発売、1万9800円。筆圧手書き&Evernote連携(Engadjet Japanese)

ASUSTeK、8型の“デジタルノート”「Eee Note EA800」(PC watch)

既にASUSのお膝元、台湾では発売されて1年ほど経っている製品ですが、先人達が苦労して日本語化などしていたこの製品がまさか発売されるとは。。。(私はすっかり忘れていました)

この製品は1万9800円という低価格でwebブラウザを装備した「インターネットマシン」で、充実した手書きメモ機能や電視書籍機能を備えているため、教育現場で教科書代わりに使える製品と考えています。ローカライズされた事により、この考えが現実味を帯びてきました。やばい、やばすぎる。

先日購入したNEC Lifetouch Noteや愛用しているスマホのL-04Cなどとは違いAndroid採用ではないことが残念ですが、ペンタブレット最大手であるWACOMの技術を採用したペン入力がどこまでの使い勝手を実現するのか。採用しているブラウザが他のブラウザとどこまで互換性を実現しているか。反応速度は?ローカライズの出来は?等々色々気になる点はありますが、まずはこう言いたいです。


ASUSさん、クリスマスプレゼントをありがとう!!!


とはいえ内緒でLifetouch Noteを購入した直後なので直ぐに買う事は難しい状況。とほほ。

発売情報をキャッチしたら店頭などで触って必ずファーストインプレッションとかレビューとか書きますよ!超楽しみです!!!


【先人達の闘いの記録など】
 ・こっそり開発ブログさん

2011-12-05

【レビュー】SHARP AQUOS ネットチューナーAN-IP100 その4 まとめ


※このレビューはWillVii株式会社が運営する レビューサイト「みんぽす」から招待されたイベントに参加して書かれています。 本イベントへの参加及びレビュー掲載は無報酬です。また、WillViiは掲載内容に一切関与していません(本情報開示と事実誤認時の修正を除く)。本イベントに参加された他の方のレビューはこちらのみんぽすTBセンターでご覧になれます。(WillVii株式会社みんぽす運営事務局)


まず最初に、当レビューはアナログテレビに接続した際のAQUOSネットチューナーAN-IP100(以下、ネットチューナー)の使い勝手についてのレビューです。視聴環境についてはこちらの記事でどうぞ。 なお、これもテキストオンリーでの投稿となります。

4回目の今回はこの製品のまとめに入ります。前回の画質についてのエントリはこちらでどうぞ。

このチューナーは外付HDDを切即してHDDレコーダーとして使える点は大きなセールスポイントと感じました。1ヶ月利用した感想では、我が家にある東芝のREGZA ZV500の操作性に全く劣るところがありません。

本体もコンパクトで高級感があり、所有欲を満たしてくれます。ただし傷が付きやすそうな外装なので、むき出しで外に置いておくのはちょっと抵抗があります。モノを上に置くのもためらうぐらい塗装は華奢に感じました。

また、このチューナーはHDMI接続が可能なので、パソコンモニタとの親和性が高いです。パソコンそのものにテレビチューナー機能を入れるなら、あえて外部機器としてこれを導入する方がテレビそのものは快適に視聴が出来るかもしれません。

ちなみに最新のiMacはHDMI入力が可能なので、テレビモニタとして使えてしまいます。マックはテレビ環境がかなり限定されるので、こういう選択肢は有りでしょう。

最期に、一つだけ注意点を。

この製品にはAQUOS連携がついているため、今後地デジテレビを購入する際には、SHARP製を選ぶと連携がスムーズで便利に使えます。

但しこれは裏を返すと、地デジテレビへの乗り換えではSHARP製に選択肢がほぼ限定されるという事になります(我が家は似たような理由で東芝縛りになっています)。もし地デジテレビで気になっている他のメーカーがあれば、この点には十分検討することをお奨めします。

