2014-10-23

【レビュー】lenovo ThinkPad X240 その2 X240とX230の比較

lenovo ThinkPad X240のレビュー、2回目は前モデルであり、私自身の愛機であるX230との比較です。PCとしての性能は構成によることと、さして大きな違いはないことからここでは外観と使い勝手に絞ります。前回はこちら。

左がX230、右がX240。
 上の写真のようにフットプリント(底面積)はほぼ同じです。ただし厚みはX240がやや薄く、そしてやや軽い。液晶の質もあまり差は感じません。

厚みは変わらないが仕上げが異なる。

ただ、ほぼ伝統となっていた前面の傾斜が無くなりスクエアになりました。これには理由があるのですが後述。ちなみにこれが私がX230にした理由の一つです。


前面が傾斜したX230は、ここいてをおいても角で手に後も残りませんし、痛くもないです。パームレストが小さいXシリーズではとても重要なポイントでした。


ところがX240はほぼ角ばった形に。一応理由はあります。
それはパームレストの面積の拡大。


比較するとこのようにかなりの差があります。伝統の7列キーボードをあきらめた事でレイアウトに余裕が生まれ、パームレスト面積の拡大に寄与しています。それはもう一つのメリットにもつながってます。


X230まではトラックポイント用の独立ボタンもあり、タッチパッドは非常に狭いものでした。しかしタッチパッドを多用するWindows 8ではこれでは操作が厳しい。


そこでボタンを一体化し、大型化したパームレストいっぱいにタッチパッドを配置しました。ただしトラックポイント多用派な自分には、この一体化したボタンが少々使いづらい。これもX230を選んだ理由でした。

使ってみたら慣れましたけどね。

あと、ヒンジも変わってます。今までのようにボディ側ではなく、画面側にヒンジがあります。


差がわかりますかね?
下の2枚の写真のように、画面の動き方がこれにより大きく変更されています。
X230は奥行きがあまりいりませんでしたが、X240は場所をとります。
ただし、薄型化するならこの方がいい。
そう、薄型化と使い勝手のトレードオフなんですね。



見て分かるようにアクセスコネクタも減ってます。
USBは3>2、アナログRGBは廃止。カードスロットもなくなりました。
薄型化と合成のトレードオフなのでしょう。

背面も大きく変わりました。
メモリやHDD交換が容易なのがThinkPadの特徴で、左側のX230のようにメモリ部分だけが空いたり、HDDはふたを外すだけで交換できるようになっていたのですが、X240ではアンダーパネルと一体化されてしまったのですべて外す必要があります。

見た目はすっきり。
これにはもちろん理由があり、一体構造のほうが部品数が少なく、剛性も出しやすいので軽量化ができるのです(殆どのパソコンがこういう構造なのはこれが理由)。その分、排熱・排水用の穴も増やすことができています。



ただしアンダーパネルを外せばHDDやメモリの交換は容易になっている。
このあたり、設計者の苦慮が見え隠れします。

底のゴムの構造も衝撃吸収タイプから一般的なものに。
衝撃吸収タイプは使っているうちにへたってしまい意味がなくなるので、これでいいと思います。

X240はごく普通。

X230は中央が衝撃吸収のため浮いている構造。
あと、ついにキーボードライトが廃止されました。
X230ではバックライトキーボードとキーボードライトが選択できたのですが、X240はフラットな画面パネルの構造上難しかったのでしょう。手元を照らすライトは別付で用意しなければならなくなりました。

