金曜日からモバイルプリンターの活用方法を考えてて、想像以上に壁がでかいことを知った。そもそもホームプリンタなんて基本年賀状印刷マシンで、ついでにPDFなんかをちらちらっと印刷する程度しか使われない。
提案するのが想像以上に難しい。 |
写真の印刷も、インクが切れて交換時にそのインクの値段に「高っ!」と言われ、そこで止まってしまうはず。いくら一枚当たりの単価が安くても、支払い時のコストが高いと高く感じられてしまう。そのあたりは携帯電話屋さんがよく知ってる。タダでばらまき、あとでがっぽり回収。これが今の基本。
そもそも写真をプリンタでちゃんとプリントしようとするとそれなりに手間もかかるし面倒なんよ。失敗もするし、ノズルも定期清掃が必要だし。常時印刷してるならその手間もあまりうざく感じないけど、たまに動かすだけだとすんごく冗長に感じるはず。なら店頭DPEでいいじゃんか、と。
プリクラとか店頭のお手軽DPEがなんで生き残れるのかというと、みんなでワイワイ言いながら写真を撮り、加工するという印刷や加工以外の楽しみがあるからだと睨んでる。あくまでもプリントは「コミュニケーションツール」として使われているだけであって、プリントそのものは主目的ではないんよ。
そのあたりをはき違えるとマーケティングは崩壊するような気がする。少なくとも普及品よりランニングコストが高くなる仕様は多分NG。ユーザーはメーカー開発担当者の想像の10倍ぐらいランニングコストにシビアなんよ、と。
じゃ、そこをどう超えるかというと撮影からプリント後の楽しみまで一貫した「おもてなし」を提供することが必要でしょう、と思うのです。これは写真に関連するすべての製品に対していることなのですけど。
まず、被写体の提供。カメラを使いたくなる撮影の場を用意する。
次にそれを撮影するカメラ。スマホや携帯カメラは多くの人のてもとにあるので必要に応じて高倍率・多機能なコンデジやどんな状況でもきれいに写せるデジイチ・ミラーレス一眼を使う。
デジタル写真術で撮りまくった写真はおもいでばこやジュエリーボックスのようなデジタルフォトアルバムで管理する。
まずは写真を簡単に見られるようにしないと始まらない。 |
いいな、と思ったものを初めてプリントする。そこには多くの家庭にある複合機を使えばいいし、パーティ会場や友人宅でプリントするようなヘビーユーザーにはモバイルプリンターがあればいいい。
シールとして印刷すると活用の幅がぐっと広がる。 |
スキャナもあると撮影画像を加工するのにより楽しみが広がる。SnapLiteのようなスマホを高機能スキャナにする製品や、電池駆動でスマホとダイレクトに繋がるiX100のようなモバイルスキャナを使うのもいい。
取り込む理由があって初めて価値が生まれるスキャナ。 |
スキャナで取り込んだ画像とデジタル写真を合成・加工するにはパソコンなどにデジタルフォトアルバムで厳選した写真を取り込み、加工する。そのためにレタッチソフトがある。ただし最近はタブレットやスマホアプリでお手軽レタッチできるものがあるので、これを使ってもいい。加工したものはまたデジタルフォトアルバムへ取り込み、まとめて管理する。
何度も見返して初めて価値がわかるデジタルフォトアルバム。 |
そうやって「何度も見返す」写真が増えれば、印刷する楽しみにやっとたどり着く。大切な一枚を2L程度の大きさに焼き、フォトフレームに入れて飾ったり。イベントの写真はwebから操作でき、レイアウトやデザインを半自動で行ってくれるフォトブックのサービスで形にしたり。
もちろん、そんな写真が増えれば年賀状に写真を入れよう、という気になれる。
触れないと、作らないと良さが伝わらないフォトブック。 |
ここまでやらんと、写真ビジネスのマスは広がらない。
つまり写真に関連するメーカー各社は少なくともこのフローの縦方向では余計な陣地取りをしてる場合じゃねぇ、と声を大にして言いたいのです。いいからとっとと他社と手を組んでいろんなアプローチを仕掛けろよ、と。
売り上げ下がってんだろ?カメラメーカー。
売れねぇんだろ?プリンタメーカー。
まだマスがあるうちに、手ぇ打ってくれよ。
あんたらに繋がるいろんな製品造ってるメーカーは声かかるのを待ってるぜ。
ビジネスってのはつなげてナンボだろ?どんどん繋がれよ。
今日はそんな書き殴りな感じで。
これ清書してコンテンツにしたいなぁ。
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