実はWindows 8はマウスとキーボード操作を想定された従来のPCソフトと、タブレットモードの操作を主体としたWindowsストア経由のアプリが混在するOSです。そのためアプリを切り替える度にPCモードとタブレットモードを切り替えたくなる、という特性があります。
そのため、PCモードとタブレットモードは出来る限りスムーズに移行できた方がストレスが少なく、かつどちらのモードも妥協しない作りであることが望ましいのです。
それを踏まえてXPS12を見ると、非常に素晴らしい。
実は正直なところ、XPS12画面回転のギミックを雑誌か何かで見たとき、「へぇ、何でそんな重量のかさむ面倒なギミックを採用するのかな?」と正直思ったものです。
キーボードと画面の分離機能を持たずPCモードとタブレットモードを行き来できる製品は大きく分けて2種類有り、PanasonicのLet'sNote AXやlenovoのideapad yogaシリーズのように画面が360度回転するものと、SONYのVAIO DUO 11や東芝のdynabook R822のようなスライド方式のものとなっています。
前者のスライド方式のものは、モードの切替が素早く行えるためそれぞれのモードを行き来しやすいのですが、ノートPCと全く異なる機構を備えるためか価格が高いものが多く、また重量もそれなりになっている印象があります。
また、画面の角度も基本固定、もしくは制約があるため、反射を画面角度で調整できません。しかもタッチパネル画面は光沢画面が殆ど。結果として室内灯を反射しやすい屋内での利用が難しいときがあります。
後者のものはノートPCとしての使い勝手を犠牲としません。Let'sNote AXなどは非光沢液晶を採用しまさしくビジネスノート然としています。重量もスライド方式のものよりは軽くなっています。
しかし回転ギミック分は画面の開閉時に場所をとるので、電車やカフェなど狭い場所でのモード移行がちょっと難しいです。また、キーボードが背面にあるのはタブレットとしてはやはり手触りが悪い。
しかし、このXPS12は通常のノートPCのようなヒンジ機構を備えつつ、画面だけ
「くるりんぱ」
と回転させるため、モード切替が楽で、かつノートPCとしての使い勝手も良いという両者のいいとこ取りのような機構なのです。ただ奇をてらっただけでは無いのがDELLらしい。
飛行機の狭い机でも、電車の座席でも、ノートPCからタブレットに移行するのも画面下側を押して「くるりんぱ」とするだけ。狭い環境でも簡単にモードを行き来できます。
これに気付いたとき「ビリビリ」ときてしまったのでした。
さて、次回はこの特性を生かした「旅パソコン」としての可能性について書いてみます。
→まとめエントリはこちらからどうぞ。
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