光量もあり、ちょっと書類を見ることもできた。

X240にはない。

ただしキーボードライトの明るさは十分。
キーボードのタイピングは従来通り快適。
剛性はたっぷりとあり、安心感は抜群。
もった瞬間の手触りも素晴らしい。

薄型化、軽量化というモバイルのメリットを伸ばすために、従来踏ん張って実装していた機能のいくつかを手放した。それがX240という製品です。

もちろん、それらは使う頻度は少なく、また外付けで何とかなるものが多い事も事実。

「全部入り小型メインマシン」

から

「拡張すれば全部入り小型メインマシン」

と変貌したのが、このX240だと思うのです。

もう一回、細部についてエントリを書くかもしれません。

当製品のまとめページはこちらです。 > 【まとめ】lenovo ThinkPad X240



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2014-10-22

【レビュー】lenovo ThinkPad X240 その1 X240は正当なXシリーズの後継者なのか?

lenovo ThinkPad X240 をお借りする機会に恵まれたので、レビューします。

薄いです。でもちゃんとThinkPadです。

この製品ははじめてタッチパネルを採用した12インチサイズのThinkPad Xシリーズです。
Windows 8発表以降、数々のタッチパネル採用パソコンに触れてその有用性を体感し、「Xシリーズもタッチパネルをいつ採用するのか」とずっと心待ちにしていました。

しかし、その期待は大きく裏切られました。タッチパネルの採用とともに、ThinkPad Xシリーズが長らく受け継いできた各種特徴の多くを切り捨てたからです。
そのX240の発表を見て、即座に今のメインパソコンであるX230を購入したのです。

時は流れ、今一度この製品と向き合う気になり、お借りして使ってみました。
その結論は、これもまたXシリーズの特徴を引き継ぐ製品だった、ということです。

まず、そのサイズ感は全く損なわれていません。

フットプリント、展開時の高さなど左のX230とほぼ同等。
ノートパソコンの生命線の一つでもある、堅牢なヒンジも健在です。

鈍く光るヒンジが強度の高さを主張する。
排水機能も健在。穴だらけのボディからこぼした水分を逃がします。
ミズナラほぼ問題ない状況を生み出す仕組みです。

ジュースやコーヒーならもちろん入院ですよ!
外にも堅牢性や耐久性、キーボードの打ちやすさ、過酷な条件でも使える様々な工夫などThinkPadならではのものです。

ただし、変わってしまったことは否めません。多くの「Xシリーズ」らしさは手放しています。

そのトレードオフで失った分、何を得たのか。
その得たものが、ユーザーにどんな価値をもたらすのか。

次回のX230との比較でまずはそれを書いてみます。>こちら。

当製品のまとめページはこちらです。 > 【まとめ】lenovo ThinkPad X240

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2014-10-14

Pocket WiFi S (S31HW)のような小型スマホは不要なのか?

長らく放置してたPocket WiFi S (S31HW)まとめエントリをクローズさせるために、エントリを起こします。



さて。

大型画面のスマホ全盛の時代、Pocket WiFi Sはいつの間にか姿を消しました。
もちろんこれは新興国のローエンド用機種だったので貧弱な性能であったことも理由でしょう。
日本のようにたたき売りでスマホが販売されるご時世、わざわざこんな貧相な性能のスマホは購入する理由がありません。

しかし、画面が大型化したスマホを使っていても、きっと物足りなくなるのではないでしょうか。
もっと大きく、と。

ファブレットと呼ばれる5インチ以上7インチ未満の「それタブレットやん!」なスマホがそれを物語ってます。

で、大きくなったスマホはカバンの中で邪魔になり、他の荷物を駆逐し始めます。
カバンも大型化します。

さて、ちょっとお出かけしたい。
そんな時、無粋にでっかいスマホを持ち歩くのはどうなんでしょうね、と。

今、私はiPhone5cという4インチの画面のスマホを使ってます。


これでもまだ大きい。
ホントは旧世代のiPhoneやiPodtouchの3.5インチのモデルが欲しいのです。

本体はひび割れているのでケースだけ。
手にすっぽりと入り、ちょっと使いができればいい。
スマホって、そもそもそんな使い方をするものだったんじゃないですかね、と。

量は売れないかもしれないけど、堅実な購入層をつかめると思うのですよ、小型画面のスマホって。
ぜひこのPocket WiFi Sのような小型スマホがまた世に出てくることを祈りつつ、Pocket WiFi S関連のエントリを閉じたいと思います。

