2013-05-15

【レビュー】ThinkPad X230 その1 「ノートパソコン」としての矜恃

今回はThinkPad X230をお借りしています。



ThinkPadのXシリーズと言えばモバイル用ノートパソコンの代名詞で、私もX61という4:3液晶のものとX220 Tabletというタブレット変形機能を持つ製品を所有しています。

どんなに良いタブレット端末用キーボードができても、快適なエディタ環境がないAndroidやiPadで現行書く気になれない。多分そんなの推してる人は、文章のレイアウトや画像挿入まで考えないで済む偉い人か、縦書き必要ない人ではないかと。ただ文字書くだけなら俺でもスマホでも原稿は書けます。

しかし、文章を流し込まれるレイアウト見ながら調整したり、画像を差し替えながら検討したりするのにはWindowsパソコンが一番楽です。iPadもNexus7もWindows8タブレット端末も全部試したが、その結論はこうなりました。

タブレット端末ならどこでも書けるという人がいますが、私は電車の座席や移動中に原稿なんて書けません。いいとこネタ出しか校正止まりです。ネタ出しはOneNoteやEvernoteで行いますし、校正はSkyDriveに放り込んであるWindowsパソコンで書いた原稿をチェックするからです。

しかし、作業を完結させることはできません。 モバイル環境で物書きする人で、ノートパソコンから離れられるにはかなりのトレーニングをつむ必要があるんじゃないの?とか思う。その学習コスト考えたら軽い長時間駆動のノートパソコンとテザリング出来るスマホ持つって選択肢のほうが現実的だと思う。だいぶ無駄金使った結論。

タブレット端末が進化してる間に、同じようにノートパソコンも進化してた。X230を2、3日使っただけでカルチャーショック受けたし。仕事の物書きするのに、これの大容量バッテリーモデルとスマホ、モバイルバッテリーがあれば多分タブレット端末は自宅に留守番になる。目的が違う。

タブレット端末がiPad以降、大型化ではなく7インチサイズのような小型化方向にシフトしつつあるのはこういうところも見逃せないでしょうと。今のハードウェア技術で、長い時間手に持ってどこでも快適に読み続けられる端末作るのはこれぐらいのサイズが限界なんだよ。みんな読むために使ってるの。

補助的な文字入力機器としてのタブレット端末の素晴らしさはむしろ声を大にして宣伝したいし、タブレット端末が切り開く未来はパソコンができなかったところまで進んでいる。ただ、仕事で物書きに使うためには現時点では実用に耐え得るものではないかな、と。まだおもちゃか非常用でしかない。

しかし最新のノートパソコンは長時間駆動と洗練されたOSとソフトウェア群、モバイル通信環境の発達によって殆どのプロの物書きに応えられる、場所を選ばす仕事が出来る道具として完成したんじゃないかと思う。X61では、まだそれができなかったけどX230なら出来る。

そんな事をまず感じつつ、レビューを続けます。次回は外観と基本的な性能のチェックです。

こちら。


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