2012-12-18

【パソコン】久々のピュアデスクトップ? DELL XPS 8500 機能など

やや時間が空きましたが、前回に引き続き今回はDELL XPS 8500の機能面について。

このマシンはXPS 8500のラインの中でも、パフォーマンスグラフィック搭載という上から2番目の製品です。構成はこんな感じです。



CPU           Intel core i7 3770 3.4GHz(ターボブースト時3.9GHz)

グラフィック ATI RADEON HD 7870 2G DDR5

メモリ      DDR3 1600MHz 12G

HDD      2TB SATA HDD(7200回転) + 32GB SSDのハイブリッド構成


これで10万円台(前半)で購入できるとか(2012/12/18現在、直販価格)。

・・・安すぎだろ?
なんだこのモンスターマシン。



※このエントリ作成時の情報なので、最新の構成はデルの直販サイトで確認をどうぞ。



とりあえず色々試してみたんですが、、性能とか高すぎて何をしてもびくともしないもんで何も書けません。

それでも頑張って書くとすれば、CPUはIntelの製品ラインアップで最高峰のデスクトップ用Core i7、最高クロックの3770です。4コア8スレッド。わかりやすく書けば1つのCPUに4つ分のCPUを詰め込み、それを命令を整理することで8つ分のCPU並の性能にしたものです。

・・・化けものめ。

グラフィック回りはATI RADEON HD 7870 2G DDR5で武装。拡張スロットを2つ使ってるんですが、1スロットは放熱用のフィンです。


 

・・・おいこらまて。


メモリは12G積んでみました、的な。64bitOSを使ってるのでフルに駆使できます。HDDスワップ?なんだそれみたいな?

・・・ブルジョアめ。

ちなみに万が一スワップ発生してもSSDとHDDのハイブリッド構成なので、SSDで捌けるうちは高速です。というか、ファイル操作時の一時領域が少ないうちはSSDだけで賄えるから爆速です。そして2TBという大容量HDDで、画像ならダウンロード猿と化しても全く問題なし。

・・・許す(コラマテ。

シャドーベイに3TBのHDDを追加すれば5TBの大容量に。価格がこなれてきた120GぐらいのSSDを入れれば、一時領域がどれだけ増えても安心です。この辺りは拡張性のお化けであるタワー型の恩恵でもありますね。

この性能なら向こう3年は一線級、5年以上は普通に使える性能でしょう。ランニングコストで考えれば廉価モデルより、こういう高性能モデルをおごった方が得な場合があります。

また、前回の外観で触れたようにエアフローや静音性、それにUSBやSDカードスロットへのアクセス性とちょっとした心配り(物置とか)に優れた筐体など、大きな筐体を生かした設計はこのようなタワー型デスクトップを作り続けてきたデルだからこそ、というのもあるでしょう。

このようなタワー型のデスクトップPCは自作したほうが自由度が格段に高まるのでメーカー製のPCは苦戦し、国内メーカーはマウスコンピュータなど一部を除いて完全に撤退してしまいました。しかしメーカーだからこその保証と、このようなカスタムオーダーメイドの注文、そしてなにより

「こんな組み合わせの製品はいかが?」

という提案力こそ、メーカー製PCの魅力ではないでしょうか。
ノートパソコンばかり使っていましたが、デスクトップも良いなぁと心から思ってしまいました。

最後に、附属キーボードが良かったのでちらりと紹介。


今流行のアイソレーションキーボードなんですが、DELLは昔から安価に道具として使えるキーボードを作るのがうまいという印象があります。

こういうアイソレーションキーボードも、コストダウンが行きすぎると立て付けが悪くなったりキータッチがポコポコとして打ちにくいのですがこのキーボードは十分及第点です。ビジネスの現場で一括導入されるケースも多いので、大量のデータ入力に耐えられる設計がきちんと成されているんですよね。



この足による微妙な傾斜もポイント。フラットなキーでも、この傾斜によって指が良い感じに弾かれてストレス少なく入力が出来ました。↓フラットさはこんな感じ。




キーボードは傾斜角度が変えられるものが多いんですが、DELLとしてはこの角度で問題無い、という自信があるんでしょうね。


ケーブル長も十分。筐体を何処においても届きます。
このキーボードだけでもほしいかも。

というわけでレビューはおしまいです。

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構成などを組み合わせて色々遊んでみると楽しいです。





2012-12-12

【パソコン】久々のピュアデスクトップ? DELL XPS 8500 外観など

ここ数年、電気消費量の問題でノートパソコン、もしくはノートパソコンのCPUを使った省電力なモニタ一体型デスクトップパソコンを使っていましたが、Ajaxをばりばりと使われるwebブラウザベースのアプリが増え、パソコンにかかる負担が増えて性能が物足りなく感じる日々が増えていました。

