2010-01-07

今さらですが、新しいAspire Revo, R3610の購入は見送ります。

現行版のWindows 7 64bit版を採用したAspire RevoのエントリAcer Aspire Revo(R3610)Windows7モデルの情報を作成して以降このパソコンについてのエントリをサボっていましたが、タイトル通り現行版の購入はスキップすることにしたため情報をクローズしていこうと思います。



■旧モデルのR3600のWindows7化

これはクリーンインストールをしたためか、何の問題もなく終わってしまいました。
インストールDVDを入れ、支持通りに作業するだけ。
アップグレードディスクの申し込みでドタバタした時にはどうなるかと思いましたが。

その感想ですが、快適そのものです。VistaもSP2適用後、細かな操作速度が改善されていましたがWindows7は別物です。同時期にアップグレードキットを申し込んだVAIO type Pはヘビーに使っている&アップグレードでのインストールをもくろんでいるため未だにVistaのままですが、これを使う度に「はやく更新しなきゃ・・・」と感じてしまいます。

とはいえ、Vistaのマイナーバージョンアップ版なので根本的な問題であるファイル操作が遅い問題などは改善こそされても解決はしていません。過度な期待をすると残念に感じるかもしれませんが、より快適な環境が950円で手に入ったのですから非常によい買い物でした。

■R3610の購入を見送った理由

当初は買う気満々だった最新版のR3610ですが、R3600のWindows7アップグレードキット到着の遅延やその後業務が忙しくなった事、Windows7化されたR3600が非常に快適だったこと、いつのまにか旬を過ぎてしまったことなど挙げるときりがありません。

しかし決定的だったのは、せっかく64bitOSを採用したのにメモリが3Gbyte程度しか使えないと言うものでした。

R3610で採用したAtom330は、Atomプロセッサの中では珍しいデュアルコアプロセッサでクロック数だけでは計れない性能向上が見込めます。実際、店頭で動かしたときにも非常に快適でした。
しかしこのCPUはMemory Remap機能というものを採用していないため、メモリ空間の一部がシステムに割り当てられるため、実際に利用可能なメモリ空間は4GBより少なくなってしまうようなのです。

であれば、32bitOSのままのR3600とCPU以外変わるものが無く、性能向上が図れるとはいえ同クロック数、かつ同時に処理できるデータ量の目安であるFSBが533MHzと最新のCPUの半分である以上、そこまでの差は感じられない可能性が高いです。

というわけで、忙しく働いている間に急速に購入意欲が萎んで言ってしまったのでした。

また、R3600が意外なほど稼働率が低かったのも原因のひとつです。我が家では光学ドライブがないThinkPad X61がメインマシンとして活躍している関係上、CDやDVDを読み込むのは常時稼動中のThinkCentre A61 UltraSmallで行っています。



R3600で同じように使うには、外付けの光学ドライブをUSBケーブルで繋いでおく必要があります。しかしこれではせっかくのコンパクトな筐体が生かせず、しかもかっこわるい。これがネックで稼働率は低いまま。画像描画に難のあるA61 UltraSmallではかったるい作業のときだけリリーフで使われています。

というわけでこれ以上の投資は一旦見送り、また次期マシンの選定と併せてデスクトップの2台体制を1台に集約することを目論むことになってしまいました。

■結局Aspire Revoはどんなマシンだったのか。

Aspire Revoはとにかく小さく、Atomプロセッサ採用パソコンとしてはIONプラットフォームの強力な画面描画性能のおかげでフルHDモニタに繋いでも快適に使えるパソコンです。画面描画はCPUのみに依存するわけではないので、この点については通常版のCPUを採用したデスクトップにもひけを取りませんでした。

しかし全ての拡張性をUSBに頼ることになるためメインマシンとして使おうとするとハリネズミのようになってしまったり、CPUとFSBの周波数の低さは複数処理を行うとどうしても非力さを感じる場面があります。また、価格もAtomプロセッサの採用でやすいのですが、飛び抜けて安いというわけでもありません。

すると「フルHDモニタに接続できるネットトップ」というフレーズなんかがピッタリくるのでしょうが、すると今度は光学ドライブが欲しくなります。
もちろんUSBで接続すれば良いだけですが、リビングに置くには差しっぱなしでは美観を損ねるので都度接続することになるでしょう。するとその手間が面倒になり、使わなくなるように思えます。

ブルーレイとは言いませんが、せめてDVDドライブが付いていれば、なんてことは思います。以前のエントリで取り上げたONKYOのDP305はこれを非常にきれいにまとめており、このようなアフターパーツが出れば面白いのではないでしょうか。

あまりまとまっていないのですが、これでいったんAspire Revoのエントリは終了とします。また何かありそうor新モデルなど出たら、そのときには改めて取り上げたいと思います。

【関連リンク】
■Acer Aspire Revo まとめページ
■小型デスクトップは便利 まとめエントリ
■ニュース:EPSON Endeavor NP11-V発表

2 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

長きにわたっての更新お疲れ様でした。
コストパフォーマンスは高いものの、立ち位置の難しい製品なんですね。
とても参考になりました。ありがとうございました。

pc4beginner さんのコメント...

>所長さん

コメントに気が付くのが遅れ、申し訳ありません。

おっしゃるとおり、立ち位置の難しい製品と感じます。もしCPUが超低電圧のCelelonなどだったら評価はがらりと変わるのですが、現状ではAtomの性能が足を引っ張りすぎていてMOTTAINAI製品に仕上がってしまっています。

光学ドライブについては最新のEeeBoxで内蔵してきていたので、あとはIONが超低電圧CPUに対応することでぐっと魅力を増すような気がします。