2011-02-25

Pocket WiFi S(S31HW)を安く手に入れる方法(イーモバイルを2年以上使っている人限定)。

※下記エントリの価格情報は2011/02/06現在のものです。

購入して半月経ってしまいましたが、イーモバイル環境をPocket WiFiからPocket WiFi Sに変更しました。その時の価格のカラクリに驚いたのでエントリを起こしておきます。ただしすごく面倒なカラクリなので、書いていて合ってるかどうか不安になりました。
※そーいや、ここでPocket WiFi買った事報告してないや。


購入のきっかけですが、嫁さんのお母さんの冷蔵庫チェックに付き合って訪れたヤマダ電機で、何気なく携帯電話をチェックしていたらイーモバイル売り場で声をかけられたのがスタートでした。決め手になったのは以下の3Doors(ズームインの金曜日見てない人には分からないネタだ)。

■Door1:2年縛りで本体価格2万円→1万円

魅力的なワードでした。これ、分割価格じゃなくて、本体一括払いの話。
イーモバ販売員の説明に間違いがなければ、2年縛りにすると月々の請求代金に薄く引き延ばして安く見せかけるのではなくて本当に1万円になるようなのです。1万円でスマホ。み、魅力的。。。

しかし私は年割り契約をしたばかりで、まだ契約期間中。違約金が発生してしまいますよね?

いい質問ですねぇ。

というわけで、Doorその2。

■Door2:イーモバイルの契約期間が2年以上だと、特定のプランに変更することで前の契約を0円で寝かせておく事が出来る

どういうことかというと、イーモバイルを既に2年以上使っているユーザーは、プランを「にねん特割データプラン」に変更する事で、そのSIMカードで通信をまったく行わなければ0円で寝かせておく事が出来るようなのです。その根拠が、リンク先に小さく書いてあるこんな注意書き。

※料金プランがデータプランで、新規契約からのご利用期間が新規契約月の翌月から起算して2年以上の場合、課金対象となる通信(国際ローミングにおける通信を除く)のご利用がない月は基本使用料およびユニバーサルサービス料がかかりません。

契約数は増やしたいので縛りは解除できない、でも既存顧客の買い替え需要には対応したい。そんなジレンマに悩むイーモバイルの苦肉の策とも言えるでしょう。実際、私はこれで2回線を持つユーザーとなって契約者数の水増しに一役買ってしまいました。

しかし契約事務手数料(2,835円)や、安いとは言え本体価格(1万円)を追加してまで買うものかどうか、と悩んで見ました。

ここで3つめのドアが開きましたw

■Door3:Pocket WiFiより通信費が1,000円安くなる

イーモバイルは通信契約者数は伸びていますが、通話契約者数は伸び悩んでいるという問題があります。そのためなのか、データ通信だけの2年縛りの契約「にねん得割」(4,280円)や、1年縛りの「年とく割2」(4,580円)、「年とく割」(4,980円)に、「ケータイプランデータセット」を使うと1000円割り引かれるのです。

上記リンク先の説明を読むと、こう書いてあります。

データカードを「データプラン」、携帯電話を「ケータイプラン」でご契約いただくと月額1,000円のセット割引となる「ケータイプランデータセット」が適用され、大変おトクです。

本来はデータ通信機器にプラス携帯電話でこれが実現するはずですが、Pocket WiFi Sはあくまで「データ通信機器」であり、それに「通話機能」をプラスしている、というなんとも強引な説明をして一つの機器で割引きを実現しているようなのです。

説明している販売員が「不思議なのですが・・・」と前置きしてしまうぐらい不思議なこの料金プランのおかげで、毎月1000円ずつ安くなるお得プランを使えるPocket WiFi S。この浮いた通信料を事務手数料や本体代金に補充する事で自己負担無しに乗り換え可能、と言うわけです。

・・・ち、ちゃんと説明できてますか???