というわけで、久々にタワー型のデスクトップパソコンを使ってみました。
パソコンメーカーの雄、DELL社の高性能ブランド「XPS」のXPS 8500です。

これ、メッチャ良いのですが、とにかくでかい。

どん。



筐体、でかいですね。結婚する数年前までこのような製品ばかり使っていたのですが、久々に対面するとその大きさに圧倒されます。ペットボトルと比べると、このとおり。


しかし、このようなタワー型のデスクトップパソコンの筐体が大きいのには理由があります。それは冷却効果です。

このXPS 8500のように高性能なデスクトップは、その代償として発熱量の高いデスクトップパソコン用CPUを使うことや、ハードディスクや光学ドライブ、そして発熱量の大きな電源ユニットなどすべてを内蔵しているので筐体内部の温度が高くなってしまいます。そのため温度管理は重要ですが、この製品の筐体は前面下部と側面から外気を取り込み、後方丈夫のファンで排熱します。冷気を下部から取り込み、それが暖められて上昇したものを排出する理想的な流れになっています。

前面下部。かなり大きな開口部で、空気をよく吸い込んでくれそう。。


側面。下の方に大きなスリットが。


後方上部に排熱ファン。通常モードではかなり静か。


デスクトップPCは負荷の高い処理を行うヘビーユーザーが使う場合が多いので、元々多い排熱量が更に増えてしまいます。そんな排熱を効率よく逃がす設計がデスクトップパソコンでは重要なのです。これ、省スペース型では難しいのです。

もう一つ需要なのが、排熱ファンの大きさ。ファンは大きければ大きいほど効率が高まり、低速で動かすことが出来ます。低速になると音量が減ります。筐体が小さく、排熱ファンも小さなノートPCで負荷をかける作業をすると「ふぃーーーーん!!!」なんてけたたましい音がするのはこれが理由です。

一昔前はこういうパソコンはうるさかったものですけど、普通に使う限りは性能に余裕が有るためかXPS 8500は気になる騒音は殆ど出ませんでした。夜使うことが多い自分には助かります。

また、こっそり高いユーザビリティも忘れてはならない点でしょう。私は机の上にデンと置いてしまいましたが、通常こんな馬鹿でかい筐体は机の下に置くものです。そのためフロントのUSBやSDカードスロットは上部にまとめられ、筐体上部には物置に出来る窪みまで設置されています。

上部にまとめられた各種スロット。SDカード、結構使うんです。


USB3.0も比較的上部に。モバイルHDD容量がブスッと。


物置的な窪みの向こうにはUSBやSDカードスロットとオーディオ端子が。



ちなみにフロントはつるつるピカピカの傷に気を遣う化粧が施されていますが、天板はざらっとしたプラスチックむき出しなので傷の心配は無し。こういう気配りもいいですね。

次は性能とか付属品などについてまとめてみようかと思います。


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2012-12-07

【周辺機器】MVPen Touch8発表。

MVPenテクノロジー社様主催の新製品発表会にお呼ばれしたので行ってきました。


新製品の内容はWindows 8対応のタッチペンとしか聞いてなかったのですが、上記瀬説明資料の画像が物語るようにタッチ操作をペンでしてしまおうという製品です。

商品HPはこちら。>http://www.mvpen.co.jp/touch8/

MVPenテクノロジーといえば、社名にもなっている紙に書いた文字をそのままPCなどに取り込める「MVPen」の会社です。私も昔外出が多かったときに使っていたのですが、紙に書いた文字が完全にトレースされるので色が薄いとかすれてしまうスキャナ取込より重宝していました。

その技術を応用し、Windows 8標準のペンドライバーを使ってタッチ操作ができるというのが今回の新製品。ペンを使うことで既存のタッチ非対応モニタでタッチ操作ができるというのが売りで、非常になめらかな挙動を見せていました。

ちなみにペン先はもの凄く密集した筆のような形状になっており、液晶画面を傷つける心配は全く無さそうです。


ご厚意で海外版を借りてきたので、ちょいとレビューをしつつ紹介したいと思います。

今日はそんな感じで。


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2012-11-30

【Windows 8】Windows 8の魅力を一挙紹介!日本マイクロソフトブロガーイベントに行ってきました。その2


当エントリはFans:Fans様と日本マイクロソフトが開催した、日本マイクロソフトブロガーイベントに参加した内容になります。イベント詳細は記事最後のリンク先にあります。
さて、前回の続きです。少し時間が空いたので、写真を元にサクサクと。


