2010-01-16

lenovo ThinkPad新製品発表(X100e、Edge13)ブロガーミーティング~10万以下のモバイルPCについて考える~に参加してきました。その2

というわけで、前回に引き続きlenovo ThinkPad新製品発表(X100e、Edge13)ブロガーミーティング~10万以下のモバイルPCについて考える、のレポートをしていきます。

今回はおそらくThinkPadとしてはチャレンジングな機種であるEdge13のほうを。



ちなみに今回発表された2機種、以前のエントリふたを開けたらちゃんとThinkPadでした。X100e,Edge13でコストダウンの手法をAMDプラットフォームプラットフォームを採用したためとしてしまいましたが、海外ではIntelプラットフォームも既に存在しているためそれだけではありませんでした。すいません。コストダウンの元は、説明を聞く限り筐体や製造方法を見直した事によるものが大きいようです。まずはその辺の説明から。

ThinkPadといえば取り扱いに繊細な神経を使うVAIO type Pとはちがい(その分違う魅力がありますけどね!)、堅牢、耐久性に優れケースに入れなくても安心して満員電車で闘えるタフネスさが売りのひとつです。これを解決するために軽量かつ高剛性のマグネシウム合金をフレームに使ったり、カーボンファイバーをおごってみたり、素材にもお金がかかっている機種が多いのです。X300なんかはまさにその典型でした。



しかし今回は「安く良い物を」というキーワードがあるため、素材は一般的なモノしか使わないとして、構造で解決するという結論に達したそうです。そのため内部に立て板を用意して2×4住宅の要領で強度を確保したり、天板は外側にややふくらませる事で強度を確保するなど、まさにアイデアで素材をカバーしています。ノートPCを作り続け、また自らがそれを使いノウハウを貯めてきたlenovo大和研究所ならではの面目躍如といったところでしょう。



こういう仕事をみると、どこかの鑑定団じゃないですけど「良い仕事してますねぇ」と言いたくなります。ちなみに拡張ポートが少なく見えるのも、サイドパネル部分も壁として強度確保に使っているためということでした。最低限欲しいUSBポートと有線LAN、SDカードスロットに加えHDMI端子も用意されているので、普段使いで困る事は無いはずです。




モニタについては、13インチのLED光沢液晶に解像度1366×768のいわゆるHD液晶を採用しています。lenovoにしては(失礼)液晶の発色も良く、「何か色、変」と言われてしまうX61ユーザーには羨ましい限り。ビジネス用としてなら縦方向の解像度はもう少し欲しいところですが、フルHDの外部モニタに繋いでやれば良いだけですから。



CPUはTurion Neo X2 L625やAthlon Neo X2 L325というクロック数が低いもののデュアルコアのCPUを採用しているので、負荷がかかる使い方をしなければ問題は無いでしょう。これに組み合わされるAMD M780Gチップセットは私の所有するThinkCentre A61 UltraSmallの690Vチップセットと比較してもかなりの高性能です。ハーフHD表示を無難にこなす690Vと比べて、たしか倍程度の強力な画面表示機能を持っていますので、これはいいなぁと素直に羨ましい部分です。

ギミックについても。天板のThinkPadロゴ、iの点が赤く光ります。外人のlenovo担当者(すいません、お名前聞きそびれましたがイケメンの方です)と話していて、こんな会話をしました。が、記憶力に自信無いので大体こんな感じだったと言うことで。

 (俺)このロゴ、いいね。カッコイイ。
 (イケメン、以下イ)賛否両論だけどね。
 (俺)いや、この光沢のある天板と組み合わせるならこれ良いよ。昔持ってたPowerBook思い出した。
 (イ)ああ、あれね。
 (俺)否定する人って昔ながらのThinkPadが良いって人でしょ?
    今回はターゲット違うからこっちのほうが良いよ。俺の嫁ならこっちを選ぶ。
 (イ)(納得したように頷く)
 (俺)キーボードも良いね。実物みるまで心配だったけど。
 (イ)形は違うけど、中身はいつものThinkPadのキーボードだよ。
 (俺)これ、見てくれは似てるけど別物だってもっとPRしてくれよ。MOTTAINAI。
 (イ)そうだね、意見をマーケに反映させとくよ。
 (俺)IdeaPad U350も借りたけど、別物じゃん。これは力入れて宣伝してよ。
 (イ)(ウンウンと頷く)

なんて感じで。超聞き上手で、またDELLの時みたいに最後までお邪魔しそうになってしまったので途中で話を切っちゃいましたけど。日本語ぺらぺらだし、ああいう人がいるってのはさすがワールドワイドな会社だぜって感心しちゃいました←だからどーした



上の会話の中でも言ったんだけど、別にIdeaPadや他のキーボードが悪い、と言うわけではない。むしろ最近のキーボードはどれも良くなっていて、打ち続けて疲れないものが多い。でも、ThinkPadのキーボードは「打つ事そのものが快感」なんです。これ、店頭でチョイチョイ触るのではなく使い続けないと分からないんですけど、それはトラックポイントキーボードなんかにも反映されていて会社では他社製ノートパソコンに外部モニタとトラックポイントキーボードを繋げて作業して居るぐらいです。



そんなキーボードが付いて、VISIONプラットフォームでマルチメディア機能が強化され、そして安価なEdge13はパソコンをヘビーに使う人にはなかなか良い「道具」じゃないでしょうか。私はもう少し小さな筐体が好みなのと、ノングレアが好きなのでちょっとストライクゾーンを外れているのですが、13インチ程度の液晶のパソコンを探している人にはお勧めできる商品でした。

欲を言えば、ここまでマルチメディア機能が強化されてるならDVD内蔵でも良かったと思うのですが、コストや強度との兼ね合いもあるのかなと勝手に想像してみたり。

そんなわけで、次回エントリでは自分的本命のX100eについて書きます。

【関連エントリ】
 ・lenovo ThinkPad新製品発表(X100e、Edge13)
ブロガーミーティング~10万以下のモバイルPCについて考える~に参加してきました。その3

 ・lenovo ThinkPad新製品発表(X100e、Edge13)
ブロガーミーティング~10万以下のモバイルPCについて考える~に参加してきました。その1

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