2025-06-25

つまずかない接続、って大事。Bluetooth搭載でセットアップが簡単に(ScanSnap iX2500)

前回の記事ではSoCまわりを中心に話をしましたが(それ以外も非常に多かったんですが)、今回は接続まわりの“ちょっと地味だけど超重要”な進化ポイントに絞って紹介します。

Wi-Fi設定、いきなり快適になってる

まずはWi-Fi。これ、最初の「無線LANルーター接続」がiX1500では面倒だったんです。

  • iX1500:基本スキャナのタッチパネルで手入力。文字入力ってやつですね、あれ。
  • iX1600:ちょっと良くなったけど、まだPCとUSBつないで設定するのが基本。

で、iX2500はどうなったかというと……

👉 BluetoothでPCやスマホのWi-Fi情報をスキャナに送れるようになった!

これは凄い。
 PCやスマホでWi-Fiにつながっているのなら、その情報をポチッと送って完了。設定で悩んでた人ほど、この改善のありがたみが刺さるはず。

PFUも今回の発表会(※1)で「Wi-Fi設定で挫折して離脱する人が多かった」と正直に話してました。そこをしっかり直してきたのは素直に評価ポイント。

USBも“ちゃんと”3.xに対応

USB接続についても一応触れておきます。

  • iX1500:実質2.0相当
  • iX1600:USB 3.x対応だけど、ちょっと問題あるかもね。
で、iX2500はどうなったかというと……
👉 USB 3.2 Gen1に対応!

つまり、大量スキャンするときでもUSB接続はより速くて安定した、というわけです。※USB2.0で不満を感じたことは無いんですが。

さらにコネクタをUSB-Cに変更したのもポイント。プリンタ等で使われてきたBタイプのコネクタは、頑丈ですが他と共有できないので。。。


「とにかくつながる」が、使いたくなる理由

スキャナって、「すぐに使える」「安定して使える」って大事なんですよね。
ただでさえその辺がしっかりしてるScanSnapなのに、今回のiX2500はこれをさらに磨いてきた感じです。

  • 「Wi-Fiつながらなくて詰んだ」経験のある人ほど、ありがたみを感じる
  • 「ケーブルでつなげば早くて安定」も機能更新がされている

こういう「地味な進化」に手を抜かないPFUの姿勢にはホントに頭が下がります。
じわりと感じるんですよ、比べちゃうと、その使い勝手の良さの向上を。


次回は、タッチパネル周りの話について掘ってみようと思います。

出典・参考リンク


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iX2500買いましょう。以上。

 ScanSnap iX2500 発表会に参加してきました。


結論は「素晴らしかった」。

今回はそれだけ書きます。


まず、従来の据え置き型のPFU製スキャナを持ってない人はiX2500を買ってください。

従来製品はダメです。

ディスコンになるiX1600は特にダメです。

昨日あんなエントリを書いた翌日に何言ってるんだ?という状況ですが、仕方ない。


なぜなら、使われているSoC(System on a Chip)が進化したから。

こういう民生品で使われるチップって、その性能を引き出すために、特に末期になるとソフトウェアをカリカリにチューニングして「よくぞそこまで性能を引き出した!」ってパフォーマンスをたたき出してたりします。

iX1600に使われているチップ「GI」(※真ん中)は2012年に登場したもので、もう10年以上経っています。

それに対してiX2500の「iiGA(イーガ)」(※右)はこれからビジネス向けの高性能スキャナに展開する最新鋭のもので、詳細は省きますが機能も性能も伸びしろしかありません(コストと企画の普及とのバランスのとり方が絶妙だった!)。

ということは、アップデートも期待できるわけです。


もう一度言いますが、アップデートも期待できるわけです。


繰り返しますが、アップデートも期待できるわけです。


「かみんぐすーん」が多いんだよ!!!

開発現場はめっちゃ苦労してるよ、あれ(実体験)。


そのアップデートに耐えられるのは最新鋭だけのものもあるわけです。

まぁ、前機種でもScanSnapHome側の機能はほぼ使えると思うけどね(おい)。


でも、SoCの処理能力と機能の強化はスキャナの基礎体力を確実に底上げするので、後悔することは無いと思うんです。

むしろ前機種を買ったら、後悔は大なり小なりある。

それだけしか無かったら問題なかったけど、これはずるい。

重たい思いして持って帰ってきて、途中でフランス人家族に道を尋ねられて2つ隣の駅まで案内して(滅茶苦茶良い人で、日本人か?というぐらい奥ゆかしいイケメン旦那&ビジーン奥様&プリティなベイビーと坊や達だった)、その後くたばりながら(貧弱!)セットアップして使ってみたら、もうメッチャ小技も効いてて戻れないじゃん!なわけですよ。

