このレビューは家電・PC・携帯・ゲームレビューサイト「みんぽす」から招待されたセミナーに参加して掲載しています。(詳細は末尾で)
と言うわけで今回、SONY VAIOの新製品体験会にお邪魔してきました。今回はどんな感じで進行していったかと、開発陣の熱い(暑い?)思いをを報告します。肝心のVAIO Xのアーキテクチャに踏み込んだ話は次回に。
会場は銀座にあるソニービル8F、銀座オーパスです。
みんぽすオンリーのイベントですが、一切の手抜きはなく、軽食まで付いていました。
19時からの開催って事で、その辺りの気配りもバッチリです。
わずか20名ほど?がトークセッションを聞くような配置で、おいおい、俺ここにいて良いのか?と自問しながら最後列に着席。私はこの時点で既に雰囲気に飲まれていました。。。
式次第は、ソニーマーケティング株式会社 VAIOマーケティング担当 岩井様の司会でスタート。マーケティング担当とか、広報担当とか、ホントに話が上手で羨ましいです。
今日は新型VAIO typeAやtypeCも併せて紹介と言うことでしたが、開発秘話やVAIO Xへの熱い思いなどで話が盛り上がりすぎて、それらはおろかVAIO Xの実動機にすら触らなかったというのは公然の秘密です。だってメチャメチャ話が面白かったんだもん。
ちなみに本日話をしてくれたのは、開発リーダーの林様、商品企画の星様、デザイン担当の森澤様という顔ぶれ。本当は製造の担当者も来る予定だったのですが、あいにくの台風直撃で来れなかったそうです。残念。
林様。笑顔がキュートな「永遠のパソコン大好き少年」でした。
森澤様。坊主でもお洒落に見える人は、実は美形なんです。で、「職人」でした。
星様。司会進行を影から支えていました。どんな会社でも会社を支えるのは女性です。
さて、林様主体のトークセッションで私が注目した点を幾つか。ちなみにこちらでの内容はあくまでも各人の意見で、SONY公式発表ではないことをあらかじめお断りしておきます。
(林様関連)
・このVAIO Xは開発陣が作りたいものを会社に提案して作った。
・会社のロードマップに存在しなかったモデルを、モックを試作し、周囲を
巻き込み、まさしくプロジェクトXのように進めた。
・軽く、堅牢に作るために積み重ねた技術はSONYの小型化への執念の結実。
・大容量バッテリーはスケジュールに無理やり押しこんで作ったが、凄く良いものに
仕上がった。
・13,9mmというサイズは実は余り根拠がなかった(アレレ?)。
(森澤様関連)
・薄く見せるためのアイデアは、製造ラインを巻き込んで完成させた
・最後に上司の首を縦に振らせたのは、製造ラインや開発陣(林様)との
間でネゴし、巻き込み、最後まで森澤様がこだわったアイデアだった。
・このデザインを実現させるため、スケジュールが後延ばしになった。
※それだけ難しいデザイン処理だった。
(星様関連)
・販売担当からすると、売りにくいモデル。
・これだけモバイルの製品が揃ってる中で、「薄い」「軽い」という
キーワードが持つ魅力がどれだけ伝わるか心配。
・アサヒカメラという雑誌と厚さがほぼ同じなのだが、これは実は雑誌として
それほど薄くない。→そのため、森澤様のところの「デザイン」が出てきた。
こんなところでしょうか。
あと、トークセッションの間に何度もモックや部品の撮影セッションが挟まれたのですが、他のブロガーさん達の熱意のすごさはハンパじゃなかったです。私は後ろのほうから望遠でちょこちょこと撮影していました。
何より今回のイベントで感じられたのは、開発に携わった皆様の必至さです。私もこのイベントに参加するまで、実はあまりVAIO Xに魅力を感じていませんでした(ごめんなさい)。薄いとはいえ処理速度がそれほど高くないZ系Atomの採用に代表される性能の低さ、より尖ったモデルのtype Pとの差別化が見えにくいこと、なにより世の中に氾濫する「薄い」パソコンの中でどこまでの差が見いだせるか、等々。
しかしこのデザインや採用したアーキテクチャなどは、全てはパソコンを道具として使うためにどのようにすることがベストなのか(いえ、根拠のない薄さの数字などもありますが)を突き詰め、検討し、無ければ作ってしまえというフロンティア精神の賜物だったのだなぁと。「パソコンは道具」がモットーの私は頷くことしかできませんでした。
ちなみに、ThinkPad使いの私に非常に響いた言葉は、林様の以下の言葉でした。
「なんか、大容量バッテリーっていかにも!って感じで出っ張ってるものが多いじゃないですか!!」
まさしくその出っ張った大容量バッテリーをX61にくっつけて持っていった私のココロにずしんと響きました。こいつのおかげでX61の重量バランスは大きく崩れ、それでも実働時間は4時間を切っています。しかしVAIO Xはスタイルを崩さないバッテリーで公称10時間、恐らく実働でも4時間以上はいける製品を作ってきました。それにあきたらず突貫工事で公称20.5時間というウルトラスタミナの大容量バッテリーを作ってきました。
ところがこの大容量バッテリー、バッテリー位置のレイアウトが前面のため異形とも言えるその造形で解決をしています。しかしながら機能美を付加価値として加え、なおかつクルマ好きにはたまらないキーワード「ディフューザー」という言葉まで用意してそれを見事にクリアしています。
まぁ、クルマ好きにはたまらないのですが知らない人には「なんだそれ?」だと思うのですが、それはそれって事で(VAIOは女性比率多いから大変だろうなぁ)。使用時の重量バランスの見事さとこれはこれで新しいプロポーションを産み出しているのには素直に脱帽なのです。
というわけで、私的に大ヒットだった大容量バッテリーの技術も含め、VAIO Xに盛り込まれたSONYの意地と根性、ではなく技術を次回は紹介していきます。
続く。
【関連エントリ】
SONY VAIO typeP まとめエントリ
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