2010-02-16

レビュー:lenovo ThinkPad X100e

AMN様の好意により、2週間ほどお借りしていたlenovo ThinkPad X100e。
この新世代ThinkPadと言えるマシンのレビューを残しておきます。

・・・とはいえ、先人達がこれでもか!これでもか!と詳細な情報をアップしていて、闘う前から戦意喪失していた自分がいたりします。そこでここでは車輪の再発明ではなく、少ない小遣いでパソコンやデジタルアイテムを購入するためにやりくりしている庶民視点で「コストパフォーマンス」ってやつを見ていこうと思います。

■機動性

実はこのパソコン、100均(というかダイソー)で打ってるスポンジケースに(無理矢理)ピッタリ入ります。
証拠写真が↓これ。


チャックを切り裂き、間口をギリギリまで広げないといけないのですが、ひっかき傷から守るだけならこれで十分。というか、本体の堅牢性に自信のあるThinkPadでなければこんな事はできません。実はこれ、X61でも実際にやっていた運搬方法です。いくら堅牢性に自信があると言っても、ひっかき傷はどうしてもつくもの。かなり奮発して購入したX61なので、それを避けるためにこんなことをしてました。

と、同じ条件で持ち運びしていたX100e、全く問題ありませんでした(当たり前だ)。ノートパソコンでありがちな持ち運び時に気を使うことなく、安心して屋外でガンガン使えます。購入された方は高価なケース買う前にぜひお試しを。

あと、ビックリだったのがバッテリーのロングライフ。

ThinkPadといえば燃費が悪い(失礼!)という印象でしたが、この大容量バッテリーなら無線をガンガン使っていても4時間ぐらい持ちました。通信って電力食いですから、この悪条件でこれだけ持てば合格です。


1.5kgと重いのはご愛敬ですが、普通のネットブックよりバッテリーが持つので、ACアダプタを持たなければ総重量はどっこいどっこい。かさばるACアダプタ持たなくても済むってのは大きいです。

■性能

同クロックのAtomプロセッサのネットブックと比較して、明らかに速い。これはCPUだけでなく、グラフィック周りの処理速度やデータの転送速度が速いことが差となって現れていると考えられます。ちなみに性能のスコアはこんな感じ。Atomのネットブックじゃ出ない数値です。



CPUがマルチコアの時代になった時、これからは動作周波数が全てではないと言ったIntel社。今度はAMD社がそれを証明してくれています。今の制約だらけのIntelのプラットフォームじゃこれは真似できないでしょう。と、影ながらIntel社の奮起を促してみたり。


■デザイン

今回借りた機種はThinkPadの象徴の黒。高級感こそ無いですが、従来のThinkPadとして持ち運べます。そんなわけで、より一般ウケを狙った赤とか白については、そんなわけで持ち運んだ時の印象は分かりませんでした。

機能的なデザインについては、天板の強度を高めるために外側に3mm膨らませているとか、周囲の穴を極力減らして強度を高めるとか、今までのエントリで言及してきた内容を感じる仕上がりでした。

あと、このサイズでタッチパッドを採用したことについては時代の流れでしょう。ボタンが本体の端に付いてるので押しやすいのですが、誤って押してしまう可能性も。良し悪し、てところです。私はトラックポイントオンリーで使っていたのですが、それだと指が引っかかってるのが気になりました。面一のほうが良かったかも。

■キーボード、トラックポイント、画面

キーボードは散々いろんな方がレビューで触れられていますし、私も書いたので簡単に。

凄く静かです。カシャカシャ音が全くしません。
おそらく使い込むと、あのX21のようなまろやかな「ポクポク」というソフトな入力タッチが楽しめます。
くそ、X61はここだけは大きく負けてます。このキーボードだけ、ちょうだい!!!

トラックポイントは背が低くなってる関係で、ほとんど邪魔になりません。画面保護のため下げたと言うことですが、怪我の功名と言うべきか、「アレが引っかかるんだよ」という方にも試して欲しいと思います。

後は画面。綺麗です。
ただちょっと明るすぎるかな?とは感じます。設定次第でなんとかなるかな?

■統括

で、私が買うかどうかと言えば、X61が壊れたら買います。
残念ながらカネのかけ方が違うので、X61を捨ててまで購入には踏み切れませんでした。


しかし現状のラインアップでブッチギリに安く、それでいてThinkPadクオリティ。なおかつサイズは最小の部類に入りますから、ノートがメインでない、もしくはネットブックで十分だというライトユーザーならお勧めの逸品です。

今回は分解の自粛が条件だったため画像は載せませんが、HDDやメモリへのアクセスも容易に出来るため、その辺のネットブックと違い長く使えるのもポイント。こういう細かいところもThinkPadクオリティ。

安かろう、はあちこちに感じます。

しかしアイデアと情熱は、高級ThinkPadに負けていない。

従来のThinkPadがレクサスなら、新世代ThinkPadは庶民に優しいトヨタ車。手間や材料は違えど、その設計や製造に手抜きは無し(今、リコールで熱いので例えに使いにくいのですが・・・)

そんなX100eが生産が追いついていないというのはとても納得です。

というわけで、出張で持ち運ぶ方。ネットブック買うならこっちをお勧めです。ぜひThinkPadクオリティを感じてあげてください。

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