流石小飼弾さん、と言いたいところですが。
■Net文庫本 - Sharp NetWalker PC-Z1(404 Blog Not Found 2009/12/30)
NetWalkerを文庫本と見立てるなら、ひとつ足りないものがあります。それは回転式の画面です。くるっとひっくり返して、ビューアスタイルにすることが出来るアレです。最近の超小型パソコンでは工人舎のPAシリーズやひとつ前の富士通のLOOX U等が採用していましたが、コスト高の原因になったり薄型化が難しいなどの問題があるためか、このNetWalkerや最新のLOOX U、工人舎のPMシリーズなどは全てオーソドックスなスタイルのものになってしまっています。しかしこれらはせっかくの小型ボディのメリットをスポイルしてしまっているように感じます。
それを最も感じる状況が電車、特に満員電車の中です。日本の通勤事情は満員電車抜きには語れず、そんな中ハタ迷惑なのを無視して新聞を大股開きでめくるおっさん(いや、最近は女性もいますが)とか、ゲームに集中する若人(というかおっさん)などがいらっしゃいます。
そんな中に紛れて文庫本をたしなむ読書家などがいらっしゃいますが、文庫本は(うまく持てば)片手でもてるため、上記の方々と違いそれほど邪魔になりません。また文字が小さいため、満員電車で顔に近い状態が実は読みやすかったりもします。
が、NetWalkerではそうはいきません。たしかにサイズは大型の文庫本ほどですが、縦に開いて持つと操作ができませんし、邪魔。昔同じSharpから発売されていたZAURUSのSLシリーズは、電子図書を画面をひっくり返したビューアスタイルのまま表示が出来るようになっていました。
しかもボディサイドのジョグダイヤルでページ送りが出来るため、指の操作も最小限で済みます。今流行のiPhoneでは指で大きくフリップさせる必要があるため、読書を楽しむだけならZAURUSのSLシリーズには敵わないと個人的には思っています。そんな先進的なマシンを数年前に発売していたSHARPが作ったNetWalkerなので、どうしても評価が辛口になってしまいます。
布団で寝っ転がったり室内で持ち歩くには確かに文庫本のような使い勝手がありますが、通勤途中でモバイルを楽しむには回転式の画面はちょっと重要なのでは?なんて思ったりしました。
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