2009-10-08

なぜ私はVAIO type Pを購入することを決断できたのか。 その1

価格.comで「納期未定で買えない」という書き込みが散見されるVAIO type Pを待つ日々が続いています。


流石に3週間も待ち続けると徐々に感動が薄れ、キャンセルした方が良いんじゃないかという考えがわき上がってきます。

「俺は本当にVAIO type Pが必要なんだろうか?」

と。

VAIO type Pは発表直後からずっと気になっていたパソコンでした。実機展示が始まるとすぐ見に行き、触れて確かめに行きました。

その時の感想は「ああ、やっぱりVistaだ」で終わってしまいました。あの独特のもっさり感が非力な組み込み系Atomプロセッサと相まってこれは厳しいなぁ、と言うのが正直な感想だったのです。当時はやっとZAURUSを使いこなせるようになってきた頃で、外出先のスケジュール管理やメール、テキスト打ちはZAURUS、パソコンが必要な場合にはB5サブノートのThinkPad X61を持ち出して事が足りていたため、使い道が見いだせずいったんは諦めました。




次に気になったのは、XPモデルが発売されたタイミングでした。しかしながらこのモデルはメモリが1GBに半減され、機能も減らされたこともあり魅力も同時に感じられなくなっていました。何より荷物のパッケージの関係でZAURUSがフル稼働し、X61ですら持ち歩かなくなった私の生活ではVAIO type Pはより食い込む場所が見いだせなく成りつつありました。

ところがこの状況に転機が訪れました。

ある日知人の用事で出かける機会があったのですが、ちょうど〆切が迫った仕事を抱えていてその場で仕事をしようと思ったのです。ところがデータがwebブラウザでしかアクセスできない場所にあり、ZAURUSではアクセスができません。NetFrontやOperaでは開けないwebページだったからです。テキストだけでも作成しようと思い作業を始めたのですが、立ったままでも入力可能なZAURUSの小型キーボードではタイピング速度はそれほど上がりません。しかしThinkPad X61を毎日持ち歩くほどカバンに余裕はありません。

そこで目を付けたのがSHARPのNetWalkerでした。FireFoxがあればほとんどのwebページの閲覧が可能ですし、キーボードも大型化したため通常のタイピングでも耐えられるだろうと。何よりZAURUSと同じSHARPの製品ですから、きっと使い勝手も悪くないだろうと思ったのです。



ところがネット上の発表記事を読む限り、ライターの文章の歯切れが悪い。ほとんどのもので「キーボード」の表現が怪しい。実機に触れてみると、たしかにしっくりきませんでした。親指タイプならまぁいいかな?と思いましたが、それならばよりコンパクトなZAURUSのほうがしっかりホールドできて私にはタイピングがしやすいのです。また、マーケティング的な手法からか一部の店舗ではそそくさと売り始めたのに、予約をしておいた知人の勤める小売店では「ちょっとわからない」と言われてしまいました。実はこれが最後の決定打だったのですが、そんなわけでNetWalkerはネット端末としての候補から外れてしまったのです。

そんな時、ふと目にとまったのがVAIOの「シルバーウィークキャンペーン」だったのです。いつの間にやら値下がりをしていたVAIO type Pが、SW特価で更に安く、49800円スタートで買える。この価格ならネットブックと変わりません。というか、このデザインが武器だったのですから、性能的に遜色のないVAIO type Pは一気に魅力を増しました。

それに加え、Windows7キャンペーンが最後のとどめでした。Vistaも発売当初の状態ではもっさりと動いていましたがサービスパック2が適用されてからはかなり改善されています。Windows7はより快適になっているという話だったので、これならばいけるのではないかと。

私は現在、B5サブノートのThinkPad X61とPDAのZAURUS SL-C3000、そして超小型デスクトップのThinkCentre A61 Ultrasmallの3台が以下のように棲み分けされながらメインマシンとして活躍しています。

■ThinkPad X61
 ・全ての作業の母艦
 ・出張などで使うマシン

■ZAURUS SL-C3000
 ・移動中のテキストエディタ
 ・移動中のLinux、およびRuby学習マシン
 ・緊急時のメール受信、web閲覧

■ThinkCentre A61 Ultrasmall
 ・テレビ録画
 ・大画面を生かした写真レタッチ作業
 ・データ保存用の母艦(HDDを大容量のものに換装)
 ・X61に万が一があった際のメール・web作業

この中で問題となったのが以下の部分です。
 ・緊急時のメール受信、web閲覧

VAIO type Pの性能でも、これなら全く問題になりませんし、以下の作業の代替機にもなります。
 ・出張などで使うマシン
   →荷物の軽量化が可能。基本的に出張中はwebとメールしか必要としない。
 ・移動中のテキストエディタ
   →座れるのならより快適、かつ素早い文章作成が可能。
 ・移動中のLinux、およびRuby学習マシン
   →VirtualPCを活用すればOK。webの資料を閲覧しながら学習が可能。

X61では大容量バッテリーを使っても3時間が良いところですが、type Pの大容量バッテリーならもう少し長く使える可能性があります。そしてこの値段なら、万が一失敗しても納得できる!

と言うわけでSONY STYLEでのポチッとな!に繋がったわけです。

なんか長くなってきたのでいったん終わります。次回は購入時に迷った構成と、なぜネットブックじゃ駄目だったのかあたりについて書くと思います。

【関連エントリ】

SONY VAIO typeP まとめエントリ

0 件のコメント: