2010-12-23

現実空間は金のあるところが勝つ、と。

もうリアル流通にはベンチャーの潜り込む予知はないかな、と思ったらこんな事があるわけで。。

アマゾン、440億円の大型買収へ。ベゾスも恐れる「Diapers」驚異的成長の秘密:In the looop:ITmedia オルタナティブ・ブログ

でも、仮想空間を利用して「特定のポジション」を狙い撃ちすれば大手が手が出せないエリアが必ずあると考える。先の記事はその含蓄が含まれていて興味深い。

イノベーションには速度軸の前後と汎用性の上下軸があって、ここを外さなければ当たる(ように見える)。大手は汎用性の上下軸を外せないけど、ベンチャーは特化することで速度軸を移動できる。そして前に進む事だけが特化することではない。置き忘れてしまった「進化」もターゲットになるはず。

人間の進化はそれほど劇的には進まない。しかしターゲットを細かく分類すれば特化した「進化」と進まない「進化」があるはず。上手く合わせられれば波に乗れそう。・・・て、実行できてないけど(--;

2010-12-21

2010年の国内メーカー製タブレットのまとめ

国内メーカーからぼちぼちとタブレットコンピュータが発表されてきました。
 ・NEC
   Smartia(スマーティア)

 ・SHARP
   GALAPAGOS(ガラパゴス)※10.8インチモデル

 ・マウスコンピュータ
   LuvPad(ラヴパッド) AD100

 ・オンキヨー
   TWシリーズ


※東芝も海外でFOLIO 100というタブレットを発売していますが、国内未発表なので割愛。

まず先に、pc4beginner的なタブレットコンピュータに求めるものは以下になります。
 1,画面ザイズは7インチ以上
 2,画面解像度は1024×768以上
 3,快適な操作性
 4,軽い ※理想は300g以下、現実的には700g程度?
 5,長時間駆動 実働5時間は欲しい
 6,Wi-Fiもしくは3G通信機能内蔵
 7,大容量の記憶装置 ※人によって異なるだろうけど32Gぐらい欲しい
 8,webブラウザと電子書籍リーダー内蔵

各社ともクリアしているのは1、6、8。クリアできてないのが7で、3も人によって判断が異なりますが私的にはNGです。
2はオンキヨーの11インチモデルであるTW317A5が唯一クリアしてますが1kgと重い。他社は狭い方が600止まり。4は7インチモデルはほぼ合格なのですが、9インチ以上になると軒並み重い。5はWindows7採用のTWシリーズが苦戦しています。7は逆にTWシリーズ以外はSDカードを使わないと容量はかなり小さくなっています。

ちなみに上記のベンチマークはiPadが基準です。iPadは解像度1024×768の9.7インチ液晶に最大64GBのメモリを搭載し、実働8時間のロングライフバッテリーとWi-Fi(機種によっては3G)通信機能を700g弱の重さに収めています。これが非常に快適な操作性を持っているため、後発組にはこのベンチマークを軸にして超えている部分を評価したいところなのです。

ところが比べてみるとなんとも言い難い。帯に短し襷に長しでどれもいまいちなのです。「じゃあiPadでいいや」と言うものばかり。一番残念なのは画面で、解像度が足りない。電子書籍を読むのに高解像度は必須なのです(理由は別エントリで)。持ち運ぶ事を考えると重いか、画面が小さいかのトレードオフがあるし、記憶装置は電子書籍や音楽、動画を入れる事を考えると大きければ大きいほど良いに決まってます。

但し価格的には頑張っています。

iPad 16G Wi-Fi 49,800円
LuvPad AD100  39,800円
Smartia    42,800円
TWシリーズ   49,800円~69,800円
GALAPAGOS   54,800円

大量生産でコストを抑えているiPadと比べてこの価格差なら十分及第点でしょう。

まだまだ普及段階で、開発も試行錯誤中だと思いますので辛口な言葉となりましたが、ここで踏ん張れば開発が進んで良くなる可能性を十分秘めている様な気がします。twitterで

国内メーカーのやる気のないタブレットやスマホ見るのは飽きてきたかも。若い技術者はもっと格好いいアイデア持ってるはず。オジサマ達は若い芽を潰さないよう、かつ自分たちが本当に必要と思う機能を盛り込んだものをつくって欲しい


なんて書いてしまいましたが、技術的にはよくよく見比べてみるとそこまでの差を感じないところに来ています。あとはapple並みのおもてなしのサービスが出来るメーカーがあるかどうか。appleも次期iPadの開発を進めているようですし肩を並べるのは大変だと思いますが、共有できる開発技術ものは共有し合いながら切磋琢磨してくれれば、appleも交えて良い意味での競争が産まれてくれるのではいないかと思います。

しかし、なんで各社ともスマートフォンも含め、テレビのリモコンにしないんでしょうか。リビングに置いてもらうならこれは必須の機能だと思うのです。LAN接続が標準機能となりつつある地デジテレビなら難しくないはずです。

タブレットコンピュータなら新聞も読めます。GALAPAGOSはその配信サービスを公式にアナウンスしています。それにテレビリモンが付けば、リビングのテーブルの上に置いてもらえると思うのです。どちらも高齢者の家庭でリビングのテーブルの上に必ずあるもの。ついでにドアホンモニタまで付ければ完璧ではないでしょうか。webやメールはさておき、そういうおもてなしはあって良いような気がしました。

2010-12-20

GALAPAGOSのサポートが残念な現状である件

あまりdisる内容をエントリしたくないのですが重ね重ね残念なのでエントリしました。

少し変わった販売方法(店頭ではデモのみ、販売は通信販売)で販売されるSHARPの電子書籍端末(おそらくSHARP的にはマルチメディアデバイス)のGALAPAGOSは、今までに無い製品だからサポートするために必要だと責任者が取材に答えていました。


しかし使い方のサポートが、今のままだと製品が死んじゃうと思いますよ。と感じてしまったのが以下の有償サポートページです。

メディアタブレット訪問コンシェルジュ

最初に断っておくと、無料の「ご購入後、1年以内の相談窓口」というものがまず存在します。

ご購入後の相談窓口(ページ内に電話番号が記載されています。)

サポート内容は以下のようになっています。

 ・メディアタブレットのご購入に関するお問い合わせ
 ・ネット接続や搭載ソフトの使い方など、メディアタブレットの操作についてのご質問
  (商品出荷日より1年間無料)
 ・メディアタブレットの修理に関するご相談
 ・コンテンツのご購入に関するお問い合わせ
 ・ご購入後のコンテンツの操作などについてのご質問
 ・専用パソコンアプリケーション「GALAPAGOS Station」の操作についてのご質問

そのwebページの中に、電話・訪問サポートというリンクが右下にひっそりとあります。それが最初のリンクです。実際に使い方が分からなかったら、こちらを使ってね、と。

まず、相談窓口が何故購入後1年以内しかサポートしないのでしょう?GALAPAGOSはサービスありきのものなので、タブレットそのものが購入から一年過ぎてもアプリやコンテンツ操作などの質問には答えないとダメですよね?

その上で、訪問サポートのwebサイトがGALAPAGOSの本体のwebサイトと統合されていない事も疑問です。外部業者に委託しているのがはっきり分かるようになっていますが、何故でしょう?何かあってもSHARPは知りませんよと言うスタンスなのでしょうか。分からなかったら分かるようになるまでちゃんと教えてあげる。使い方さえマスターすれば素晴らしい製品なんだ。そして誰でもマスターできる製品なんだ。と言うわけではないと言っているようなものではありませんか?

それ以上に気になったのが往訪料金。こちらの業者のwebページを隅から隅まで見たつもりですが、料金がまったく分かりませんでした。電話サポートは無料ですが、電話でなんとかなる商品ではないのではないでしょうか?むしろ電話サポートで解決できるような問題は最初の一年である程度解決できるようになるのではないでしょうか。

店頭で試したけれども、ページ送りがどうしても出来なかったと言う感想を身の回りのガジェットオタクに聞きました。彼は非常に温厚で、どんなに酷いガジェットも好意的に受け止めようと努力する人です。いろんなやり方を試し、店員にも確認し、結果は「あれー?」だったそうです。

それを聞いて、昨年鳴り物入りで発売され、GALAPAGOSによってどこかに吹き飛んでしまった某NetWalkerの事を思い出します。あれも店頭デモ機に酷いモノが混ざっていたり、ネットに接続して使う事が売りなのにネットに接続できていないデモ機が多かったり、挙句の果てには店員が使い方が分からなかったり(有楽町のBカメラ、幕張のY電気。どちらも大きな店舗を持つ店です)。ちなみに試したのはホームタイプだったそうで。

店頭にあった製品が壊れている事を信じたいところですが、大型の画面を持つホームタイプの比較対象となるiPadではこんなトラブルは聞いた事がありません。ということは、購入した製品がこうなる可能性が有るわけです。その際、電話でのサポートでは全て初期不良で片づける事になると思いますが、せっかく設定した内容がそれにより全て消えてしまう可能性が有るわけです。サービスとして残念な話です。

NetWalkerの酷い扱われ方を見てSHARPと決別したつもりだったのですが、GALAPAGOSの発表を聞いて、できれば応援したいと密かに期待していました。ところが聞こえてくる話は残念なものばかり。目の付けどころはシャープなのですから、せめてNetWalkerの二の舞にならぬよう大切に育てて欲しいものです。

次にGARAPAGOSのエントリを上げるときは「流石SHARP」と言えるものになる事を祈ってエントリを終わりにします。

2010-12-19

iPad対応のSANYO 高容量eneloop(KBC-L2BS)を買いました。

以前のエントリでモデルチェンジした事を呻きましたが、職場の同僚がHTC Desire HDを入手したので半値近くで手放し、amazonで入手してしまいました。品薄でクリスマス以降の入手予定となってましたが、めでたく本日(12/19)到着しました。amazonナイス。


ちなみに以前はリチウム!と大きく書いてあったのに今回は簡素。



中も普通の品物と同様、段ボールに直づけです。


ちなみに前回も爆発物運んでる割には簡単でしたけどね。。。


それだけ安全性に配慮して作ってあるという事なのでしょうw

さ、比較はリンク先に任せるとして今回のモデルチェンジで変更になった部分を中心に。まずパッケージにiPad対応のシールが貼ってあります。シールには他にもXperiaの文字も。


パッケージそのものにも1Aと大きく書いてあり、iPad対応であることを前面に大きく押し出しています。


パッケージは相変わらず環境に優しくない感じ。ハサミでチョキチョキ必要なのも一緒です。シンクガイアはどっか行っちゃったのかなぁ。

内容物はこんな感じです。本体、説明書、充電用ACアダプタ、USB(標準←→miniUSB)ケーブル、そしてminiUSB→microUSB変換コネクタ。


前モデルと比較して違うのはminiUSB→microUSB変換コネクタがついた事。我が家ではKindle3しかありませんが、最近のスマートフォンではmicroUSB採用製品も多くなってきているので採用に踏み切ったようです。


というわけで早速、恒例の長時間充電開始。明日の朝までには終わるかなぁ。



【関連リンク】
■【ニュース】SANYO 高容量eneloop(KBC-L2BS)がモデルチェンジします。
■【レビュー】SANYO 高容量eneloop(KBC-L2AS)は素晴らしい
■SANYO 高容量eneloop(KBC-L2AS)購入、開封式

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おすすめ度の平均: 4.5
4 あると安心
1 xperia以外なら使えるかもしれんが
5 長距離国際線のお供に(もちろん日常使いにも)
4 おすすめですが
5 重宝してます


2010-12-17

Felicaはもっと普及してくれると高齢者に優しい。

最近Felicaについて見直すちょっとしたできごとがあった。

法事で親族(平均年齢非常に高い)が集まったときのこと。電話帳交換機能について親族にレクチャーしたら、赤外線通信も喜ばれたけど、Felicaはもっと手順が簡単なのでより喜ばれた。得に年配層に。


地味だけどアドレス交換でのFelica利用は赤外線よりずっと簡単で、かつセキュリティ的にも安心。iPhoneのBumpはインターネット経由、かつぶつけたというタイミングの情報で一致させるので危ない可能性が有る。実際、変な情報拾ったことがあるので使っていない。なので、スマートフォン界隈でFelica不要論をぶち上げている人たちにはちょっと待ったと言いたい。お財布機能だけがFelicaじゃないよ、と。

というか、お年寄りに優しい機能じゃないかな、Felicaって。首都圏ならモバイルSuica付ければ殆どの公共交通機関に乗れるし、クレジットカード決裁なら家族が支払いする上でどんな買い物してるのか見えて安心出来る(プライバシー的にはちょっとだけど)。充電を心配する人がいるけど、Felica単体なら携帯の電池が切れていても使える(はず)。

落としたときどうする、と言われるけど財布だって一緒でしょ?