私は1年縛りの「年とく割2」(4,580円)から「にねん得割」(4,280円)に乗り換え、さらにこの「ケータイプランデータセット」を適用したため、毎月1300円の通信料の減量に成功。計算上、10ヶ月で元が取れる予定です。

ちなみにこのプラン、HTC ARIAでは使えない可能性が有ります。あれはスマートフォンという「電話」なので。詳しくはイーモバイルの販売員に聞いてください(こら)。


さて。真面目なレビューは別の機会に譲りますが、簡単に半月触った感想を書いておきます。


「通話もできるPocket WiFi」

とpocketWifi機能を売りにしているだけあって、機能のオンオフは画面上のアイコンをタップするだけととても簡単。切替時間も3秒程と高速です。


初期セキュリティもWPSなので安心(pocketWiFiはWEPなので)。

バッテリーが1800mA→1200mAになるのでどうかなぁと思いましたが、実働3時間という感じでやや持たない印象です(ポケファイが4時間強ぐらい)。別エントリで触れたように、モバイル無線LANルーターとして使うならeneloop繋ぎっぱなしでカバンに入れておけばOKですし。


一部の掲示板サービスなどで、リダイレクト中に接続している機器ではなくてPocket WiFi Sそのものを認識してしまって動かないものがありましたが、概ね問題無く動いています。

日本通信のIDEOSがもてはやされていますが、イーモバイル回線を2年以上契約している人ならPocket WiFi Sも十分候補に入るなぁと思いました。SIMフリーだから、日本通信のSIMカードで使ってねと売っちゃうのも有りですしね。

【関連リンク】
 ・Covia CMR-250を購入、そしてファーストレビュー

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2011-02-24

SANYO 高容量eneloop(KBC-L2BS)がタフすぎる。

ちょっと感激したので軽く書いておきます。

一昨日外出の用事があって、PocketWiFi Sを持ち歩いてたんですが(あ、まだこのエントリあげてない)。
バッテリーの容量が1200mAとさほど大きくないため、がっつり使ってると実働3時間が精々です。ほっといても、半日で切れちゃいます。



昨日はより大画面&高解像度なiPodtouchを持っていたので、ディザリング機能をONにしてeneloopに繋ぎ、カバンの中に突っ込んでおいたんですね。11時に外出、帰ってきて電源切ったのが23時。正味12時間電源入れっぱなしです。



で、今朝方充電しようとして残容量確認したら全然減ってないのです。確かに5000mAなんてお化けのような大容量なので1200mAの充電などたいしたことはないのですが、実際にその威力を体感するとその安心感は絶大です。充電も2時間ぐらいで満充電だったので本当に減ってなかった模様。



KBC-L2BSはUSBが2個口なのでこのようにモバイルルーターの外部バッテリーとして使いながら他のモバイル機器が充電できますし、バッテリーの塊のようなiPadすら充電できます。それなのに手のひらにすっぽりと収まるサイズ。



モバイラーは黙ってこれを一つ買っておく事をお勧めします。手のひらに5A。掛け値無しにお勧めの逸品です。

【関連リンク】
■iPad対応のSANYO 高容量eneloop(KBC-L2BS)を買いました。
■【ニュース】SANYO 高容量eneloop(KBC-L2BS)がモデルチェンジ。
■【レビュー】SANYO 高容量eneloop(KBC-L2AS)は素晴らしい
■SANYO 高容量eneloop(KBC-L2AS)購入、開封式

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4 あると安心
1 xperia以外なら使えるかもしれんが
5 長距離国際線のお供に(もちろん日常使いにも)
4 おすすめですが
5 重宝してます

iPadで体験した、電子書籍が「ネット」からすぐ買える利便性。

2週間書店で悩んでいた本を、iPadの日経BPの書店アプリで買ってしまいました。
本はこれ↓。

フェイスブック 若き天才の野望 (5億人をつなぐソーシャルネットワークはこう生まれた)
デビッド・カークパトリック
日経BP社
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お小遣いで買うのは高額(1800円+税)のと、積ん読の本が溜まってる&忙しくて読んでる状況じゃないと言い聞かせながらスルーさせていたら、昨日そのアプリで期間限定セールで1500円だったため、ついポチッと。

(画像)

ちなみにダウンロードは自宅の無線LAN環境で10秒程度。それで本が手に入ってしまう。

電子書籍は何冊も購入していますし、紙書籍の新書を自炊してPDF化もしています。しかし紙書籍での購入を検討していたものを電子書籍で購入したのは初めてです。そしてその利便性に気付いてしまったときの衝撃は本当に感動すら憶えてしまいました。

厚さが2センチぐらいあるのでカバンに入れて持ち歩くのは大変ですが、持ち歩いてるiPadに入ってるのでいつでも読めます。これはなんどもこのブログで利便性について伝えてきました。しかしそれはあくまでも紙書籍を自炊した時の話で、このように実態のない電子書籍として購入した話ではありません。

