これにはびっくりしました。
マイクロソフトが国内でも無償のWeb版Office、今秋にベータ公開
マイクロソフト「オフィス」無償化の危険な賭け グーグルに対抗
このweb無料版の利用にはWindows Liveという無料webサービスに加入する必要があるので、このWindows Live加入の促進を狙った側面もあるかもしれません。何せ、マイクロソフトのgoogleに対抗するwebサービスの提供は昨年の第一4半期に約5億ドルもの赤字を生み出していて、この世界不況の中でさらにその赤字幅は拡大している可能性があります(※1)。
無料webサービスは広告収入に支えられているため、ユーザー数が増えないことにはこの赤字の圧縮、および黒字化は難しいでしょう。そのためのキラーアプリとしてOfficeは確かにすばらしい飛び道具です。しかしOfficeを含むビジネス事業部の2008年度の営業利益は約124億ドル(※2)とWindows Live年間赤字の6倍もあるため、web版のOfficeの機能制限は大きいのではないかと推測されます。
また、googleの戦略が徐々にマイクロソフトの領域に食い込んでいることも、今回の発表に繋がった可能性があります。先日のエントリニュース:Google「Google Chrome OS」発表で取り上げたように、マイクロソフト最大の商品であるOSの領域にまで手を広げてきたタイミングとほぼ同時期の発表というのがそれを証明しているような気がします。
いずれにせよ、こちらのブログでも早い段階でこの無料web版については紹介していく予定です。
なお、Office2010についてはテクニカルプレビュー版が公開されているようです。興味のある方は以下のリンクよりどうぞ。
Microsoft Office 2010 ベータ プログラム
※1
マイクロソフトのバルマーCEO、オンライン事業の赤字について弁明(2008/07/25)
※2
[PDC 2008]ついに「ブラウザ版MS Office」が登場、無料Webアプリの波に抗しきれず(2008/10/29)
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