まず前回紹介しきれなかった


  ・ ストアによってアプリの入手性を容易に。
  ・ クラウド連携の強化。

について。

詳細は面倒なので省きますが(こら)、スマートフォンやタブレットで出来る事をWindowsでも実現しましたと言うだけのことです。これらの普及によって、ネット経由でのアプリの導入やクラウド利用の敷居が下がったと判断したようです。iPhoneやAndroidスマートフォンのようにネット経由でアプリをダウンロードできるし、データも置けるようになったよと。

Windiows 7でも実現していたことを一気に推し進めただけのことですが、いろんなユーザーが使うOSだからこそじっくりと待っていたのでしょうね。





他にもIE10やビジネス利用などについても触れていました。

OSを変えることで性能アップできるという点は強調されていました。個人的には旧来のWindows達のようにソフトを入れることでどんどん起動が遅くなるという問題がどうなっているのかが気になるところです。



さらに、タッチスクリーン以外でも快適な操作を、と。



画面タッチ以外にも、タッチパッドでのジェスチャ操作やショートカットキーなど多様な操作体系があることをWindows 8対応製品を紹介しながら説明されていました。

特にショートカットキーが押しだったような気がしましたが、私はマウスでフルオペレーションをするのであまり響きませんでした。あと、永遠のパソコンビギナーはマウスオンリーの人が多いのでそれは難しいと思うのです、と思ったら最後にそれを解決する方法が提案されました←後述します。



さてここからは、ご歓談で食事など。


最後に、ワンモアシングということで登場された謎の紳士。PCビジネス本部の飯淵純さんです。


周辺機器一筋で活動されているらしく、今回参加されていたWindows関連の仕事をされているマイクロソフト社員の方でも何をしているのか知らなかった方もいた、ちょっと場違いな御仁。実はご歓談タイムでマウスについて色々話を伺っていたのですが、その話は面白すぎるのでここでは割愛します(またか)。ちなみに話のネタはこれ↓




話を元に戻して。
遡ること10年前、マイクロソフトは未来のマウスの姿を模索しこんな試作品を作ったそうです。



※なんじゃこりゃ。

ざっくり説明するとマウス上面がタッチパネルになっていて、タッチ操作もできるものですよ、と。
画像の左右にもあるように非常に多くの試作器を作ったらしく、その残骸を見ると開発にかけた
労力が伺われて涙が出そうになります。

そして昨年、やっと発売にこぎ着けたと。それがこれ。

※マウスについて

ボタン部分がタッチパッドになっていて、Windows 8の各種ジェスチャに対応しています。
実はイベント終了後にお土産としていただいたので使っているのですが、フルマウスオペレーション中でもタッチ操作に移行できるのでかなり便利。

このマウスについては何れ取り上げます。

■まとめ

Windows 8ですが私の中の前評判は何処へやら、全然盛り上がっていないように見受けられます。私自身は仕事のコネでLet'sNote AXを1週間借りて凄い評価を上げてみたりしましたが、製品版Windows 8入れたらタッチパネルが死んでしまったThinkPad X220 tabletで使ってはいますが、本命の軽量ピュアタブレットが記事執筆時時点で富士通のArrows Tabしか出ていない状況のため この良さが伝わり切れていないような気がします。

12月になればタブレット製品が徐々に増えてくると思うので、その頃に是非是非大々的なマーケティングを開催してWindows 8は楽しいし使えるOSだぜっ!ということをアピールして欲しいです。

おしまい。



2012-11-28

【Windows 8】Windows 8の魅力を一挙紹介!日本マイクロソフトブロガーイベントに行ってきました。その1


当エントリはFans:Fans様と日本マイクロソフトが開催した、日本マイクロソフトブロガーイベントに参加した内容になります。イベント詳細は記事最後のリンク先にあります。

仕事柄Windows 8の事については調べているし魅力は十二分に知ってるぜ!という自負はありますが、マイクロソフトのWindows 8担当者に直接話が聞ける機会はそうそう無いので申し込んでみたら当たったので行って参りました。現行の〆切は。。。頑張る(--;

11/27開催:Windows 8の魅力を一挙紹介!日本マイクロソフトブロガーイベント

まぁ、向こうはWIndows 8の伝道者としてこっち以上に情報を持ってるはずなので、おさらいを込めてお話を伺いました。

ちなみにWindows発売日のAM0時のカウントダウンをしている国はなかなか無いそうで、今回はマイクロソフトが公式にイベントとして実施をしたそうです。そんな背景があるからこそ、けち(すいません)なマイクロソフトがブロガーイベントなんて許してくれるのかな?なんて思いました。それにしても、その時のすごい人!


