2010-12-07

iPadやKindle3が切り開く電子書籍の世界 -技術書編-

脳内ネタが溜まりつつあるので、電子書籍と対応端末が見せてくれる便利な世界について書いて何回かに分けてエントリを書きます。今回は技術書について。

我が家ではCanon DR-150の活躍により、技術書の中は基本的に全て自炊され、電子書籍化されつつあります。もちろん後でテキストを活用できるよう、OCRで透明テキスト化もしています。


Canon imageFORMULA DR-150
Canon imageFORMULA DR-150
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IT系の技術書も他のジャンルの技術書と同様に、分厚くページ数が多いものばかりです。自炊した限りでは平均500ページ弱と言った所でしょうか。これをひたすらシコシコとカッターで裁断し、ページを揃え、夜な夜な読み込ませていくわけであります。


嫁さんの睡眠不足の一端はこいつの責任ですな。反省。

で、こいつを読むのはもっぱらiPad。自炊データをCloud Readerでサクサク読んでます。※我が家の酷使されているiPadを掲載するのは忍びないので広報用の写真貼っときます。


最近アプリを使いこなせるようになってきて、紙媒体のものと使い勝手はまったく変わらなくなってきましたが、最初はやっぱり不便だと感じました。それでも電子化に踏み切ってるのは、ひとえに可搬性に優れているからとしか言えません。

例えばWindowsServer関連の公式解説本は上下巻併せて1000ページ以上の大作で、とても持ち運べるものではありません。さらに学習時には関連する書籍も併せて読むので、複数冊の分厚い技術書と格闘する事になります。

自宅での勉強では大きな本棚を持っているので問題無いのですが、このような書籍で勉強する時間は電車の中などの移動時間、つまり隙間時間のほうが多いわけです。持ち運べば筋力トレーニングにもなって一石二鳥ですが、満員電車の混雑ぶりを考えると、邪魔になるのでとても持ち歩く事は考えられません。軟弱ものですいません。

しかしiPadならカバンの隙間に潜り込ませておけるので、まったく問題有りません。画面側は突起に当たらないよう注意してますが、ラウンドした背面は思いのほか強度があり、都心部ワーストテンに入る東西線のラッシュにも問題無く耐えています。VAIO typePは1週間でえくぼへこみができましたが。。。


閑話休題。

そんなわけで、毎日数十分の学習を電車内で出来るようになりました。サクサクとソートできるので使い方のコツを掴んでしまえば数千ページ分の技術書を行き来しながら読む事ができます。

大きい、重いと叩かれがちなiPadですが、800グラム弱に数千ページの技術書を詰め込まれている事を考えればこんなに軽いものはありません。

自炊の時間を考えると、それほど時間の短縮にはなっていないかもしれません。しかしPCやiPadなどでいつでも閲覧できる利便性は素晴らしいものがあります。小説のような娯楽作品では「紙を愛でながら」という詩的な行動も重要になるでしょうが、技術書は読まれてナンボの世界なのでとにかく常に手の届くところに置いておきたいものです。その欲求を満たしてくれる電子書籍(自炊データ)と電子書籍端末は紙、もとい神のような存在なのです。

もし技術書を読む時間がないと呻いている方がいたら、自炊と電子書籍端末が見せてくれる世界を教えて挙げてください。そこまでして時間がないと呻いていたら、きっと勉強する気が無いだけだと思いますよ。ふふ。

【関連リンク】
  ・Canon imageFORMURA DR-150を購入しました→開封式。
  ・日々自炊(スキャン)に追われる日々-DR-150のある生活-
  ・Amazon Kindle3 まとめエントリ
  ・Apple iPadまとめエントリ

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