そんなわけでとりあえずAQUOS ネットチューナーAN-IP100のレビューはおしまいです。価格もこなれてきていますし、総じて買いの製品だと思いますよ。

このレビューで使用されている商品はWillVii株式会社が運営するレビューサイト「みんぽす」 が無償で貸与しています。本レビュー掲載は無報酬です。また、WillViiは掲載内容に一切関与していません。(本情報開示と事実誤認時の修正を除く)レビュー商品無償貸し出しサービス 「モノフェローズ」に関する詳細はこちら
(WillVii株式会社みんぽす運営事務局)

2011-12-03

【レビュー】SHARP AQUOS ネットチューナーAN-IP100 その3 画質


※このレビューはWillVii株式会社が運営する レビューサイト「みんぽす」から招待されたイベントに参加して書かれています。 本イベントへの参加及びレビュー掲載は無報酬です。また、WillViiは掲載内容に一切関与していません(本情報開示と事実誤認時の修正を除く)。本イベントに参加された他の方のレビューはこちらのみんぽすTBセンターでご覧になれます。(WillVii株式会社みんぽす運営事務局)


まず最初に、当レビューはアナログテレビに接続した際のAQUOSネットチューナーAN-IP100(以下、ネットチューナー)の使い勝手についてのレビューです。視聴環境についてはこちらの記事でどうぞ。
あと、これもテキストオンリーで投稿してしまいます。


さて、前回は操作性について書きましたが今回は画質についてです。

早速セットしたAQUOSネットチューナーでテレビを視聴してみました。画質的にはぼんやりした感じです。アナログチューナーでもここまでだったかな?というレベル。でもちゃんと写ってます。おお。

ちなみに今回はアナログテレビに繋いだら、という前提で前回の記事で紹介したようにアナログチューナーに接続していますが、HDMIケーブルでダイレクトにモニタに繋げばクリアな画面で視聴することが出来ます。これは確認済。
閑話休題。

地デジはタダ単にテレビを見るだけでなく、データ放送で文字情報も受信できます。しかしアナログ画質だと文字がにじみますし、15インチという小さな画面ではこれについては絶望的な数字でした。残念。

また、メニュー設定画面も小さな画面では厳しいので、アナログテレビに繋げるのであれば画面サイズは本当に気にしたほうが良いです。解像度が最も低い地デジテレビと比べても1/4程度なので、テレビ売り場に行って文字が見やすいサイズの画面よりもサイズの大きいアナログテレビでないと文字情報は厳しいです。

もちろんこれは地デジテレビの付加価値ですので、情報番組などが見れればいいよ、ということであれば問題ありません。この点は使い方次第という所でしょう。

そんなわけで次回はまとめに入ります。→こちら

このレビューで使用されている商品はWillVii株式会社が運営するレビューサイト「みんぽす」 が無償で貸与しています。本レビュー掲載は無報酬です。また、WillViiは掲載内容に一切関与していません。(本情報開示と事実誤認時の修正を除く)レビュー商品無償貸し出しサービス 「モノフェローズ」に関する詳細はこちら
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2011-11-28

【レビュー】SHARP AQUOS ネットチューナーAN-IP100 その2 操作性


※このレビューはWillVii株式会社が運営する レビューサイト「みんぽす」から招待されたイベントに参加して書かれています。 本イベントへの参加及びレビュー掲載は無報酬です。また、WillViiは掲載内容に一切関与していません(本情報開示と事実誤認時の修正を除く)。本イベントに参加された他の方のレビューはこちらのみんぽすTBセンターでご覧になれます。(WillVii株式会社みんぽす運営事務局)

まず最初に、当レビューはアナログテレビに接続した際のAQUOSネットチューナーAN-IP100(以下、ネットチューナー)の使い勝手についてのレビューです。視聴環境についてはこちらの記事でどうぞ。あと、記事起こしが遅れているのでテキストオンリーでまずはアップします。

さて、前回のファーストインプレッションに続き、本日は操作性について書いていきます。

ネットチューナーのリモコンはこのように機械に詳しくない方にも優しい感じのデザインになっています。必要な機能は全て盛り込まれているので、詳しい方でも不満が出るようなことはないのではないでしょうか。クリック感?も悪くないです。