この破壊的進化は、言葉にしても多分伝わらないでしょう。なぜなら、私自身がこの利便性について散々このブログで言及してきたくせに、1年経って実体験をするまで、この本当の衝撃を受けなかったのですから。

とはいえ、これは紙書籍が電子書籍に置き換わるという短絡的な話にはなりません。この体験をしたからこそ、紙書籍と電子書籍が共存できるという思いを新たにしました。

そちらについては今ぼちぼちと作ってるサービス「電子書籍の森」や、その構築について触れているブログ「pc4beginnerの日記」でも触れていきます。

そんなわけで、今日我が家に2代目のiPadが到着しましたとさ。



家族のあちこちにこれが貸し出される、もしくはプレゼントされる事になると思いますが、その結果がどうなるかはこのブログでも取り上げていこうと思います。

【関連エントリ】

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2011-02-23

【散在記録】Intel X25-M 120G (SSD)

※ちょっと寝かせてあったネタです。

昨年からずっと調子を崩していたテキスト打ちのメインマシンであるThnkPad X61が、正月早々起動しなくなったのでトラブルシューティングしていたらHDDのOS領域にエラーが出てしまった可能性が高い事が発覚。ノートPCをニューマシンにしようかどうしようかずっと悩んでいたのですが、ちょうどカネもない時に壊れてしまったのでかねてよりの懸案事項であったSSD導入計画を実行する運びとなりました。



と言う事で入手。容量とコストパフォーマンス、信頼性を加味し、非常に評判の良いIntel X25-M 120Gを入手しました。2万弱。私はPC DEPOTで入手しましたが、amazonでも値段変わらないですね。SSDもずいぶん安くなってきました。



詳細は追々アップするとして、まずはその感想。

速い。メチャメチャ速い。調子を崩していた事、5400回転の遅いHDDを使っていた事、クリーンインストールを併せて実施した事を加味しても、この体感速度は尋常じゃありません。だってその調子を崩していたHDDのクローンをつくって修復をかけただけの状態でもかなり速かったですもの。

もし愛着のあるPCが遅いと感じたら、僅か2万そこそこの投資で劇的な速度アップが図れるSSD導入計画導入はお進めです。

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2011-02-21

ASUSさんへ ぜひEeeNoteを日本でも発売してください

個人的に一押し大プッシュなEeePCが台湾で発売され、3ヶ月が経とうとしています。


このマシン、まず凄いのが価格。実売2万円です。

そしてEeePadではなく、EeeNoteという名前が示すように「見る」事ではなく「書く」事にフォーカスが当てられています。実は書く事にフォーカスの当てられた製品は日本にはまだありません。これが実は素晴らしい機能である事は後述します。

機能的には指でのタッチをすっぱり諦め、デジタイザペンに特化しています。これは世界のトップメーカーであるWACOMのOEM技術で、モノクロ液晶とはいえ1024階調の濃淡をつけながら絵が描けます。指じゃ絶対無理です。

これが何故凄いと言うかと言えば、現状、教育用端末としてこれほど魅力的な製品はないからです。


EeePCショックを経験した身としては、ASUSさんには是非このEeePadでも日本のタブレット業界に旋風を巻き起こして欲しいのです。

会社に直接掛け合ったら聞いてもらえるかなぁ。待てど暮らせど日本での発売アナウンスが聞こえてこないんだよなぁ。。。。

→待つこと一年、ついに発売決定!こちらで。

2011-02-18

SHARP GALAPAGOSについて(雑感)

GARAPAGOSについて12月ぐらいにエントリを起こしていました。その際以下のようなコメントを書いたら続きのエントリが書けそうな気配があったのですが、その機会が無くなってしまったのでさらりと続きを書いておきます。

次にGARAPAGOSのエントリを上げるときは「流石SHARP」と言えるものになる事を祈ってエントリを終わりにします。




販売店で何度かGARAPAGOS触りましたが、最初に触れた時にはモッサリ感があって好ましい操作性ではなかったのを憶えています(有楽町のBカメラ)。知人に聞いたページ送りが出来ない件については再現出来ませんでしたが、iPadと比較してしまうと厳しいという印象でした。

ところが暫くして別の販売店(幕張のY電気)で動かしたときにはそれが気にならないレベルになっていました。試しにモッサリ感を感じたBカメラでもう一度試してみましたが結論は一緒。最初に触れた機種は壊れていたのか、それともファームウェアが上がって良くなってきているのか分かりませんが、少なくとも今現在はすいすいと動くように仕上がっているようです。

