2010-11-11

「Nikon COOLPIX S1100pjタッチ&トライ」ブロガーミーティングに参加してきました 前編

昨日はAMN様主催の「Nikon COOLPIX S1100pjタッチ&トライ」ブロガーミーティング ~撮る×映すを体験しよう~に参加してきました。ちょっと風邪気味で万全の体調で無かったことが悔やまれますが、まぁそんなことも言ってられないのでサクサクと纏めます。今日はミーティングの概要と感想について。

最初にこのミーティングの主役だったNikon COOLPIX S1100pjについて。このカメラはプロジェクターとして使える変わり種のカメラで、撮影した写真をその場で写しだしてみんなで楽しむことが出来ます。商品企画も楽しむ道具としてされたそうなので、どのように「遊ぶか」を思い付くかがポイントとなる製品でしょう。ホームパーティや結婚式の2次会なんかで絶対受ける機能だと思いますし、買ったら私はパーティで必ず使います。

そして、使ってみた感想は最高でした。正直欲しい。今回のエントリで使用している写真は望遠が足りなかったり明るさが不足しているものがありますが、それらは私物のCanon IXY900ISのもの。異様にきれいなのはお借りしたCOOLPIX S1100pjで撮影したものです。そのあたりは次回のエントリに譲りますが、カメラであることに手抜きはないぞ!というメッセージはしっかりと受け取りました(笑)。



実は昔、Nikonでタッチパネルを始めて導入したCOOLPIX S70を借りたことあるんですが、ピント合わせ、発色、そして暗所撮影への対応などどれも格段いパワーアップしてます。個人的にコンデジ最強のCanonの製品と比べても遜色ないじゃないかとビックリ。クリスマスに俺様プレゼントに買いたいので、もしお借りできれれば嫁を口説く大きな材料になるので、AMNとNikonの皆様是非是非よろしくお願いします(こら)。

閑話休題。

ミーティングの流れをざっとおさらいします。

毎度おなじみのAMN代表、徳力様の挨拶。あれ、声がおかしいと呟いてた様な気がしてたんですが、相変わらずの美声です。



余談ですが飲食はこのビル内で禁止ということで、今回は残念ながら食事はなし。AMN様主催のブロガーMTは食事がうまいので、ちょっと残念でした。

次に、このカメラを担当されたNikonプロダクトマネージャーの小宮山氏よりカメラが生まれた経緯について。


Nikonはカメラだけではない、というところからお話がスタート。ちなみにNikonは実直なカメラ作りだけでなく。こんな風に飛び道具的なものを作る企業風土を持っています。あと、会社の創業はロシア革命と同じ年とか、カメラはスペースシャトルなどにも使われている、というThinkPadと同じような売りなど、Nikonの豆知識を織り交ぜつつこのカメラについて解説がされていきます。このあたりの説明は、後述の開発担当者のところで併せてお伝えします。

というわけで、製品の具体的な話をしていただけた開発担当者の後藤様と高橋様。


写真左が後藤様。95年入社ということなので、おそらく私と同年代ぐらい、働き盛りです。これぐらいの年代が会社の中心にくるようになってきたんですね。設計畑一筋のエンジニアさんで、初代のNikon COOLPIX S1100pj責任者です。
右が高橋様。今回実際に触れてきたCOOLPIX S1100pjの責任者です。05年入社ということで若手ホープというところでしょうか。でも2時のパパ、30歳(中途入社?)。初代から開発にはタッチされていたようで、この製品は子供より先に作ろうと思ったら後になってしまったほどの難産だったようです。

さて、製品開発の発端について。このモデルは元々アイデアコンテストの一つだったそうです。自動車メーカーのホンダみたいですね。開発に当たっては文字情報だけのまっさらなところから始まり、アンケートを重ね、プロジェクターの性能などを決めていく手法を採用したと軽く説明していましたが、これを、まとめるのって大変なことなんですよね。ちなみに初代の責任者である後藤様のアイデアではないそうです(笑)。

このユニークなカメラの開発でもっとも頭を悩ませた問題が小型化だったようです。通常のデジタルカメラは1年程度で作られるところが、これは3年もかかってしまったというあたりにも苦労が忍ばれます。で、下の写真が試作一号機。


実はこれプロジェクターだけの機能しかありません。あえて名乗るなら零号機といったところでしょうか(某巨大ロボットみたいですね)。

で、これにカメラをつけたものが下のもの。既製品のカメラであるCOOLPIX S50に穴を開け、無理矢理組み込んだらしいのですが、ただでさえ集積化が進んだコンデジにプロジェクターを押しこんだのですから口で言うほど簡単じゃないはずです。


この実用的なものができるまでに1年半。やっとスタートラインにたったというところです。この試作品を見て、ようやく小宮山様からGOが出たそうです。ここからが各種機能の向上にはいり、さらに商品化に一年半。こうして産まれた初代を更に1年かかってビッグマイナーチェンジしたものがS1100pjになります。下の写真手前がS1100pj、奥が初代の1000pjです。


S1100pはデザインのブラッシュアップやマーケットの声を盛り込んで各種機能を追加されていったようですが、最も力を入れたのがプロジェクターの明るさのアップ。光量40%アップを勝ち取るために予算的にも会社に怒られるぐらいがんばったそうです。。。そうですよね、これだけ性能アップをさせるには。

今回はこのような基本性能の向上だけでなく、タッチパネルの採用で操作性の向上を追加したり、またPCと接続してサブモニタ的な使い方も付与するなど、プロジェクター内蔵カメラという独創的なジャンルのこの製品を魅力あるものにするための様々な工夫がされています。Nikonが1997年に発売したデジカメ第一号機がフィルムカメラのような形状ではなく携帯電話のような縦型カメラだったというエピソードからも伺えるように、新しいジャンルには新しく機能を再設計するというDNAがこのプロジェクター内蔵カメラにも反映されているような気がしました。
と、開発秘話的なものを紹介しつつ今回はここまで。

次回はこのあと貸し出された1100pjを弄くり回した感想と、キモであるプロジェクターについてエントリします。カタログスペック見て文句言う前に、手にとって使って見て、何が出来るのかを想像した方が絶対良いですよ!




【関連エントリ】
 ・パソコンとそれに繋がるもの デジタルカメラ

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