さて、今日は第一部のWindows8の製品マーケティング森さんが行った解説からWindows 8の概要について。盛りだくさんなので箇条書きで行きます。

 ・ Windows 8は従来のユーザーからの意見を取り込んで作ったもの。
   妥協のない製品をというのがWindows8の根底に流れるテーマ。

今回の操作体系への大規模な変更は、一部からユーザー無視なんて言葉が聞こえています。しかしそうじゃないんだよと。ここでマウスやキーボードでは使いにくいと思っていましたが、まぁいろんな隠し球を用意していましたとも。それはまた。

 ・ タブレット VS PCという構図が出来ている。
   タブレットは見ることに適している、2台目需要。
   PCは一家に一台、物を作ることを得意としている。
   マウス、キーボードで細やかな作業が可能。
   どちらも一長一短。すると鞄の中がPC、スマホ、タブレット全部いりになってしまう。


 ・ それを解消できるための製品がWindows 8。
   様々な形態の製品があるが、Windows 8はそれら全てに最適な使い心地で対応できる。


乱暴にまとめると、みんなの意見を聞いて作ったらOSがタブレット寄りになったということでしょう。
但し、同じOSでデスクトップからスマホまで全部フォローするのはあのAppleでさえもやっていません。その辺りについての取り組みは以降で。

・タブレット側にエリアを拡張したいという思いがある。



・OSの懐が深いため、様々な形態のPCが続々登場している。



確かに変態PCが各社から続々と登場しているのは、正直ワクワクします。
森さんも実はコアなPCマニアらしく、この説明で目がキラキラしていたのは見逃しませんよw
最近のWindowsPCは画一的なものが多くなってきていましたが、本来Windowsは多様性が売りだったはず。このWIndows 8によってマーケットが活性化するのは消費者にとってもメリットがあるでしょう。

 ・ ストアによってアプリの入手性を容易に。
 ・ クラウド連携の強化。

これは次回以降に詳しく。

 ・ ビジネスへの最適化
 ・ 強固な基盤

この辺りもビジネスで多く使われるWindowsだからこそ、でしょう。過去資産が使えるようなエコシステムを、こんな大規模なアップデートでも維持しているのにもそこへの配慮が伺えます。

マックは全部買い直せってジョブスさんが言い続けてましたからね。「今あるものが最高なのに、何で買い直さないんだい?」と。全然財布に優しくない。

と言うわけで続きます。



2012-11-24

【PCソフト】OneNoteとEverNoteの決定的な違い

このところの流れでまたしてもtwitterからひとつまみ。
今日はタイトルの通り、
先月の仕事の原稿のネタがOneNote(ワンノート)だったので、必然的に似たジャンルのEvernote(エバーノート)の比較をすることになって、一月ほどOneNote使いつつ使い慣れたEvernoteと比較していろいろ試していました。 そこでわかったのは、Evernoteは「デジタルツールのノート風」で、Onenoteは「紙のノートのデジタル版」ということでした。

特に決定的だなと思ったのが、分類の機能です。Evernoteは多面的な管理が可能なタグを使っているのに対し、Onenoteはバインダーで使う見出し用紙のようなセクションでの管理なので管理が一面的です。わかりやすさはOneNoteが上、でもタグの管理さえ出来るのならEvernoteでしょう。

Evernoteはよほどしっかり整理をしないと管理しきれなくなると思います。何故ならタグを乱発して、溢れる情報を管理出来ていると「錯覚」してしまうからです。 その点管理機能がシンプルなOnenoteは、セクションの分類を常に監視し更新していないと整理できなくなるのでその心配はまず無ありません。

有料、無料で分類されがちなこの両者ですが、使い比べてみるとこんな差が見えて面白いです。


今日はそんな感じで。

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2012-11-23

【雑感】家電とタッチパネルと「つければいい」精神と。

今日はまんまタイトル通りの話。昨日に引き続きツイッターからひとつまみしました。

最近、家電に安易にタッチパネルを導入する動きが散見されます。昨日テレビ見てたらアイコンを自由に移動できるタッチパネル付の冷蔵庫を宣伝していました。メーカーが分からないのですが。

しかしタッチパネルの挙動がiPad並にぬるぬる動かないと、かえって「何この使いづらい画面は?」と言われかねないことを、企画側は経営陣に言ってあげてほしいのです。その冷蔵庫のタッチパネルの挙動も、初期のAndroidスマホのような動きの荒さが気になりました。

タッチパネルはUIの自由な入れ替えが出来る事が売りですが、その分ユーザーに学習を強います。本来やるべき事は無駄なボタンと機能の廃止のはずであって、複雑なボタンをとにかく配置することでは無いはずです。整理術も最初にやるのは「廃棄」です。詰め込んで満足するのは作る側だけではないでしょうか。