というわけで、Felica付き携帯はどんどん広まって欲しいと思うのです。

それだけ。

2010-12-07

iPadやKindle3が切り開く電子書籍の世界 -技術書編-

脳内ネタが溜まりつつあるので、電子書籍と対応端末が見せてくれる便利な世界について書いて何回かに分けてエントリを書きます。今回は技術書について。

我が家ではCanon DR-150の活躍により、技術書の中は基本的に全て自炊され、電子書籍化されつつあります。もちろん後でテキストを活用できるよう、OCRで透明テキスト化もしています。


Canon imageFORMULA DR-150
Canon imageFORMULA DR-150
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キヤノン (2009-10-16)
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IT系の技術書も他のジャンルの技術書と同様に、分厚くページ数が多いものばかりです。自炊した限りでは平均500ページ弱と言った所でしょうか。これをひたすらシコシコとカッターで裁断し、ページを揃え、夜な夜な読み込ませていくわけであります。


嫁さんの睡眠不足の一端はこいつの責任ですな。反省。

で、こいつを読むのはもっぱらiPad。自炊データをCloud Readerでサクサク読んでます。※我が家の酷使されているiPadを掲載するのは忍びないので広報用の写真貼っときます。


最近アプリを使いこなせるようになってきて、紙媒体のものと使い勝手はまったく変わらなくなってきましたが、最初はやっぱり不便だと感じました。それでも電子化に踏み切ってるのは、ひとえに可搬性に優れているからとしか言えません。

例えばWindowsServer関連の公式解説本は上下巻併せて1000ページ以上の大作で、とても持ち運べるものではありません。さらに学習時には関連する書籍も併せて読むので、複数冊の分厚い技術書と格闘する事になります。

自宅での勉強では大きな本棚を持っているので問題無いのですが、このような書籍で勉強する時間は電車の中などの移動時間、つまり隙間時間のほうが多いわけです。持ち運べば筋力トレーニングにもなって一石二鳥ですが、満員電車の混雑ぶりを考えると、邪魔になるのでとても持ち歩く事は考えられません。軟弱ものですいません。

しかしiPadならカバンの隙間に潜り込ませておけるので、まったく問題有りません。画面側は突起に当たらないよう注意してますが、ラウンドした背面は思いのほか強度があり、都心部ワーストテンに入る東西線のラッシュにも問題無く耐えています。VAIO typePは1週間でえくぼへこみができましたが。。。


閑話休題。

そんなわけで、毎日数十分の学習を電車内で出来るようになりました。サクサクとソートできるので使い方のコツを掴んでしまえば数千ページ分の技術書を行き来しながら読む事ができます。

大きい、重いと叩かれがちなiPadですが、800グラム弱に数千ページの技術書を詰め込まれている事を考えればこんなに軽いものはありません。

自炊の時間を考えると、それほど時間の短縮にはなっていないかもしれません。しかしPCやiPadなどでいつでも閲覧できる利便性は素晴らしいものがあります。小説のような娯楽作品では「紙を愛でながら」という詩的な行動も重要になるでしょうが、技術書は読まれてナンボの世界なのでとにかく常に手の届くところに置いておきたいものです。その欲求を満たしてくれる電子書籍(自炊データ)と電子書籍端末は紙、もとい神のような存在なのです。

もし技術書を読む時間がないと呻いている方がいたら、自炊と電子書籍端末が見せてくれる世界を教えて挙げてください。そこまでして時間がないと呻いていたら、きっと勉強する気が無いだけだと思いますよ。ふふ。

【関連リンク】
  ・Canon imageFORMURA DR-150を購入しました→開封式。
  ・日々自炊(スキャン)に追われる日々-DR-150のある生活-
  ・Amazon Kindle3 まとめエントリ
  ・Apple iPadまとめエントリ

2010-12-05

【レビュー】Nikon COOLPIX s1100pj 番外編 本日返却

本日、長期に渡ってお借りしていたNikon COOLPIX s1100pjを返却します。この直前にお借りしていたHP MediaSmart Server EX490の返却ではトラブル続きだったので、まずは第一関門の集荷が無事に行われる事を祈ってます。。。<お願いしますよ、クロネコヤマトさん →無事集荷完了。


さて、全然レビューのエントリが進んでいませんが、実はほぼ毎日持ち歩いて夜景やその辺の風景、小物を撮影したり、箱根に旅行に行ってバンバン撮影したり(雨だったのが残念)と使い込んでいました。

残念ながら我が家ではIXY 900ISの買い換え対象とならないにという結論でしたが、非常に楽しいカメラでした。その辺りを中心に詳しくエントリしていきます。

今日はこれだけ。すいません。

【関連リンク】
 ・【思考実験】SONY DSC-TX7とDSC-HX5Vの比較で考えるカメラの選び方

 ・数字で分かる「Nikon D90」の立ち位置


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