2013-02-11

【レビュー】DELL XPS12 その3 心強い「旅パソコン」

さて、XPS12のレビューも3回目になります。今回は「旅パソコン」としての可能性について書いてみます。


さて、まずXPS12が旅パソコンとして非常に優れている事を書く前に、私の旅パソコンの定義を書いておきます。

・薄いこと
・奥行きのない場所でも問題無く使えること
・暗い場所でも使えること


これが最低限求められる性能になります。
あえてこれにつけ加えるとすれば、


・バッテリーライフと性能のバランスがよいこと
・出来る限り画面が大きいこと
・軽いこと

の6項目が条件となります。
それではそれぞれの条件の理由と、XPS12がそれを満たしているかどうかをチェックしてみましょう。

■薄いこと

旅パソコンは、パッキング時にどれだけ邪魔にならないかというのが大きなポイントになります。後述する「出来る限り画面が大きいこと」の条件を満たすためには底面積の大きさはある程度妥協が必要になるため、結果「薄さ」が求められる事になります。

DELL XPS12は画面回転のギミックを備えつつ、18mm以下(画面サイズが14インチ未満の場合)と定義されるウルトラブックの規格をクリアしています。そのためスーツケースや鞄の空きスペースにすっと潜り込ませることが出来ます。

また、ここで注目しておきたいのはタブレットモード。手元の鞄に潜り込ませておけば、空港や電車の待ち時間にサッと取り出して、公衆無線LANにタブレットモードで繋いで使うことが出来ます。

重量があるので手持ちはきついですが、椅子に座ってるなら膝の上に載せられます。パソコンは幅をとりますが、XPS12のタブレットモード縦持ちなら左右の席を気にせず使うことが可能です。

付け加えれば、本体の剛性感が高いこともこの薄さをメリットにしてくれます。カーボンとアルミ削り出しで武装した筐体はねじれ合成がとにかく強く、バックパックに突っ込んでいても殆ど心配を感じられません。また、画面をキーボード側にしておくことが出来るので、タブレットのように重量増の原因となる頑丈な画面カバーも不要です。

私はこすれ傷防止のキルティングの簡素な鞄に入れただけで旅行中常に持ち歩いていました。

■奥行きのない場所でも問題無く使えること

新幹線や飛行機など、旅パソコンを置く場所は奥行きのない場所が多いです。ホテルの机も狭いので、やはり奥行きは無いに超したことはありません。

XPS12はヒンジが本体ギリギリの位置におくなど、12.5インチとモバイルパソコンとしてはやや大振りな画面に対しての底面積が少なくなる工夫がされています。こういう狭いところにもギリギリ収まる大きさです。



また、あの画面の回転ギミックがこのような狭い場所で有効なのです。例えば文章を書いていて、その推敲をするのにタブレットモードに切り替えたくなった場合、画面を回転させるのに奥行きが殆ど不要なのです。



もちろん元に戻すのにも同じ事が言えます。

さらに座席を大きくリクライニングされて画面が開けない場合には、最初からタブレットモードで使えば問題になりません。



1月に旅行した際、この画面の回転ギミックのおかげで快適にパソコンが使えました。

■暗い場所でも使えること

旅行すると、パソコンが使える場所は飛行機のフライト中や暗い室内灯のホテルなど、何気に暗い場所が多いです。そのためブラインドタッチが出来ない私にはキーボード灯が欠かせず、これを標準装備しているThinkPad X61を長いこと旅パソコンとして愛用していました。

しかしXPS12にはバックライトキーボードが備わっています。そんな無粋な機能は不要です。しかも文字キーを大きくゆったりと取ったアイソレーションキーボードは、クリック感の大きなタッチと相まって確実なキータイプを可能にします。

細かなところでは電源ボタンにも点灯機能があります。暗いところでもスイッチを入れた瞬間「ポヤ~ン」と光って起動をお知らせしてくれます。かわいいです(ん?)。

もちろんタブレットモードならそんな心配は全て不要。ビューアとして使うときはくるっと画面をひっくり返しておけば、バックライトキーボード分の消費電力もカットできますしね。

■バッテリーライフと性能のバランスがよいこと

これは出来れば「長いバッテリーライフ」としたいところですが、性能を上げればバッテリーが持たないという点でこうしました。

ちなみにWindows 8パソコンで最もバッテリーが持つのは、Atom Z2760を採用したARROWS Tab Wi-Fi やThinkPad Tablet 2などのタブレットです。公称10時間over、実働8時間はあのiPadと互角。

しかし性能的に重い処理が厳しい。私は旅先で大量の写真を外付HDDに取り込み、加工します。そのためAtomでは少し非力なのです。

このXPS12はCore i5もしくはCore i7を採用しているので性能的には全く不満が無く、バッテリーも無茶な使い方をしなければ(私の所有しているものは)4時間程度持ってくれます。旅行中はコンセントがないところでヘビーに使うことはあまりないので、にこれだけもてばとりあえず十分です。

■出来る限り画面が大きいこと

これはモバイルパソコンの永遠の課題です。個人的には画面サイズが13インチ程度がギリギリで、各社もモバイルモデルは大抵lenovoのThinkPad X1 Carbon touchやDELLのXPS13、Macbook Air 13など、13インチ台で収まっています。

XPS12は画面の回転ギミックがあるので縁がどうしても太くなり、12.5インチとやや小さくなっています。しかしフルHDの解像度と併せ、それほどそれらの機種との差は感じません。

■軽いこと

これがXPS12の、旅パソコンとしての唯一のアキレス腱です。
とにかく重い。

それでも6項目中5項目をクリアしているXPS12は、現在(2013/02現在)のタッチパネル採用のWindows 8パソコンの中で、どれか1台旅パソコンを選べと聞かれたら確実に候補としてお奨めできる一台です。

旅行にパソコンを持ち運ぶ方、ぜひ検討候補の一台に加えてみてください。きっと悩まれると思いますよ。



→まとめエントリはこちらからどうぞ。


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