コンピュータシステムも、とにかくいろんな機能を求められがちですが、機能が増えれば増えるほど「後から付け足した」機能から使われなくなっていきます。そんな機能は一部の核となる管理者だけが使えればいいのであり、民生品なら「機械が勝手にやってくれればいい」のはず。

殆どのユーザーはマルチな操作性なんてどうでも良いのです。使いたい機能が快適に使えるかどうか。初代iPod以降のAppleのモバイルデバイスは制約の塊でしたが、たいてい一点突破で「自由で快適な操作性」を実現していました。その一点が何処にあるのか、がポイントなのです。そういう機能が必要な人はITには疎いですよ、とも言っておきます。

単機能の製品でヒットしているのは、その一点の突破力が非常に優れているわけで。その突破力が商品が売れる、そして売れ続けていく原動力になると思うのです。

今日はそんな真面目な感じで。

2012-11-22

【雑感】何故小さいタブレットが流行る(流行りそう)のか?

今日はツイッターからひとつまみ。 

初代Galaxy Tabを使ってる妹がiPad miniには興味有りとのこと。解像度云々ではなく、鞄に入るか否かがポイントのようです。女性は鞄が小さいからそういうのもポイントになるよね、と。 とにかく良い製品を作ったから売れるよね!という時代はホントに終わったような気がします。

その良い製品をどうやって広めていくのか。どうやったら「共感」してもらえるのか。専門家ですら知恵を絞って模索する時代。売る方もそう言う人たちの力を借りながら知恵を絞らなきゃダメって事なんでしょう。。。大変だ。

 ピンポイントのニーズをくみ取りながら費用対効果で流行のものを提案し続けるだけで飯を食うのはもうムリポ。それと併せて「こんな風に使うと楽しいよ」とか「こんな風に使うと便利なんだよ」という他には無い、提案型製品をじわじわと売るのも併せ技として必要な時代。組織も個人も。 

でもまぁ、ブランドってそうやって作られるものです。成功しているブランドを見ていると、定番商品としてのロングセラーと、流行をくみ取ってそのブランドの感性で作り上げたものを上手に組み合わせています。

10年以上前、ルイヴィトンが華麗に復活した頃の製品ラインアップを見て凄く感心したことがありました。ポップな色合いの現代的なものと、伝統のあの柄との2枚看板がうまくきのうしているな、と。

今日はタイトルについての言及は最初の1行だけでしたが、まぁそんな日もあるさという感じで。

2012-11-21

【Windows 8】Panasonic Let'sNote AX フラッシュレビュー >バリバリのレッツノートじゃん。これ。

仕事の都合で、画面が360度ひっくり返ってタブレット形状になるWindows 8パソコンのPanasonic Let'sNote AXをお借りしています。


ちょっと時間がないので、借りるまで不安だった点をいくつかフラッシュレビューしておきます。
総評としてとにかく良くできたモバイルパソコンです。BXを小さくしてUltlaBook化し、かつ簡易タブレットとして運用可能なPanasonicパソコン事業部の会心の一作です。

ちょっと高いですが、おそらく12万程度の最廉価モデルでも十分OK。

ではフラッシュレビュー、スタート。

【重量、サイズ】
タブレットとしては重いですが(1.13kg)、ノートパソコンとしては超絶軽いです。女性(20代、30代、60代)全員に「軽い!」と驚かれた、という事実も合わせて書いておきます。VAIO DUO 11よりかなり軽く感じます。

あと、メッチャ薄いです。テーブルに置いておくと存在感全くありません。本当に板。



【画面】
そこそこきれいです。普通の11.6インチ、1366*768画面。
タブレットとしては落第点レベルの視野角ですが、PCとしては何ら問題有りません。

【タッチパネル】
普通。何の問題もないです。
あと、ジャイロの効きが悪いのか、回転の認識が甘いです。誤認識も多いのでちょっと萎えます。
これは個体差の可能性もあるので、参考として。

【キーボード】
短文入力にはOKですし便利なのですが、長文を打ち込むのにはThinkPadのキーボードに飼い慣らされた自分にはちょっと小さく軽すぎて難しいです。VAIO typeP前期型とも比較にならんです。
但し、持ち運びの際付いていると言うこと自体が便利ですし、SNSなどの入力やちょっとしたメール作成であれば問題なしです。



【バッテリー】
超絶持ちます(公称9時間)。一日持ち歩いてちょいちょい使い、バッテリー残量半分て所です。しかもホットスワップ対応なので、予備バッテリー買えばまるまる一日使い続けられるんじゃないでしょうか。

【PCとしての利便性】
最強のサブマシンです。
USBが2つ、VGAとHDMIが一つずつあるのでBluetoothでキーボードとモニタ、USBで外付HDD(SSDが128Gなのでデータは外付に入れることを推奨)とスマホ充電、そして外部モニタ繋げばビジネス用途ならメインマシンにも化けます。レッツノート品質、とでも言えばいいでしょうか。





