2010-02-15

B5リアルモバイル+ThinkPadキーボード+トラックポイントという唯一無二の組みあわせ

私は公私ともにThinkPad、というかThinkPadのキーボードを愛用している。職場ではlenovoトラックポイントキーボード、自宅のテレビ録画用デスクトップパソコンではLenovo ThinkPlus USBトラベルキーボード ウルトラナビ付を、そしてメインマシンとしてThinkPad X61というように。目の前には常に黒いあのキーボードがある。

その中でもメインマシンのThinkPad X61は欲しくて欲しくて、やっと手に入れた一台でもある。仕事道具として、遊び道具として、そして自らを高める道具として。今やこのX61という「道具」抜きに私の生活は語れない。


今回はThinkPad X61の「道具」としての価値の源である、キーボードとトラックポイントについて語ってみようと思う。

X61は現行のX200となり、4:3画面を採用しているために横方向に窮屈なレイアウトとなっている。しかし安易にファンクションキーとの組み合わせでキーを削減することなく、サイズを削るキーは大胆に削り、重要なキーは可能な限り大きくと、メリハリのついたレイアウトを採用することでフルキーボードの使い勝手を実現している。これは使えば使うほどその知恵とアイデアが理解できてくる、味のあるものに仕上がっている。


たとえば、X6系から追加されたWindowsキー。このキーが追加されたことにより、レイアウトはさらに困難になったと思われるが、「これでもかっ!」と小型化されたWindowsキーに開発者の強いメッセージを感じてしまう。ホームポジションから下に指を滑らせると小指の位置に小指一本分のWindowsキー。これはデザインと使いやすさを両立する上で、使い方さえわかれば問題ないという意図ではないだろうか。まさしく「贅肉をそぎ落とした」キーと言えるだろう。


また、2.5mmとノートPCとしては深いキーストロークと、柔らかさと堅さのブレンドが絶妙な打鍵感を持つ。その打鍵感が産み出す「ポクポク」というソフトな入力音は、深夜webに掲載する記事やブログを作成する私にとって打鍵の心地よさと静かさを両立する必須のアイテムとなる。このX61には代々受け継がれたキーボード入力に対するこだわりがサイズの制約に打ち勝っているのではないだろうか。

B5ノートというリアルモバイルサイズの制約の中で、いかにユーザーにストレスを与えることなくフルキーボードの快適さを提供するか。そのために積み重ねられた知恵と努力が、文字を打てば打つほど見えてくる。

それをアシストする絶妙な「脇役」がトラックポイントだ。はじめて触れた560Xでは面食らったこのポインティングデバイスは、ドラフトを手なずけることではじめて魅力を増してくる。速度を変え、意のままに動くマウスカーソルは置いた手を動かさずに済むユーザービリティと併せ「怠け者」である私に代え難いものとなっている。X61ではタッチパッドもないため親指の移動で引っかかりを感じることもない。


ThinkPad X61はこの2つの入力デバイスを持つ事で、私の思考を巡らすのに最適なツールになっている。

もちろん弱点もある。このX61は小型ボディに標準電圧のCPUを詰め込んだことにより、熱対策に非常に苦労していが、それは打鍵にもパームレストの熱として影響している。マイナーチェンジ前のX60と比べ、側面のスリットを追加したX61は良くなったようだが、それでも長時間負荷をかける作業をしているとジットリと手が汗ばんでしまう。それすら考え抜かれたキーレイアウトと快適なキータッチが手に入るなら(私は)我慢できてしまう。

他社にも、ThinkPadに負けないほどの魅力を持つノートパソコンはある。たとえば優れたバッテリー持続時間を持つもの、究極の小型化を追求したもの、薄さの限界にチャレンジしたもの、デスクトップに負けない性能を持つもの。

しかしキーボードとポインティングデバイスで選ばれるパソコンは、他にはないのではないだろうか。この世に生を受けてから、1度も浮気することなく独自の操作性を追求したモデルで、かつこれだけの長寿命シリーズは私の知る限りThinkPadを除いて他にはない。

かつてIBM製だったThinkPadは、非常に高価でなかなか私用マシンとするのが難しかった。しかしlenovo製となってからは、コストダウンと高品質を両立させ、より道具としての価値を磨いているように思える。

その道具としての魅力を最も具現化しているのがこのキーボードとトラックポイントであり、これがある限りThinkPadは道具としての魅力を増し続けていくのだろう。



※今回はThinkPad レビュー・コンテスト応募用エントリのため、いつもと毛色が違います。ご容赦を。

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