で。

目の付けどころはシャープなのですから、せめてNetWalkerの二の舞にならぬよう大切に育てて欲しいものです。


NetWalkerの時に裏切られたショックを未だ引きずっているので(1年経ったら無かった事にされているように見えますから)辛口の言葉を吐いていますが、ある意味期待の裏返しでもあります。電子書籍についてはSONYと並んで昔から色んなアプローチをし、ZAURUS時代に築いた電子書籍書店のパピルスは成功しているSHARPには期待しないわけにはいかないのです。なのでちょっとでもアラが見えると思わず攻撃してしまうのですが、今の会社を取り巻く状況を見るとれでいっぱいなのかな、と考えてしまう側面もあります。

でも、まだ本気じゃないよと。

iPad上で展開されている書籍販売アプリをいくつか使っていますが、ネット上から本を買ってすぐ読めるのはとても便利です。電子書籍端末(とそれが出来る端末)を持って居る人なら、子の良さはわかって居ます。あとは端末にどれだけの魅力を持たせる事が出来るのか。ZAURUSに輝きを見た身としては、GARAPAGOS端末にはどうしても期待をしてしまうのです。

セールスを考えると端末の魅力だけでは限界があるでしょう。GARAPAGOSは店舗で買えないため、窓口になる店舗にいる店員の説明(というかセールストーク)はもっと磨くべきだと思います。タブレットを使った事のある人ならすぐに使えるようになれそうな練れたUIでしたが、そう言う人達がターゲットでは無さそうなのですごく大変だとは思います。それでももっと良く出来る部分があるんじゃないかと。その辺が前回のエントリで槍玉に挙げた保守サービスの批判に繋がっています。

とあるルートで、家電量販店の方から「あんな売り方なのに、売れるんだよねぇ」と言われるほど、面倒な販売方法でも出だしは悪くなかったと聞いています。しかも、年配の方を中心に。これはタブレット端末のポテンシャルを感じる言葉でもあります。

タッチパネルを備えたタブレット端末は、PCや携帯電話のキーボードを魔法のように使いこなす世代ではなく、小さい子供や年配の方にこそ普及していくと思っています。電子書籍端末のGARAPAGOSがこれらの層にどうアピールし、今後どんな風に進化するのかは分かりませんが、不満点を潰して行くだけでもまだまだ化けるような気がします。GARAPAGOSファミリーのLINX 3Dを触ってみてもそんな事を思いました。飛道具の3Dに目を奪われがちですが、スマホの中で一番「持ちやすく」、地味に良くできてます。分かってる人がいるって事ですよね。

と書き散らしてしまいましたが、いつかレビューができる日が来る事を祈りつつGARAPAGOSについてはお終いとしておきます。

しかし、残念だったなぁ(何がか、は言えないのですが)。

2011-02-15

Kindle3の開封式その2&ちょこっとレビュー

ずいぶん間が空いてしまいましたが、開封式の続きです。

Kindle3は画面表示に電力を消費しないe-inkを採用しているため、開封時に下の画像を見てわかると思いますが画面に充電をしろと表示されています(開封時、こんな感じです)。


充電の使用時間については一晩放っておいたのでわかりません。ネット上の情報では時間がかかるとか、1時間で終わったとか、ケーブルによって遅くなるなどいろんな情報がありますが、そもそもバッテリーライフが異常に長く、充電する回数が少ないのであまり気にならない点ではあります。ただし定期的に3G通信で自動アップデートをしているせいか、1週間に2時間程度しか使っていないのに半月程度でバッテリーがかなり減っていたり。通信は確かにバッテリーを消耗する作業なので、あまり使わない人はバッテリーの残量は定期的に確認した方が良さそうです(とはいえ、バッテリーが本当に無くなってくるとKindleが警告してくれますが。

ちなみに付属のUSBはマイクロUSB規格になっています。既に欧米ではスマートフォンの端子の規格をこのマイクロUSBに統一する方向で動くなど、今後はSDカードのようにミニからマイクロに移行していくのでしょうね。ちなみについ最近購入したpocket-Wi-Fi Sもこのケーブルだったので、相互に予備ケーブルとして使えそうです。