【総評】
ノートPCとしては、満足度は非常に高いです。キーボードに慣れることが出来れば真面目に購入を考えています。

タブレットとしては正直落第です。重いし画面の解像度と視野角が足りない。でもWindows 8のタッチ操作を生かすという点ではこれで良いと思います。補助的に使えるタブレットモードでこのパソコンの良さが更に引き出されてますから。GPSが付いていないという時点でタブレットとして使うことは想定されていないでしょうね。その割り切り感が好きです。

あと、排熱はほんのり暖かというレベルでした。これは重要。


とりあえずそんな感じです。



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2012-11-14

【雑感】NEXUS 10が日本「だけ」販売されない理由

ごく一部の界隈で盛り上がっている(盛り下がっている、か)NEXUS 10が販売されない話題について。



13日発売と明言していて、既に世界中で販売開始しているのに日本では14日になっても販売されていないという不思議な状況になっています。予約受付中>発売準備中>表示無しという遍歴をたどり、現在はこの商品は現時点では販売されていません。と言う素っ気ない表示が残るのみ。


ミステリーです。

ちなみにグローバルでの販売状況はこんな感じです。

豪州:現地時間12:20頃販売開始、20分で完売。 
EU圏:無事発売開始 
米国:予定通り現地時間9時に発売開始。
    小売りウォルマートでも販売準備のたれ込み有り。
    Nexus 10、米小売店で既に販売中か。価格はPlay Storeと同じに  
商圏的には、これらと互角なはずの日本でだけ販売されないというのはおかしいですよね。

ちなみにこんな記事がありました。


Google、Nexus 4とNexus 10を発売 Nexus 7のAndroid 4.2アップデートも

Googleによると、予約の段階で既に最初の在庫が売り切れになっている国もあるという。同社は数週間で需要に応えられるように努力しているとしている。
また、twitterではgoogleに問い合わせた方達の情報も載っています。


(電話担当には)不明の理由で発売延期を決定しており、新たな発売日については決まり次第再度アナウンスする

日本法人では一切の情報は持っておらず、米国本社の判断になる為わからない。本日中の販売が無い、という通達は受けた。

とりあえず13日発売はない、と言うことを日本法人では認識はしていたようです。

ちなみに日本は「アジア、オセアニア」という括りでオーストラリアと同じエリアにくくられることがあります。

もし何らかの手違いで豪州の販売数が予定を大幅に上回り、日本販売分まで食い込んでいるとしたら?

日本での入荷お知らせメール依頼数が半端無く、それでは捌けない状況だとしたら?

NEXUS 7の注文でトラブルがあり、今だ手元に届いていない方達がいる状況でgoogleの販売管理者が作業を見直す可能性は十分にあります。

まぁ、推測なんですが。

残念ながらgoogle日本法人は窓口以上の力はないようなので、US本社の公式見解が出ないことには状況が見えませんが、現状聞こえてくる情報をまとめる限りでは、日本では暫く発売されることは無さそうです。

最近、購入しようとしたものが発売延期になるケースが多いように感じます。
発売日そのものが相手を出し抜くためのチキンレースになっているのは分かるのですが、もう少し情報の精度を高めて欲しいものです。

今回はそんな恨み節な感じのエントリで。

2012-11-13

【雑感】Intel Atom Z2760の製造がうまくいってないのではないか?

さらりと感想エントリ。


昨日のエントリ【Windows 8】ThinkPad Tablet 2を発注。で納期が定まらないという話をしましたが、実は同じように軽量タブレットで11/2発売開始予定だった富士通 ARROWS Tab Wi-Fi QH55/Jも発売開始が11月中旬になり、その中旬に差し掛かった現在(11/13)時点でまだ確定していません。


この両方の製品に共通しているのは、IntelがWindows 8タブレット用に開発した新CPU、Atom Z2760を採用していること。他の機能は既にあるものばかりなので、発売遅延の原因はこれぐらいしか思いつきません。

ちなみにこのAtom Z2760は従来のIntelのCPUと大きく異なり、非常に消費電力が低く、かつその割に性能が良いという前評判を受けています。この辺りは以下のリンクが詳しいです。
※専門用語のオンパレードです。

Intel、Clover Trailこと「Atom Z2760」を正式発表
~フルHD再生が9時間できるWindows 8タブレットが実現可能に
(PCWATCH)

以前にも新しいCPUが中々うまく作れずに遅延した事がありましたから、その可能性は否定できません。ただ、情報が中々出てこないのですよね。。。

これはあくまでも推測です。とにかく情報が不足しているので、遅延の原因については富士通に速く説明して欲しいものです。そうすればThinkPad Tablet 2に影響が出る理由なのかどうか分かるので。