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2014-10-09

【まとめ】Nikon D5300

まとめづいたこの勢いで、我が家で(パソコンとスマホ、タブレットを除けば)最も活躍しているガジェット、Nikon D5300をまとめておきます。

というか、まともなレビューを書いてないので更新中ということで。



【フラッシュレビュー】アマチュア用デジイチの一押しカメラ、Nikon D5300

D5100からのキープコンセプトなので間違いなくお勧めなのです。

【デジカメ】D5300を購入の方向で検討中。Nikon D5300

この後、12月末にレンズキットの18-140VRを購入しました。
18-140VRは重量とサイズ、倍率など非常にバランスのとれたレンズです。
各社がこの倍率(18-135)に手を出すのがよくわかります。

ただ、この直後に故障した18-200VRの修理後はD50用レンズとして稼働中。

D5100は手ごろな値段で友人に引き取られていきました。

【比較】Nikon D5300とD3200の外観の感想(D5100ユーザーとして)

D5XXXとの比較はこちらからどうぞ。
カーボンモノコック構造という「お前はF1か?」と突っ込みたくなるこの製品は、D5100やD5200と比べてカタログスペック以上に軽く、小さく感じるカメラです。
細部のディティールはこのエントリに凝縮しているのでじっくりと読んでみてください。

【関連リンク】
 【まとめ]デジタル一眼カメラ
 ※各社のデジイチのレビューをまとめています。

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ずいぶん値ごろ感が出てきたこのカメラ。
検討されている方は、2014年10月16日から始まるキャッシュバックキャンペーン(~11月末)で買ってしまうのもありかもしれません。

買うなら間違いなくこのレンズキットを。どんな場面でも力を発揮してくれるユーザーフレンドリーな逸品です。


望遠が欲しくなったら70-300VRを追加すれば鉄板です。
デジイチを初めて買った方には「ちょっと高いなぁ」と思われる値段(5万強)ですが、一度買ってしまえば丁寧に使う限り長く使えます。


また、ヘビーに使いそうなら予備バッテリーは必須です。
何でもよく映るので、たくさん撮ってしまい想像以上に電池を使います。
出来れば安心の純正を。

Nikon Li-ionリチャージャブルバッテリー EN-EL14a
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2014-10-08

【まとめ】Acer W3-810

Windows 8 タブレットというジャンルを切り開いたパイオニア、Acer W3-810のまとめです。


結局購入エントリを書いていませんが、買いました。
モデル末期の投げ売りで。

正直な評価としては、既に第二世代もそろそろ第三世代に切り替わろうかというご時世なのでそちらを買うことをお勧めします。特に液晶が辛い。容量もつらい。性能も総じて辛い。

でも、その基本方向を指し示したこのマシンの存在意義は大きいものだと思います。
このおおきさでWindowsが動く。それにすべての価値があります。

【ちょっと気になる】8インチのWindows 8タブレット Acer Iconia W3-810 買うべきかどうか。

そのまんまでしたね。
性能よりも容量不足、メモリ不足が痛いのが8インチタブレットです。

【比較記事】Acer Iconia W3-810とNEXUS 7のちょっとした比較

結局、Nexus 7と2台持ち歩く羽目に。
ただしノートパソコンと併せて持ち歩くことを考えるとずいぶん軽くなりました。
あと一息。

【フラッシュレビュー】8インチのWindows 8タブレット Acer Iconia W3-810

購入後、すでに1年が経とうとしていますが評価はこのまんま。
殆ど稼動していませんが、いざという時の非常用として重宝しています。
ただ、ちょっと重い。

今なら安価なMiix 2.8、もしくは高性能なThinkPad 8がお勧めです。
これらはそのうちレビュー予定。

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費用対効果でいま最もお勧めできるのがこの製品。
とりあえず欲しい、というレベルならこれで決まり。


