2009-11-20

KENWOODのポータブルプレーヤ「Media Keg MG-F」に思う不満

新製品のニュースを読んで感じたことがあったので、まとめニュースから独立させました。

■ケンウッド、microSDカードも使えるデジタルオーディオ「Media Keg MG-Fシリーズ」を発売(CNet Japan 2009/11/19)


特徴を挙げるとこんな感じの製品です。

・内蔵メモリ
・microSDカードスロットを搭載しており、メモリ容量の増設が可能
・4Gbyteと8Gバイトモデルの2種類、価格はそれぞれ1万5000円/1万8000円前後
・クリアな音楽再生を実現する高品位D/Aコンバーター
・ヘッドホンアンプとヘッドホン端子のレイアウト最適化によるノイズ低減
・遮音性の高いカナル型ヘッドホンなどを採用
・CDジャケットも表示できる2.0インチ液晶

iPod nanoをご存じの方なら、「で?」と思ってしまう特色です。音質などのチューニングは音響メーカーであるKENWOODならではの味付けが施されているかと思いますが、iPod nanoと比較すると飛び道具もなく、容量も少ない。SDカードの領域をシームレスに使えるかどうかはわかりませんが、ユーザーは「あのフォルダの中にある曲」ではなく「あのアーティストのあのアルバム」という検索を知ってしまうと、この方式は非常に不便なんです。音をたしかめられる売り場が減っているため、唯一の武器もうまく伝わらないんじゃないでしょうか。SDカードを使える事を武器としていたPanasonicも撤退してしまいましたし、

もういっそのこと、各音響メーカーはiPodに接続する超小型アンプ付きヘッドホンとか開発してみてはいかがでしょうか。音質が武器なのですから、出力された音のチューニングをスピーカーだけでなく、積極的に制御して「iPodじゃないみたい!」と驚かせれば売れるんじゃないかと思います。iPodTouchのような極薄の筐体なら背面に張り付かせれば良いだけですし、プロテクタや外部電池などと組み合わせれば、出っ張りがちなアンプ機能をうまく埋め込めるでしょう。

カセットテープ時代(古)、KENWOODのポータブルプレーヤーは音が良くスタイリッシュで憧れていました。過去にそんなワクワクした商品を生み出していたのですから、きっと今だってできるに違いありません。

なんて書きつつ、おしまい。

【関連エントリ】

■レビュー:音楽プレーヤー、イヤホン

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