その昔、ドリームキャストというゲーム機が製造が間に合わず商機を逸し、プレステ2にズルズルと敗北していったことがありますが、Windows 8がそんな事にならないよう祈るばかりです。

そんな感じで。


2012-11-12

【Windows 8】ThinkPad Tablet 2を発注。

金曜のエントリの続き。

というわけで、前回のエントリで挙げた条件を満たす製品としてThinkPad Tablet 2を選びました。



もちろんデジタイザペン付のモデルです。購入のキモがこれでした。というのも、10.1インチなんて小さな画面でデスクトップモードを指で操作するのは至難の業だからです。

Windows 7でマルチタッチ操作が流行らなかったのは、ひとえにマウスポインタの「点」で操作する操作体系から脱出できなかったことが挙げられると思います。タッチパネルを一度でも使ったことがある人ならわかると思うのですが、Windowsの画面で各種ボタンやリンクをタッチするのは細かすぎて大変なのでです。指という「面」での操作を考慮していないUIは、マイクロソフトの本気度を疑ったものでした。

そんなわけでWindows7の時代はマウス操作が使い勝手が良かったわけですが、今回のWindows 8はタブレット対応が売り。Windows 8のプレビュー版をThinkPad X220 tabletにインストールして使った結果「これならタッチパネルの操作が快適だ!!」と確信しピュアタブレットの製品を購入する決断を下したのです。

しかし決して忘れてならなかったのが、デスクトップモードでの操作だったというわけなのです。

ペン入力なら「点」での操作が可能です。しかもThinkPad Tablet 2は本体にペンが格納できます。同じようにペン入力が可能なHP Elete Padのようにしまえないと言うことはありません。VAIO DUO 11のように重たい拡張バッテリーが無いとしまえないと言うことはありません。流石lenovo、モバイルがよく分かってます(比較で挙げた2製品のメーカーも知ってるはずなのに・・・)

いろいろスペックに不満はありますが、日本HPのブロガーMTで技術的なブレイクスルーがまだ足りないことを聞いているのでそこはぐっと我慢します。別エントリでブレイクスルーが必要な技術についてもまとめておきますかね(また実現もしない約束を・・・)

そんなわけで、初代iPad以降タブレットを研究してきた身としては、Windows 8タブレットの一押しは今のところこの製品です。

しかし納期が定まらない。今日注文している販売店から「納期がメーカーからまだ連絡無いので今ならキャンセルできるよ」という寂しい連絡が。。。


お願いしますよlenovoさん!

というわけで今日はそんな感じです。

→他のWindows 8関連エントリはこちらからどうぞ。

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2012-11-09

【Windows 8】Windows 8のタブレット製品に求められるものと、画面サイズ。

今回は考察エントリです。しかも個人的なものです。
面倒なので写真は一切載せません。これやるとPVが全く伸びないんですけどね。

ThinkPad X220 tabletがWindows 8だとマルチタッチに対応していないという問題に直面し、そうはいってもAllAboutでWindows 8の記事を書く以上マルチタッチを全く使わないで記事を書くわけにも行かず、編集に製品借りれないか泣きつきつつ自身もどんな製品を買おうか悩んでおりました。

私がタッチ操作ができるWindows 8に求められるのは以下の要求を持たすものです。

・タッチ操作ができること
・フルサイズのWindowsが使えること
・初代iPadを退役させられる機能を持つタブレットであること

最初の要求は、前述の理由と製品候補版でタッチ操作がとても快適だったため。

次の点はWindows 8をレビューする以上全ての機能を試す必要が有るからで、デスクトップが無く
過去資産が全く使えないRT版を採用した製品は全てNGとなります。

最後は、初代iPadが嫁さんのゲームマシンと化しているので私が平日に持ち歩くと(帰宅が遅いので)非常に不便であること。初代iPadは人間の生活習慣を変える凄い製品でしたが、それ以降の後継機はあくまでもバージョンアップ版で心動くものでは無いためいまだにこれが現役で稼働しています。
また、仕事柄外出先でWindowsが必要な状況は多々あるのですが、そうするとタブレットも持ち歩きたいときにはWindowsノートPCとタブレットを両方持ち歩かなければならないのです。私のメインマシンであるThinkPad X61は大容量バッテリーとの組み合わせで1.7キロ超。iPadがジャケット込みで約0.8kg。計2.5kgは大画面A4ノートPCに匹敵する重量なのでモバイルではありません。

そう考えると【Windows 8】Atom採用軽量Windows 8タブレットの比較表で比較参考として載せた日本HPのEnvy 2以外の、以下の特徴を持つ3機種に絞り混まれました。

