2010-11-26

Sony Readerが別に終わっていないと思う理由

小飼弾さんがひどく怒ってらっしゃったのですが、iPad(3G)もKindle3も所有しているユーザーとして反論してみます。

Sony Reader がやはり始まる前から終わっていた件(404 Blog Not Found)

まず、UIやインターフェースも達かめてないのに断罪するのはいかがなものかと思います。SONYはアメリカでは電子書籍端末のシェアでは地位を確立しているので、それをベースにしたこの端末の操作性はが酷いとは思いません。むしろKindle3と違いタッチパネルを採用したことにより、ショートカットを駆使したり、数字をshiftキー同時押しで入力しないで済みそうな点は歓迎したいです。ページ指定の移動でこれ、凄いストレスなんです。

あと、現状ではKindle3では基本的にネット経由で日本語の書籍は買えないのでここでは比較のしようがないです。もしSony Readerが同じ機能を有したとしても、3Gは無料というわけにはいかないでしょう(Kindle3は3G回線で書籍を購入しても通信料がかからない)。つまりコストを上積みする必要が出て来るので、せめてWi-Fiが限度になります。

Wi-Fi機能があれば、新しく用意するマーケットから直接ダウンロードさせる事は可能なはずです。この点は確かにSony Readerがサボってると言う主張は正しいと思います。

しかしコンテンツホルダーが出し渋ってる現状では、どこまでのラインナップが揃うかは未知数です。
すると母艦となるPCで自炊をして紙書籍をPDF共化あれこれ工夫をしないといけないので、PCという母艦で管理するという選択肢は有りなのではないでしょうか。ただしいちいちケーブルに指すのは面倒なのでドックは出してほしいところですが。

Macが考慮に入ってないのは、VAIOという資産があるからかと。ただし最初にWindows版しかなくても、後からMac版が出て来る可能性だってあります。あのiPodだって、母艦となるソフトのiTunesは最初はMac版しかなかったんですから。

あと、iPadと比較すると機能差と価格差がありすぎます。大きさも違うし、別ジャンルで良いかと。

というわけで、日本の残念なコンテンツ事情を考えるとあまり気にならない仕様のような気がするのです。ただし管理ソフトがどこまで仕上がっているかによります。

あと、今後コンテンツをどこまで揃えていけるのかが生命線なので、ここは頑張ってほしいところです。SONYは過去にコンテンツを保護するあまり何度か失敗をしているので、同じ轍を踏まぬよう頑張ってほしいところです。

・・・と、アンチSONY信者に怒られそうな記事を書いてしまいましたが、この機に乗じて各社が電子書籍端末をどんどん出してくれないとコンテンツホルダーを動かすことは出来ません。SONYも社内が一枚岩ではない(と、出て来る製品見てれば分かる)ので、電子書籍端末担当者は是非頑張って下さい。

と、そんな感じでおしまい。

【関連リンク】
  ・Apple iPadまとめエントリ
  ・Amazon Kindle3 まとめエントリ

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