前回のレビュー:DELL VOSTRO 13 その1(good)の続きです。
前回は散々持ち上げたDELL VOSTRO 13ですが、完全無敵な製品などこの世にないため、どうしてもアラは出てきます。今回はそんなネガティブな部分を取り上げています。
まず重い。1.6kgという重量は13インチクラスのノートパソコンとしては頑張ってる方だと思いますが、薄さとアルミボディの塊感のせいか、持ち上げたときにずっしりと重さを感じます。実際に持ってしまえばそれほどでも無いのですが、モバイル性という点では最近の軽量パソコンと比べてはいけません。この点は参加したブロガーMTで担当の方もおっしゃっていましたが、価格と性能のバランスを取った、と明言していますので、8万を切る価格とデザインとの「バランス」を考えればコストパフォーマンスは悪くはないです。
また、前回褒めたキーボードも打鍵音は静かですがタッチがあまりよろしくない。なんとなくペラペラ、軽くチープな感じがします。これは比較対象が金のかかってるThinkPad X61だけでなく、ThinkPad X100eと比較しても感じる部分だったため、もう一息!と感じました。
そしてメモリが2Gbyte固定であること。オフィスなどの事務アプリではこれで十分ですが、設計屋さんが使う3DCADやプログラマの使う開発環境は何気にメモリ食いが多いので、ベンチャーをターゲットにするならばここは4Gbyteまで拡張できるようにして欲しかった。ベンチャーしている会社は技術屋さんもそれなりにいると思うのですが、いかがでしょうか>DELLマーケ担当の方
とまあ、あら探しすればチクチク出てきますが、価格対効果を考えれば私的には全て許容範囲内です。前回の冒頭で触れた
「故障時の対応についての考え方がスピードを求める時代にマッチしています。」
というのは、故障時には24時間以内に回収に来てくれると言うサービスがあるという点です。価格の安いパソコンなら、同じ物を2台購入して1台をバックアップ用としておく事ができます。するとパソコンの故障時にも業務を止めずに仕事を続けてることが可能ですし、上記のような保守サービスに加入すれば面倒な手間も省けます。
もちろんデータはクラウド環境やRAID機能のある外付HDDなどに保存する必要がありますが、バックアップ用のパソコンがあれば交換してすぐに作業が始められます。
ちなみに私の使っているThinkPadは部品交換ができるという強みがあります。これは長く使える仕事道具としては評価できますが、本体そのものが高価なため上記のように2台購入してバックアップ体制を作るのは難しい。ベンチャー企業などではできる限りコストを抑えたいと思いますので、そうそうThinkPadのような高価なマシンを導入するわけにも行かないでしょう。もちろんパソコンに詳しい方であれば、保守部品を用意しておくことで迅速な修理も可能ですし、部品単位の交換をすることでコストを下げることができます。しかし部品交換とパソコン交換、どちらが手間が省けるかは言うまでもありません。
上記のような理由により、このDELL VOSTRO 13はコストパフォーマンスに優れた満足できる仕事道具としてお勧めできます。ビジネスにスピードが求められる時代だからこその保守体制と、安かろう悪かろうではなく、限られた予算お腹で最大限のコストパフォーマンスを追求する。昔からDELLの製品に感じた精神をこのVOSTRO 13でもしっかりと感じる事ができました。
・・・悪い部分の指摘ではなくなってしまった。
しかも褒めちぎってるし。反省。
最後に。事務連絡で申し訳無いのですが、できれば貸していただける製品を被らないようにしていただけるととても助かります>AMN様 ThinkPad X100eと1週間期間が被ってしまったので、ちょっと触れる時間が短く悲しかったです。
以上でレビューとさせていただきます。貴重な機会を提供して下さったDELL、AMNの各企業に感謝して終わりにします。
【関連リンク】
■DELL「仕事に強いモバイルPCについて考える」に参加してきました。
■レビュー:DELL VOSTRO 13 その1(good)
■lenovo ThinkPad Edge13関連エントリ
※同じ13インチモデルですが、こちらはコンシューマを意識した結果グレア(光沢)液晶を採用したり、カラーバリエーションを展開した事でビジネス用途には向かなくなっています。
■ThinkPad X61のある生活 まとめエントリ
※比較に出したThinkPadについては、上記エントリで私の所有するX61について解説しましたのでこちらで設計思想など感じていただければ。カネがかかってる分、良いパソコンなのです。。。
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