その辺は別途書きますが。フランス人家族の事も含め(違)。

今回、SoC以外は熱量しか書いてないし(暑苦しい)。


PFUはたまに何をやらかすかわからない会社で、今回色々聞いていても奥歯にステーキ挟まってるのか?と言いたくなるぐらいモゴモゴしていました。

きっと色々企んでるんだと思います。

でも、大人の事情が沢山あるんだと思います。

(親会社も変わったし、本当に色々あるんだと思う<実体験)


でも、今回、AIに対するリアルのフロントという立ち位置を定めてきました。

スキャナとはどうあるべきか?という問いに、マジでインフラ取る気満々の機能もアナウンスしていました。

国内シェア74%、世界シェアNo.1(北米・欧州でも約1/3)というパワーが無かったら「何言ってるの?」と思われる。

でも、出来なくはない(営業と企画は死ぬほど大変だと思う。頑張れ)。


そのフロントとして、iX2500という道具を作り上げてきたって感じです。

後は各端末にScanSnapHomeをインストールしてiX100(※これもおすすめ。)を持ってたら無敵状態です。


とうわけで、製品の進化が素晴らしかったということを熱く書いてみました。

おそらく開発者と思しき方々に直接話を聞いて、他人事なのに誇らしくなった。

次世代スキャナの先陣をこれで切ったんだろう、と思います。


以降、iX2500について何本か書こうと思いますが、そっちはAIの力を借りて書くので読みやすいと思います。

ここまで読みづらい文章を読んでくれた人、ありがとう&お疲れさまでした。


おもいでばこがPD-2000になった時ぐらい「こいつはすげぇ!」という新製品でした。

※わかる人だけわかる比喩ですが。


今日はそんな感じで。


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2025-06-24

いまさらix1500。でも、ぜんぜん困ってない話。

明日(もう今日ですが)、ScanSnapの新製品が発表されるらしい。現行機種のix1600/1400が2021年だったので、4年ぶりの主力商品の更改となる(ちがうかな?)。

どんな製品が出てくるのか興味がありますが、その前にちょっと振り返っておきたい話があります。

いまだにix1500、我が家ではめちゃくちゃ現役です。


わが家で使ってるのはさらに前の、2018年10月に発売されたScanSnap ix1500。すでに後継機のix1600が登場してかなり経っていますが、「買い替えようかな?」と思うほどの決定打は、いまのところありません。もちろん、スペックで見れば差はあるんですよ。最大のトピックはこれ。

・ 速度の向上

ix1600はスキャン速度が33%向上とかなり高速化されていました。
でも、ix1500でも「待たされてるなぁ」と感じることはほとんどない。それ以前がix100だったので、オートシートフィーダなどの利便性や高速化など、落差が激しかったんですよね。
日常的に何十枚もまとめてスキャンするわけじゃないので、とても大きなトピックなんですが。
そして、入れ替えの壁がこれ。

・ ScanSnap Cloudの差はゼロ。

何故有料化しない?とPFUの経営を疑うほど優秀な、無料で使えるアプリを使う際の差が無かった。Google DriveやEvernoteへの送信機能などは使っていないのですが、それでもこのScanSnap Cloudを使ってしまったら他のスキャナは使えないと思うんですよね。

とにかくスキャンしてこいつに管理させる。デジタル写真の管理ソフトならLightroomでしょうけど、スキャンデータならこれなんですよ。とにかくマジで優秀です。

そして最後にコレ。

・ 使ってるけど、そんなに頻繁じゃない。

これが一番大きいかもしれません。

  • 週に一度のレシート整理(経費や保存用のやつ)
  • 年に数回の文書スキャン(書籍など)
  • 各種プリントのデジタル保存(マンション理事会とか)
  • 書類をPDF化してメール送信

こうして並べると「そこそこ使ってるじゃん」って気もするんですけど、でもやっぱり「買い替えるほどの頻度か?」っていうと微妙なんですよね。
ix1500のスキャン性能で足りてるし、不便に思ったことはここ数年ないかも。
クソ真面目に作ってるのか、壊れる傾向もないんですよね。
B向けの品質、そのまま持ってきてるのか?というほどカチッと動く。
ジャンルは違うけどC社のプリンタの情けないほどひどい品質低下と比べると、もう、ね。

結論:「使ってて困ってない」

だから、ix1500を使い続けている理由はこれに尽きます。
いまの使い方に対して、不足がまったくない。
もはや家電というより“文房具”に近い感じで、生活の中にしっくり溶け込んでる存在です。
無かったら死ぬほど困る。

とはいえ─

明日の新製品、やっぱり気になります。

そんなわけで、ix1600が出たとき「これは乗り換えたい!」と思うようなトピックは少なかった。でも、今回はどうだろう。

スキャン精度?さらなるスピード?
あるいはAI的な仕分け?オフィス以外の新しい提案?

「これはさすがに欲しい!」と思わせてくれるような進化があるのか──
今の満足度を超えてくる何かがあるのか──
ユーザーとして、ちょっと楽しみに待ってます。

今日はそんな感じで。