今回はビジネスノートパソコンとしてlenovo社のThinkPadど双璧を成しているPanasonic Let's Noteより、持ち運び性と性能のバランスのとれた機種であるW8を紹介します。
なぜノートパソコンという名称に「ビジネス」とついてしまうのか。省電力と高性能の狭間でバランスをとり続けるノートパソコンだからこそ、このLet's Noteの特徴がビジネス用として割り切った一つの完成形であるためであるからです。
■省電力に特化した性能と耐久性
Let's Noteは過去のモデルから一貫して省電力を追求しバッテリーでの長時間駆動を実現しています。
CPUは高性能なCore 2 Duoの中でも省電力モデルを採用し、省電力モードの採用や無線LANやドライブなどの電源スイッチを用意して無駄な電力を抑えるなど、様々な工夫を凝らしています。、
また、バッテリー充電量約80%に制限することで、通常の約1.5倍のバッテリー耐久年数を実現するなど、用途に合わせた充電モードでバッテリーをいたわる機能を搭載しています。バッテリーそのものの耐久性も視野に入れた機能を搭載しているところは、エコロジーにも通じます。
■耐衝撃性と軽量化にこだわったデザイン
耐衝撃性を謳ったノートパソコンと言えばlenovo社のシリーズが有名ですが、このLet's Noteも耐衝撃性の高さで有名です。
Let's Noteの凄いところは、堅牢なだけでなく軽さも追求していることです。先に挙げたThinkPadシリーズは重量的にはそれほど軽量とは言えませんが、Let's Noteはこれを両立させています。
持ち運びをするノートパソコンでは軽さは大きな武器となりますが、それに加えいざというときの耐衝撃性能は、持ち運んで使えば使うほど安心と信頼が生まれるでしょう。
■専用開発のシェルドライブ
これまではLet's Noteシリーズ共通のメリットを紹介してきましたが、Wシリーズには他のモデルにはない大きなメリットがあります。それがB5ノートサイズに納めるために、専用に開発されたDVDシェルドライブです。
仕事では資料の配布にDVDやCDが使われる場合がありため、どうしてもCD・DVDメディアが必要になる場合があります。そんなときにドライブは非常に役に立ちます。
■割り切りで犠牲となっているものは?
ここまでにあげたメリットはどれもビジネス用に特化させるために磨かれたものですが、もちろん犠牲になっているものもあります。
たとえば省電力の取り組みはさまざまな部分に影響しています。画像処理への負担と表示そのものへの負担軽減からか、モニタの解像度はLet'sNote発売当初よりほとんど変わらず低いままです。サイズとのバランスなど、ほかの要因があるのかもしれないのですが、同じ解像度のX61を使っている感想としては特に縦方向には増やしてもいいような気がします。
キーボードもサイズの制約からか非常に薄く、かつ軽いタッチに仕上がっています。これは入力する際に指の力を必要としないというメリットともなりますので賛否が分かれるポイントですが、私的には打鍵感があり、かつそれなりに薄い「バランス」の取れたlenovo社のThinkPadのようなキーボードが好ましいと考えています。
何より、昔から一貫して省電力用のCPUを採用していたため絶対性能で劣っていました。
「軽く、長時間駆動」というメリットを生み出すために、これらのデメリットが発生しているかは確認した上で選ぶ必要があるでしょう。
■まとめ
ビジネス用として割り切ったことにより、ノートパソコンに求められるサイズや長時間のバッテリー駆動などを追求したからこそのこの性能ですが、裏を返せば犠牲になっているものもあるわけです。人間は欲張りなので、「できればこれも」と、犠牲になっている様々な機能を求めてしまいがちですが、それらを求めてしまうとLet's Noteにはならないわけです。
そんな中でも、光学ドライブの採用と1.2kg弱という重量のバランスを両立させたPanasonic Let's Note W8 は他に比べる相手のいない製品だと思うのです。
まぁ、高い値段出せば、あるんですけどね。価格設定もLet's Noteって絶妙なんです。
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