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ノートパソコンの代用として、とまで考えるなら今度はこの製品が唯一の選択肢。
CPU性能、ストレージ容量、そして周辺機器の充実度。
ThinkPadブランドは伊達じゃないぞ、と。

2014-10-07

【まとめ】PENTAX K-3

最近まとめ作成をさぼってることを反省し、ぼちぼちまとめが必要な製品をまとめていきます。

今回はPENTAX K-3。


645Dという中盤お化けカメラを除けば、PENTAXブランド最高峰のフラッグシップなカメラです。

万能レンズ付きの18-135WRセットモデルが大体18万円。
フラッグシップといえば安いけど、それでもお高いカメラです。

仕事柄、バリアングルモニタが超絶便利&どんな機器でも2台持ちができない(平等に愛を注げない)ためD5300から動けないでいますが、もしD5300にバリアングル液晶が無かったらすぐ乗り換えてます。それぐらい「使うとわかる」カメラです。いや、GPSは欲しいけど。あとWi-Fiも<つまりD5100だともっとハードルが下がる。

パッと見、APS-Cデジイチとしてはごつくて重いカメラいなぜ惚れ込むのか、以下のエントリから理由をどうぞ。

【本体編】

本体についてはこちらの2本をどうぞ。

【レビュー】PENTAX K-3 究極のフィールドカメラとはよく言ったもので。

 自分のブログには珍しい長文です。
 後述のイベントに参加して感じた感想も交えつつ。
 初心者お断りな漢カメラでもあることを補足しておきます。
 はじめてのデジイチならK-50からどうぞ、と。

【レビュー】PENTAX K-3について、つらつら。

 上のレビューの補足的なエントリ。
 D5300とも比べつつ、良いと感じたポイントを羅列しました。

【単焦点編】


Kマウントの単焦点レンズとセットで借りた際のエントリ。
+コンデジの定価ぐらいで購入できる単焦点レンズがあると、世界が広がります。
ただ、写すだけなら先にフラッシュが来るんですけど。
このようなシステムはメーカーごとに異なるので、そろえるときはそのメーカーで良いか?と門する必要があります。少なくとも浅く単焦点まで踏み込むなら、PENTAXという選択肢はかなりありです特に自然の撮影に出かける・旅行に持ち出すのなら。

【レビュー】PENTAX K-3とDA50mmF1.8

 その1 レンズの力

 K-30ユーザーである義弟を引っ張り出し、そのレンズの威力を思い知ってもらってます。
 ちなみにK-3と比較すると正直ちゃちいのですが、K-50あたりになると防塵防滴と
 視野率100%のペンタプリズムファインダーがついてきて微妙になります。
 結局使い比べると全然違うんですけど。

 その2 単焦点に踏み込むのならPENTAXはお財布に優しい。

 PENTAXの単焦点レンズのコスパについて。
 もちろん高いほうは高いです。

 その3 明るい単焦点は初心者には難しい。

 単焦点は「面白い」ということで。
 
最後はイベントのレポートです。

 【ブロガーMT】PENTAX K-3の発売日前タッチ&トライに参加してきました。

  前編 後編

 メーカー開発者の愛を感じ取ってください。

発売から一年たちかかっくも落ち着いてきて、、某Yカメラの店員さんに「フラッグシップ機はモデルチェンジに2年はかけるのでまだまだ最新版ですよ」と太鼓判押してもらっています。

K-30のヘビーユーザーなら間違いなくお勧め。
K-50で物足りなくなった人にも鉄板でお勧め。
他社デジイチに物足りなくなり、まだシステム揃えてない人には18-135WRキットがお勧め。

