前回は最後にサイズの問題について触れたところで終わりにしましたが、この2つの製品は「サイズ」にこだわるため、性能や機能にそれなりの犠牲を強いています。
SHARP NetWalker
工人舎 PMシリーズ
その最たるものが、SDカードスロット。マイクロSDカードの採用だけならまだしも、どちらも非常に取り出しにくい位置にこれが付いています。
私の場合、特にNetwalkerに期待していたのがデジタルカメラで撮影した写真のビューアとしての機能でした。ZAURUSはその貧弱な性能のため大きな画素数のカメラで撮影した画像を見るのが辛く、またSDHCカードは読み込めないため最大で2Gbyteという制約の中でSDカードを運用せざるをえなくなっています。
しかしNetwalkerはレギュラーサイズのSDカードカードを読み込ませるにはUSB接続のカードリーダーなどに頼らざるをえなく、現段階ではそれが出来るかどうかも疑問です(いや、できるとは思うんですが)。
また、ZAURUSに比べて大型化したこの2台は、比較して4センチ程度幅が広がったためか、ボタン式からフルサイズと同じようなキーボードを採用しています。ただしその打鍵感が物足りないというか、帯に短しタスキに長し、という具合に親指入力するには大きすぎ、5本指?タイピングするにはちょっとかったるい。
サイズを小さくしたという割には割り切り感が少なく、これなら富士通LOOX Uのほうがよほど潔いと感じてしまうほどです(ちょっと厚すぎますが)。
そもそも、私がNetwalkerに期待していたのは以下の点でした。
・FireFox採用による問題のないWebページ閲覧
→ZAURUSではJAVAVM、JavaScript、CSS、そしてブラウザの違いで表示できないものが多すぎる
・Linux学習マシン
→最新のUbuntuを素のまま採用していたので、良い教材かと。
・デジカメのビューア
→上記で取りあげたとおり。
・快適な親指タイピング
→立ったままでの文字入力の機械が多いので。5本指入力はオマケと割り切ってました。
しかし、店頭で触れた感想はどれも物足りない。人柱として試そうにも、少ない小遣いをやりくりして捻出するのですから、少なくとも買った瞬間は満足できなければ流石に万単位の買い物はできません。その満足感がどうしても感じられなかったのです。少なくとも定価では。。。
工人舎のPMシリーズもWindowsを採用している以外に目立ったメリットは感じられませんでした。6万も出すのであれば、飛躍的に質感が高まったネットブックを買う方が満足できるような気がしたのです。
というわけで、ネットブック界隈に目をやったとき、別のマシンが目に飛び込んできたのです。
Netwalkerについてはこのエントリで一旦終わりにします。
また購入の機運が高まったら、再度投稿を始めます。
(2010/05/27追記)
なお、別のマシンとはこれのことでした→VAIO type P 追記するのをスッカリ忘れていましたが、良かったらこちらもどうぞ。
※NetWalkerのまとめエントリは→こちら。
【関連エントリ】
■Zaurusのある生活 まとめエントリ
■インプレッション: WILLCOM NS
■ニュース:手のひらサイズのWindowsXP 『Viliv S』
■ニュース:韓国のUMPCが工人舎よりリリース ーKOHJINSHA PMシリーズー(mBook)
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