とはいえ、バッテリーライフが長いので必要になる機会はほとんど無いかもしれません。



画面については6インチに480*800という解像度なので、適正に処理されたPDFはとても見やすいのです。しかし細かい部分は滲んでしまうため、日本の書籍にありがちな明朝体の印刷物は少しでも縮小されるとけっこう苦しいです。これは慣れてくればなんとかなってきましたが、長時間の読書には向いていません。やっぱり専用のフォーマット、もしくはKindleDX=iPadの画面サイズが必要という結論になりました。

※このあたりはSONY READERでは縮小加工を上手くやっているらしく読みやすいという情報もありますが、所有していないので未確認。

このあたりは画面サイズと解像度の関連性を、3.5インチという小さい画面に640*960とKindle3より高い解像度を持つ新型のiPodtouchでは解決されていますが、視力が落ち始めた私の目にはやっぱり厳しいです。ちなみに320*480である先代iPodtouchでは毎ページで拡大が必要で、とても快適に読めませんでした。PDF文書を見るのはあくまでも非常用と割り切るべきでしょう。



そんなわけで、次回は自炊PDFについて書いてみようかと思います。

2011-02-14

【レビュー】CASIO EXLIM H20Gをお借りしました その3

このレビューは「みんぽす」の無償イベントに参加して書かれています。(詳細は末尾で)


さて、間に別のエントリを挟みましたがそろそろCASIO EXLIM H20Gのレビューの締めに入りたいと思います。


実はこのカメラを借りている間、ずっと鞄の中に入れて持ち歩いていました。高感度、高倍率のカメラなので携帯電話のカメラでは物足りないシチュエーションをカバーするのに非常に役立つカメラだったためです。

特にこのカメラで役立ったのが高倍率ズーム。光学10倍でほぼカバーできましたが、いざというときの飛道具としてプレミアムズーム15倍がある安心感は頼りになるものでした。



また、GPS機能で撮影した場所を見ながら話をするのが盛り上がるのも興味深い事でした。こんなところで写したよ、とか、ここから写すとこんな感じだよ、とか写真から会話を広げるのにとても役立ちました。



忘れてはならないのが、デザイナーさんをして「面白くない」と言わしめた生真面目で無骨なデザイン。カメラとして安心して使えます。グリップも只のゴムではなく、しわ加工がしてあって非常にひっかかり具合が良い。おそらく年配の方なら、この大きさとデザインに安心感を持つでしょう。私は結局ストラップ無しで使えてしまったほどです。



最後に気になる点をいくつか。

最初のエントリでも書きましたが、レンズ周りのデザインは傷がつきにくく、鞄に素のまま補織り込むのは勇気がいります。また、エッジが立っているのは傷つきやすいだけでなく傷もつけやすいので、せめて持ち運び用ケースを同梱させるなどの配慮もあれば良かったかなぁ、なんて思いました。



また、プレミアムオート使用時の保存時間にかかる長さは使い勝手が非常に悪いです。体感速度では携帯電話でSDカードに記録しているときとほとんど変わりありません。絵作りもちょっとのっぺりですし、この機能についてはまだまだ向上の余地ありと思います。

とはいえ、指摘する点はこれぐらいしか思い付きません。コンデジは色々制約があって、デジイチユーザーとしては色々注文をつけたくなるものですが、ポケットに入れておいていざというときの撮影に使う機械、そして撮影した写真を楽しむという点でバランスが良いなぁと感じた一台でした。

eye-Fiにも対応していて、使い方が説明書に書かれているのにもビックリ。カメラに無線LANを内蔵するとコスト増になりますが、このように他メーカーの機器を積極的に取り入れることで機能を拡張するというスタンスも高評価です。ヘタな規格争いに巻き込まれるよりよほど良い。

とはいえ、充電ケーブルが独自規格だったのはいただけませんが。これは是非ミニUSBに変更していただけるよう検討をお願いしたいです。

というわけで、レビューを終わります。



このレビューで使用されている商品はWillVii株式会社が運営するレビューサイト「みんぽす」 が無償で貸与しています。本レビュー掲載は無報酬です。また、WillViiは掲載内容に一切関与していません。(本情報開示と事実誤認時の修正を除く)レビュー商品無償貸し出しサービス 「モノフェローズ」に関する詳細はこちら
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2011-02-10

【ブロガーMT】カシオ新商品発表会 ZR100+TR100 その2

このレビューは「みんぽす」の無償イベントに参加して書かれています。(詳細は末尾で)