「究極のフィールドカメラ」

って看板は伊達じゃないし、ブロガーMTで触れた操作性のこだわりは使えば使うほどありがたいものです。ぜひ触れてみてほしいなと。

そんなわけで当まとめはおしまい。

【関連リンク】
 【まとめ]デジタル一眼カメラ
 ※各社のデジイチのレビューをまとめています。

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2014-10-04

【まとめ】Panasonic プライベート・ビエラ

(内容変更)
当初はこの製品のイベントまとめでしたが、製品エントリのまとめに切り替えました。
この製品、久々に使ってから評価が赤丸急上昇した製品です。


【レビュー】Panasonic プライベート・ビエラ UN-JL10T3 

 その1 とても小さな本体

 テレビという概念で考えると、まず感じるのが小ささ。
 ただしこれはイベントレポートの感想にも書きましたが
  「利便性」
 はこの大きさでないとだめだ、というサイズなのだと思います。

 その2 良く考えられたモニタ

 コストとの兼ね合いでTNパネルを使ってますが、使われ方を
 考えるとこのあたりが妥協点なのかもしれません。

【イベント】「プライベート・ビエラ」お試しアフター座談会

 その1 小さなテレビの革命。

 大きければいい、という家電量販店売り場の陳列を否定しかねない英断に賛辞を。
 というか、売上比率が物語ってますよと。

 その2 レコーダー部隊が考えるテレビの在り方。

 タイムシフトという時間移動だけでなく、場所の移動もできる「シフト」の製品に。
 テレビの在り方も変わっていることの証明なのかも。

 その3 この製品がもっとよくなるために。

 せっかくシフトできるのだから、もう少し拡張できるようになればいいな、と。

我が家の次期AVシステムを東芝からどこに切り替えようか悩んでいましたが、実家のプラズマTV+DIGAの使い勝手もいいしほぼPanasonicで決まりました。SONYと悩んだんだけどね。

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2014-10-03

無線LANルーターの電波が飛ばない、という価格コムの書き込みの回答。

ちょっと長文になったのと、標準的な情報になったのでこっちにもやや加筆して掲載。

【問題】
ビルでの利用で、階をまたいで無線LANの電波が飛ばない。
中継器をおいているが、それでも電波が届かない場所がある。
強力な無線LANルーターを買えば解決?
それとも回線を引きまわしたほうがいい?

【回答】
現状そこまでハイパワーなものってなかなかありません。
(どのメーカーもカタログスペックが似ている同価格帯のものは性能はさほど変わらない)

中継器はあくまでも中継するだけなので、そこまで電波が来て、かつそこからどれだけ電波を飛ばせるか?という話になります。中継器のパワーも加味して、設置場所を変更したり、さらに追加するなどして対応すればこれで解決できます。

ちなみに多階建てをLAN環境できれいにカバーしようとすると、きちんと電波周りの設計が必要なような気がします。※専門のコンサルタントがいるような分野です。

あとは、本当に建物の隅々まで電波が必要なのか。これで解決!というのは多分とてもお金がかかると思うので、妥協と割り切りが必要かと思います。

中継器ののおすすめは最近バッファローから発売されたWEX-733D。設置にも頭を悩ませないで済むしパワーも十分。

あと、各階に光通信のラインを引いてきて、各階ルーターを置くのは最も強力な解決法ですが回線を各階に引くのは結構値段がかかります。業者(NTT)に概算で見積もりをしてもらうと、その値段にぎょっとするはずです。

基本、電話機のジャックをに光回線を追加する工事が必要で、NTTやそれ以外の業者など、どこに頼んでもこれは高いです。

あと、電源周りの環境次第ですが、利用環境によってはPLCという手もあります。コンセントをLANにするというものです。
以下はパナソニックのサイトですが、イメージはこんな感じ。
http://panasonic.jp/p3/plc/

価格コムに製品カテゴリがないのですが、製品はこんなかんじです。
http://kakaku.com/search_results/PLC/?category=0001