個人的に気に入ったのは、他の操作をしていてもチャンネル番号を押せばすぐにテレビ画面が表示されること。所有しているテレビのREGZAはこれができない場面があり、いらいらすることがあります。直ぐに視聴したい、というテレビに求めるレスポンス性をよく分かっています。


そしてちょっと推したいのが番組表。時系列が縦方向に表示されるタイプなのですが、なかなか見やすいです。外付HDDを繋いでいればボタン一発で予約録画も出来ますし、情報も見れる。我が家にある録画機能付き地デジテレビのREGZAと何ら変わりません。むむ、やりますな。


ちなみにテレビパソコンの東芝 QOSMIO D710は、これと比べると問題外とも言えるほどの操作性でしたので、下手にテレビパソコンを買うよりこれを購入してモニタに直接HDMIで接続すればいいんじゃないかと思ってしまいます。

閑話休題。

最後に残念な点を。というか、アナログテレビに繋ぐ際の宿命なので、ネットチューナーそのものに罪はないのですが。

基本的な見る、撮るという操作については問題無いのですが、各種設定を行うためにホーム画面に移動するとアナログ画質だと文字が潰れ、見にくいです。小さなテレビに繋ぐのは操作性が悪すぎるのであえてそれを無視した画面としていると思うのですが、初期設定もこれだと厳しい。個人的な感想では21インチ以上のテレビでない限り、まずテレビを買い換えたほうが良いと思います。

次回は画質について言及してみます。→こちら。

このレビューで使用されている商品はWillVii株式会社が運営するレビューサイト「みんぽす」 が無償で貸与しています。本レビュー掲載は無報酬です。また、WillViiは掲載内容に一切関与していません。(本情報開示と事実誤認時の修正を除く)レビュー商品無償貸し出しサービス 「モノフェローズ」に関する詳細はこちら
(WillVii株式会社みんぽす運営事務局)

2011-11-15

【レビュー】SHARP AQUOS ネットチューナーAN-IP100 その1 開封とファーストインプレッション(設定まで)


※このレビューはWillVii株式会社が運営する レビューサイト「みんぽす」から招待されたイベントに参加して書かれています。 本イベントへの参加及びレビュー掲載は無報酬です。また、WillViiは掲載内容に一切関与していません(本情報開示と事実誤認時の修正を除く)。本イベントに参加された他の方のレビューはこちらのみんぽすTBセンターでご覧になれます。(WillVii株式会社みんぽす運営事務局)


ちょっと出遅れてしまいましたが、みんぽす様のご厚意によりSHARPのAQUOS ネットチューナー AN-IP100をお借りしています。レビュー環境はこちらからどうぞ。


まずは開封から。
箱は小さいです。隣に置いたスマートフォンのL-04Cと比べれば一目瞭然です。



実際の中身はこれ。リモコンと比べると本体のコンパクトさがわかっていただけるでしょうか。イメージ的にはミニチュア版BDレコーダーという佇まいです。なかなか高級感もあります。




3波対応チューナーなので赤いB-CASカードを、本体前面のスロットにセットします。



後は地デジテレビと同じように設定画面が表示されます。これ、小さなアナログテレビだとちょっと時が見づらくてツライかもしれません。私はI・O DATAのアナログテレビ用チューナーGV-MVP/TZ経由で15インチモニタ(1024*768)に接続したのですが、文字は正直見づらいです。より解像度の低いアナログテレビだと、小さい画面のものは正直厳しいかも。


とはいえこのAQUOS ネットチューナー、BDやDVDドライブが無いだけで本当に全部付きという感じです。USB接続でHDDを繋げばHDDレコーダーレコーダーにもなりますし、HDCP-IPにも対応しているのでネットワーク上の動画も見られるはず。価格も値頃なので実は期待大なのです。


そんなわけで次回のエントリではは実際に視聴してみた感想について書いてみます。→こちら。


このレビューで使用されている商品はWillVii株式会社が運営するレビューサイト「みんぽす」 が無償で貸与しています。本レビュー掲載は無報酬です。また、WillViiは掲載内容に一切関与していません。(本情報開示と事実誤認時の修正を除く)レビュー商品無償貸し出しサービス 「モノフェローズ」に関する詳細はこちら
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