さて、前エントリの続きです。

前回は後半でTR100について触れましたが、その続きから。こんなラフを重ね、デザインが研ぎ澄まされていきます。



そして産まれたモックアップ達。詳細は割愛しますが、ほんの僅かなデザインの差のたま、小野田様以下、デザイナー達は多くの時間を費やしてこのデザインを磨き、形にされていったのですよね。



まだ製品版ではない状態ながら動く製品を実際に試してみました。ビデオスタイルでグリップするとマジでビデオカメラのようです。これがポケットに収まっちゃうんですから素晴らしい。



この商品は本当に「デジカメ」ではない何かをめざした物なので、実際の所デジカメの買い換え候補としては機能的な制約もあり上がってこないかもしれません。しかしデジカメなんていらない、と言っている人には逆に魅力のある商品かもしれません。携帯電話のカメラでは不可能で、かつ何かを創造的に撮影する。ひょっとしたらその本当の使い方は私のようなオッサンでは思い付いていないかもしれません。

さて、一つの主役であるZR100についても紹介していきます。こちらは実際に撮影したHDRアートを以下に並べて、適当なフレーズをつけてみました。

・はいみなさーん、画面を確認してみましょう。


・ ・・・(無言でカシャカシャ)


・んっふっふ、半身だけではなく全身を写したまえよ


・絵じゃねえんだよ、俺たちはモノホンのゴミ箱だ!


・我々はHDRアート機能で写された写真。さらにHDRアート機能でうつすのなら、もう写真ではないぞ。


ちなみにこのHDRアート加工、CASIOのwebサービスであるイメージングスクエアでも同じ事ができるようです。しかも無料。このおもしろさを試すのなら、まずはこちらをつかってみるのも良いでしょう。
 
とまぁ、他のブロガーさん達と違って全然カメラのことを書いてませんが、こんな感じでレポートはおしまいです。というのも、「カメラではないもの」を追求するというその姿勢に見習って、カメラではない何かを訴えてみようと構成してみました(※構成がグダグダになってしまったのは秘密です)。

イベントを通じて感じたのは、CASIOは「カメラ」を作っているのではなくて「デジカメ」を作っているんだなぁと言う事。

しかしカメラの性能や、その機能性は文句のつけようがありません。飛び道具のようなTR100だって、操作性はとても分かりやすくシンプル。ZR100だってカメラの外観はくそまじめなカメラです。グリップひとつとってもそれが分かります。

しかし、小野田様にこの撮影を行っていたEXLIM H20Gのことを良いカメラだと言ったら「ありゃデザインがねぇ」と言って他の担当者が慌てていたり、性能について褒めたら「おれは(以下自粛)」と本当に担当者?と疑いたくなるような言葉が出て来たり、司会進行の方が「うちはカメラ屋さんじゃ無いので」なんて平気で言ったり。某C社やN社が聞いたら顔が青くなったり赤くなったりしそうな言葉が平気で出て来ます。

でも、それがCASIOなのだとわかりました。そんな自由な発想で、デジカメという新しい世界を切り開いてきたのだと。

さて、最後はこの写真で締めくくりたいと思います。



ものすごく綺麗なお姉様の写真が他のブロガーのエントリで掲載されていると思いますが、硬派な当ブログではあえて掲載しません(こら)。

というのもデジカメはきれいなお姉さんではなく、こういうおっちゃんを含むサラリーマンがあーだこーだと知恵を絞って開発しているからです。そんな裏事情を知ってカメラ売り場を歩けば、ぱっと見では似たようなカメラ達が色んな個性を見せてくれるようになるでしょう。

ここで紹介したカメラはまだ売り場に並んでいませんが、売り場で見かけたら前回と今回のエントリで紹介してきた方々の顔をちらりとでも思い出してください。きっとカメラについて知ってみようと思えるはずです。そして手に取ればくそまじめ、写せば機能はしっかり、そして茶目っ気を忘れない。カメラの個性が自分とフィットしたら、是非自分のカメラとしてあげてください。きっと大切なパートナーとなってくれると思いますよ。

というわけでおしまい。

補足:
当エントリ、ならびに前エントリの写真(HDRアートのものを除く)はCASIO EXLIM H20Gのオート(フラッシュ無し)で撮影しています。フラッシュを焚いてないのでピントがやや甘かったり、ISO感度が上がってざらついてますがかなりきちんと写っているという印象でした。

というわけで今度こそ本当におしまい。



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