・軽い(600g前後)
・バッテリー持続時間が長い(10時間前後)
・画面サイズが10.1インチの1366*768と、初代iPadの9.7インチ1024*768と近い

特に最後の画面については、画面の実寸がポイントになりました。


iPad(9.7)10.1インチ11.6インチ(参考)
長方向(mm)197224256
方向(mm)148126144

iPadの画面との比較で、長方向が+3cm、短方向が-2cmとかなり近い実寸になります。短方向が2センチ少ないのは痛いのですが、実は注目したいのが長方向。短方向がほぼ同じサイズの11.6インチだと、長方向が+6cmにもなります。iPadは非常に短いのですね。

既に小売店に並んでいるこの画面サイズのVAIO DUO 11で試していただきたいのですが、この画面サイズを採用すると製品の幅がかなりあるのです。もし電車内で横方向で使おうとすると左右の人に邪魔になるサイズです。※iPadでも厳しいときがあります。

私の利用状況は、電車で座っているときの割合がかなりあるのでこれは大きな問題です。このような理由もあり、画面は10.1インチで決定しました。メーカーもかなり悩んで決めた画面サイズではないかと思います。もしくはネットブックの売れ線の画面サイズがこれだったから、とも考えられますが。ネットブックは電車で座って使うのにぴったりのサイズですからね。キーボードが多少窮屈でも、使う場所を選ばないメリットのほうが大きいのでしょう。

そして最大の理由により、既にこの中から購入端末は決定していて発注も済んでいます。次回はその理由について説明したいと思います。

今日はそんな感じです。

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【デジタル一眼カメラ】Nikon D5200 D5100との比較

Nikon D5100ユーザーとして、後継機種となるD5200についていろいろ比較しながら機能面の変更を確認してみました。

■外観、本体

形についてはぱっと見は殆ど変わっていませんが、フロント左下部にラバー部分が増えました。ホールドするときにちょうど左手手のひらが当たる部分なので、ホールド感がぐっとアップする余蘊期がします。
また、カラーバリエーションとしてレッドとブロンズの2色が追加されました。


ブロンズはSONYのαシリーズでも展開されていた色で、個人的には好きなカラーです。レッドは発色が良すぎるかな?個人的にはシルバーがないのが残念です。

重量は5gダイエットしてバッテリー&SDカード込みで555g。誤差?

■性能(画質)

画素数が1620万画素から2410万画素に増加。1620万画素でも十分メタボリックなので、この画素数は本当に必要だったのでしょうか。D4と同等を売りにしているので、上位機種の部品を使って量産効果を見込んでいるだけかも。個人的には1000万画素を超えたあたりから、等倍では差を感じなくなっています。

ISO感度はLoが上がって200~6400、増感で25600。まぁLo側は初心者にはあまり意味ないですし良いと思います。高感度は相変わらずですが、画素数アップがどう影響するかは使ってみないと分かりません。

■性能(撮影機能)

今回一番大きいのは、AFのポイントが11点からD7000と同一の39点に変更になったこと。みっしりと詰まったポイントでピントを外すことは殆ど無いでしょう。これは素直に羨ましいです。

連射速度が秒間4.5コマから5コマに進化。3D-トラッキング機能をつかって前述の39点AFセンサーを使えばこの連射速度でもAFを外す事は大幅に減少されると思います。お子さんの運動会などでは威力を発揮するでしょうね。

またライブビュー撮影時にミラーをアップしたままシャッターがきれるようになったらしいので、ミラーアップダウン時の衝撃でブレが発生しません。シャッター音も出ないので、静かな場所で威力を発揮しそうです。

■性能(動画)

性能アップ点としては、マイクがモノラルからステレオになったこと。
一眼の高性能レンズでの動画撮影はきれいに移せるので、音声もステレオになるのは羨ましいです。

■性能(便利機能)

背面の可動画面については変更無し。

今回と起筆したいのは、無線LANユニットに対応してワイヤレスでスマホで写真を転送したり、操作ができるようになったことが上げられます。これも羨ましいですが、出来れば内蔵して欲しかったかも。

しかしバッテリーが変わってないので、この機能を使うときにはバッテリーが気になります。面白いように撮れるのでついつい連射して撮影枚数がかさみがちなので、バッテリーが持たないんですよね。

■まとめ

D5100の気になる点をかなり潰してきたバージョンアップだと思います。
但し画素数が大幅アップしてしまったので、最大画素数で撮影し続けると保存場所の容量を一気に消費してしまうかもしれません。買い替えするならその点を注意しないと。

でも、今買うなら確実にこちらです。D5100が特価で出回り始めると思いますが、この性能の差を十分検討してから購入することをお勧めします。

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