自分も昔、IODATAのものを使ってましたが、速度があまり出ませんが安定して通信できてました。ドライヤーなどを使うと影響があるといわれていますが、同じタップで使わない限り影響はほぼ感じませんでしたし。たまに再起動は必要でしたけど、そのあたりは無線LANルーターでも同じかと思います。これだと比較的安く済みます。

ただし使えるかどうかは建物の電源周りの状況に左右されます。
4階建てビルの規模だとちょっと怪しい。IODATAはその辺保障が充実してます。

PLCアダプター > アイ・オーのトリプルエー

とまぁ、こんなかんじで。

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電波が飛ばないならまずは中継器をお勧め。

これなら絶対大丈夫、という製品がこれ。コンセント直挿なので廊下のコンセントにさしておけば邪魔にならず。パワーもあり、簡単操作なのでまず間違いない。


BUFFALO 無線LAN中継機 エアステーション 11ac/n/a/g/b 433+300Mbps WEX-733D
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ちょっと高いなぁ。もうちょっと安く、ならこっち。かなり小さいので邪魔にはなりにくい。

BUFFALO AOSS エアステーション ハイパワー 11n/g/b 300Mbps 無線LAN中継機 WEX-300
バッファロー (2014-05-10)
売り上げランキング: 71

PLCならIODATAがお勧めです。自分も古い世代のものを使ってました。



2014-10-02

【イベント】「プライベート・ビエラ」お試しアフター座談会 その3 この製品がもっとよくなるために。

少し間が空きましたが、前回の続き。今回でこのイベントレポートは最後です。
といっても、好き放題書いてるだけですが。

さて、最後のレポートは要望です。

この製品は自宅内でうろうろしながらテレビを見られる製品です。
その割り切ったコンセプト、素晴らしいです。

でも共働きが普通になり、通勤時間が片道1時間なんてごく当たり前な現代、自宅にいる時間ってとても貴重なのです。

それをテレビにどれだけ割り当てられるのか?
これは難しい話です。

だからこそ、スマホに「持ち出せる」機能は必須だと思うのです。

そしたら製品にモニタいらないじゃん?と思う人は早計というものです。

そもそもテレビを見るという行為は長い時間かけて業界の方々が築き上げた「習慣」の上に成り立っています。習慣にするには長い間テレビに触れあえる時間が必要です。そのためにこの製品の生命線である「家庭で持ち運べるモニタ」は絶対条件だと思うのです。

プライベートビエラは「ながらテレビ」をリビングから解放してくれました。

今までは用事を居間に持ってきて済ませていたのが、リビング以外にテレビを持ち運んで用事を済ますことができるようになりました。しかもスマホやタブレットのおまけテレビと異なり、無線LAN電波さえ届けば遅延なく大画面テレビと同じような快適さで視聴ができます。

そう、タブレットやスマホでテレビを見ると結構なストレスを受けるのです。ブロックノイズとか、電波とか、画面の大きさとか。10インチというサイズはほんとちょうどいい。

でも、残念ながらこの製品を使える時間はそう多くありません。するとその製品を使うことで得られる「楽しみ」を、多少劣る品質でも使いたい。その需要の受け皿がスマホ持ち出し機能だと思うのです。

もともとスマホを作っていた会社なのでそう難しいことではないと思います。だからこそ、この機能がないのはもったいないと思うのです。

と、ちょっと最後は手抜きになりましたがこれでイベントレポートは終わります。

今の製品のままでも、子育て中のお母さんや子供が巣立って行って空き部屋が増えたシニア世代に、この製品はぴったりだと思います。家じゅううろうろしながら、その傍らにテレビがある生活。ラジオと異なり、映像があるという圧倒的な情報量。録画機能によるタイムシフトで見たい番組がない時間のカバーもばっちりです。

ただ、家庭にいる時間が短い人にはリーチしづらい。

ぜひこの点をカバーできるアイデアを盛り込んだ次回作を期待したいと思います。