2013-02-22

【レビュー】DELL XPS12 その4 気楽に持ち運べるWindows8+タブレット?

さて、DELL XPS12のレビューも4回目になります。

今回はタイトルに書いたように、気楽に持ち運び出来るパソコンであることに焦点を当てたいと思います。

・・・1.5kgもあるパソコンが?
テラバロスw


と言う人も、よろしければ最後まで読んでみてください。
重量は持ち運ぶために重要なポイントなのですが、あくまでも重要なのはパソコンの重量ではなく、持ち運ぶガジェットの総重量なのだと先に明記しておきます。


さて。

XPS12の最大の長所は、あの変態的な画面回転機能だと思っています。実はこれが、気楽に持ち運べるパソコンという評価をもたらす最大の理由になっています。



タブレットを持ち歩くとき、ユーザーが最も気にするのは液晶画面への衝撃や、それに伴う傷のリスクです。そのために頑丈な保護ケースを買ったり、専用の鞄を買ったり。重量のあるそれらのアクセサリーは、タブレット開発陣が血の滲むような思いで行った軽量化をあざ笑うかのような重量増をもたらします。

Windwoas 8のピュアタブレットは、この呪縛から逃れられません。VAIO DUO 11や東芝のR822などの画面スライド式変形タイプも、画面むき出しなのでこの問題から逃れられず、気を遣って持ち運ぶか専用のケースを使う必要が出てしまいます。

かの故スティーブ・ジョブスが「ケースなんて無粋なものは使わない」と言ったのはそこそこ有名な言葉だと思うのですが、その言葉の裏にはこんな理由もあると思います。いや、きっとある(と思いたい)。

無用な重量増をせずそのまま鞄に放り込むには、Let'sNote AXのような360度回転型か、XPS 12のような「持ち運び時にはノートPCと同じ形状になる」方が有利なんですね。というか、それしかない。

しかしLet'sNote AXのような360度回転型は、タブレットモード時にキーボードの違和感を常に感じてしまいます。XPS 12ではそれがありません。
この背面のキーボードが。。。

「ならばキーボード分離型があるじゃないか」

と仰る方もいるでしょう。たしかに分離型ならキーボードを切り離せばかなり軽量ですし、タブレットとしての使い勝手は格段に上がります。

そう、切り離せば。

この「切り離す」が「気楽に持ち運べる」を損なうんです。では、その切り離したキーボード、何処に置いておきますか?

例えば電車車内で、ちょっとタブレットモードで使い択なった時を考えてみましょう。

まずは分離型Windows 8パソコンの場合。
ノートPC形態で鞄に収納されたを取り出し、キーボードと分離させ、それをしまい、使い始めます。
降りるときには鞄からキーボードを取り出し、合体させ、それをしまいます。

それに対してXPS12は鞄から取り出し、画面を回転させて使い始めます。
降りるときには画面を回転させ、しまいます。
サッと取り出し、サッとしまえる。

さて、どちらが楽でしょうか?

もちろん、キーボードが不要なら状況は変わります。
しかしキーボードが不要なら、その作業はスマホで代用できないでしょうか。

Windows 8タブレットを持ち歩く人は、Windowsでしか出来ない作業、もしくはWindowsの方が快適な作業をするために持ち歩きます。その際、キーボードはかなりの頻度で使われるのです。なのでキーボードは置いていくという選択肢は、あまり考えにくいのですよね。なのでWindowsが必要で、タブレットとしても使う予定があり、なるべく荷物を軽くしようとしたとき。

XPS12は1台でタブレットとPCを兼ね備え、簡単にモード切替が出来、かつ余計な保護アクセサリーを必要としません。それだけ入れておけばいいのです。流石に擦り傷が怖くてキルティング生地の鞄には入れていますが(^^;

手前側の緑のチェック生地のものがそれ。

つまり何も考えずに一台鞄に放り込んでおく時、真っ先に入るのがXPS12なのです。これとテザリングが出来るスマホがあれば、なんでも出来ます。

どうでしょう?これ、「気楽に持ち運ぶ」という言葉に当てはまっていませんか?

パソコンを持ち運ぶとき、考えなくてはいけないのは単体重量ではなく総重量です。特定の条件に絞り混めばXPS12はスマホや7インチタブレット、軽量なピュアタブレット型のWindows 8タブレット機には敵いません。

しかしWindowsパソコンの本来の長所である「万能選手」を求めると、とたんに魅力が増してきます。少なくとも、私のようにキーボードを使う人間には。



そんなわけで、XPS12はカタログ重量が重くても気楽に持ち運べるパソコンなのです。

もちろんケースバイケースですと念押ししておきますが、とりあえずこれを鞄に入れておけばどんなものにも対応できるでしょう。これこそ、私が求めるパソコン像なのです。
※でも次モデル以降で、頑張って軽量化をお願いしますw



次回はちょっと趣向を変えて、このXPS12が産み出された事について考えてみたいと思います。
たまには真面目な文章も書きますよ、と。



→まとめエントリはこちらからどうぞ。


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